10月26日（水）NHKためしてガッテン： 感動！禁煙がこんなに超簡単だなんて！スペシャル 2011年10月29日 記事

10月28日（土）

　晴天続きですが朝は冷え込んで10度以下になります。夜間睡眠中は暖かくしてお過ごしください。



　先日海に行ってきました。堤防は釣りを楽しむ人々でにぎわい、竿を持っていかなかったことを後悔しました。砂浜でパラグライダーを楽しむ人もいました。





　さて、先日NHKためしてガッテンで禁煙特集がありました。
　禁煙外来を開設していることから小生も興味を持っていたのですが、所用で見ることができませんでした（録画もできず）。どんな内容だったか、自身も知りたいし当院で禁煙治療を受けていらっしゃる方々のためにもなると考え、番組ホームページから記事を抜粋させていただきました。オリジナルにご興味のある方は以下のURLをご参照ください。http://www9.nhk.or.jp/gatten/archives/P20111026.html

以下より　抜粋　開始
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｢ラク～に禁煙したい皆さんへ」
「お金もかかるし、もちろん、体に悪いことだってわかってる…」。
なのに、なかなかやめられないのがタバコ。

でも今の時代、禁煙を助けてくれる新しいお薬が出てますよね。なんでも、その薬を３か月飲めば、約８割の人が禁煙できるんだそうです。

しかし！

せっかく薬を飲んでやめられたのに、また吸っちゃう人がたくさんいるんです。

いったいなぜなんでしょう？

今回は、やめようと思いながらもついついタバコを吸っちゃう脳の働きを大調査！


再喫煙を防ぎ、ラクに禁煙を続けるコツをお伝えします。

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番組ディレクターからのひとこと　志の輔さんの声に注目

番組の編集の折、過去の「ためしてガッテン」のＶＴＲを見ていて、一つ、気づいたことがあります。

それは、１年前と比べて、志の輔さんの声が、明らかにきれいに通るようになっていること。

というのも、かつては、１日５箱のタバコを吸い、落語家としての活動を心配する手紙が番組に届くほどだった志の輔さんの“だみ声”。

それが去年の１１月に禁煙してからというもの、こんなにも劇的に変わるなんて！

そして、もう一つ

志の輔さんに大きな変化がありました。それは…お気づきの方もいらっしゃると思いますが…
体型がご立派になったこと。

禁煙したら一時的に太った、なんて話を聞くことはよくありますが、志の輔さんの場合はどうなんでしょうか？

ぜひ今後は、志の輔さんの声とともにその体型の変化にも注目してみてください。
番組ディレクターからのひとこと　終わり
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禁煙は超ラク！？新薬の効果

２００８年、日本に登場した禁煙補助薬、バレニクリン。（小生注：　商品名は　”チャンピックス”　といいます）

この薬を３か月飲み続けたときの禁煙成功率は…なんと約８割！（中央社会保険医療協議会 2010）

さらに、この薬を使った人に聞くと、ガマンは不要。ラクにやめられるというんです。

薬はいったいどのように作用しているんでしょう？

タバコを吸うと、脳の神経伝達物質「アセチルコリン」の代わりに「ニコチン」が働き、頭がスッキリしたり、落ち着いた気分になったりします。

しかし、タバコを吸い続けると、しだいに「アセチルコリン」の働きが弱り、吸わないでいると、
離脱症状（イライラ・昼間の眠気・落ち着かないなど）が現れるようになります。

禁煙がつらいのは、このためです。

ところが、このとき薬を飲むと…薬が、「ニコチン」や「アセチルコリン」と同じような働きをしてくれるようになります。

だから、これまで禁煙失敗の原因だった離脱症状もグーっと軽くなるんです。

その上、薬は脳が「ニコチン」を受け付けないように作用して、タバコを吸ってもおいしく感じさせなくしちゃうんです。

※「バレニクリン」の処方には医師の診断が必要です。また保険適用には、喫煙期間やニコチン依存度など、一定の条件を満たしている必要があります。
詳しくは、病院の禁煙外来など　「禁煙治療施設」　として認められている保健医療機関を受診し、
ご相談ください。

※服用中、吐き気やイヤな夢、憂うつなどの副作用が現れることがあります。副作用が現れた場合、医師に相談してください。

※ごくまれに、意識障害が現れることがあります。車の運転など危険を伴う機械の操作は
しないでください。

せっかくやめてたのに…再喫煙はなぜ！？

ところが！！

服薬後３か月の時点では、約８割もの人が禁煙できていたのに、

１年後となると…

３か月禁煙が続いた人の半数以上が、またタバコを吸ってしまっているんです。

せっかく３か月もの間、禁煙できていたのに…

「アセチルコリン」の働きも戻っていたのに…

なぜ再びタバコを吸ってしまったんでしょう？

単に意志が弱いという言葉では片付けられない、ついまたタバコに手を出してしまう脳の仕組みが
明らかになってきました。

再喫煙の理由（１）…快楽の強烈な記憶

そもそも「タバコを吸う」という行為は、言い換えれば、「草に火をつけてその煙を一生懸命肺に入れる」行為です。

この行為が、無意味で、体に悪いと思っていても、それでもまた吸ってしまうのは、なぜなのでしょう？

それは、タバコを吸えば「快楽」が得られることを体と頭が覚えてしまっているからです。

「ニコチン」は、タバコを吸うと、

わずか６秒ほどの時間で脳に届き、「アセチルコリン」受容体の8割を占拠。

そして…


快楽物質「ドーパミン」が強制的に放出されます。このとき、脳は「タバコを吸えば、強烈な快楽が即座に得られる」ということを学習し、また快楽を得ようと、記憶として強く刻んでいきます。

つまり、再喫煙するのは、意志が弱いのではなく、この「快楽の強烈な記憶」が、タバコを吸わせていたと考えられるんです。

再喫煙の理由（２）…喜びが完成しない脳

さらに、最新の研究では、タバコと快楽について新たな事実も確かめられています。

ドイツやフランスなどの研究チームは、タバコを吸う人と、吸わない人で、快楽と関わる脳の部位、「線条体」（せんじょうたい）の活動を精密に測定し、比較しました。

その結果、同じご褒美（報酬）を前にしたとき、タバコを吸わない人の「線条体」は、強く反応していたのにも関わらず、タバコを吸う人の「線条体」は、ほとんど反応していませんでした。

このことから、タバコを吸っている人は、より刺激が強くないと快楽として感じにくい、つまり日常の喜びが感じにくい状態にあると考えられるのです。

こうした結果から、番組では、ついついタバコを吸ってしまう理由は、「タバコが無いと喜びが完成しない脳」になってしまっているからではないかと考えました。

つまり、喜びを補っていたタバコを単に取り去っただけでは、喜びは未完成のまま。
不完全な喜びを完成させてくれるタバコについつい手が伸びてしまうのです。

禁煙成功のポイントは“アリ脳”！？

では、どうしたら再喫煙を防ぎ、禁煙を続けられるのでしょうか？

大きなヒントとなる研究成果があります。

京都大学などの研究チームが約６００人を対象に、今の快楽と将来の喜びのどちらを重視するか、調査を行いました。

その結果、タバコを吸う人は、吸わない人と比べて将来の喜びより今の快楽を優先する傾向にありましたが、この思考回路は、禁煙に挑戦する過程で変化していくことが確かめられたのです。

すなわち、禁煙を続けられている人は、今の快楽を重視する「キリギリス脳」から、より将来の喜びが待てる「アリ脳」へと変化していたのです。

このことから、番組では、禁煙の過程で、より将来の喜びを待てるようになれば禁煙の成功率が高まるのではないかと考えました。

そこで、実際の成功者を調査してみると…

• 吸ったつもりで５００円玉貯金
• 禁煙の節目（１週間、２週間、１か月…）で妻と一緒に外食をすることにしていた
• 吸いたくなったらおなかの子どものエコー写真を見た
• 歯医者で歯をクリーニングし、より長く白い歯を保てるようにと考えた

など、禁煙の過程で将来の喜びを待てるようにする様々な成功例が寄せられました。

また禁煙外来では、こうした少し先の具体的な喜びのイメージを持つためのカウンセリング（フューチャーペイシング法）を行っている病院もあります。

今回のお役立ち情報

番組で紹介した禁煙補助薬について

【名称】
番組で紹介していた薬は「バレニクリン」です。（小生注：　商品名は　”チャンピックス”　といいます）
現在、飲み薬として、保険が適用される唯一の禁煙補助薬です。処方には、医師の診断が必要です。禁煙外来など禁煙治療施設として認められている保険医療機関を受診してください。

※保険適用には、喫煙期間やニコチン依存度など、一定の条件を満たしている必要があります。

【服用期間】
服用期間は３か月間です。また最初の１週間は、薬を服用しながらタバコを吸ってもよく、禁煙は服用８日目からスタートします。
【薬の効果と注意点】
薬には、禁煙時のイライラなどの離脱症状を緩和する効果と、タバコを吸ってもおいしいと感じさせなくする効果があります。
また副作用としては「吐き気」や「便秘」、「憂うつ」や「悪夢を見る」などの症状が出る場合があります。
詳しくは医療機関でご相談ください。
また確率的にはごくまれですが、意識障害が出ることもあるため、自動車の運転など、危険を伴う機械操作はできません。

最寄りの禁煙治療施設を調べるには？

現在、国内にある１万３千以上の保健医療機関で、保険適用のもと、禁煙治療が行えるようになっています。

「ＮＰＯ法人日本禁煙学会」　のホームページから、最寄りの禁煙治療施設を探すことが可能です。http://www.nosmoke55.jp/nicotine/clinic.html
インターネットが使用できないのであれば、お住まいの市町村の保健所、あるいは、市町村の健康対策課にお問い合わせください。

「禁煙を続けるコツ」

禁煙の過程でより将来の喜びを待てるようになれば、禁煙の継続率が高まると考えられています。
番組では、実際の成功事例をもとに…

• 吸ったつもりで５００円玉貯金
• 禁煙の節目の記録（１週間、２週間、１か月…）で妻と一緒に外食をすることにしていた
• 吸いたくなったらおなかの子どものエコー写真を見た
• 歯医者で歯をクリーニングし、より長く白い歯を保てるようにと考えた

など、禁煙を継続しやすくするコツをお伝えしました。

以上　抜粋記事　終わり
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以下　小生

基本的な事柄は目新しくないのですが、喫煙者のニコチン依存の傾向を表現するのに、結構ショッキングな記載がありました。

”喫煙者は、ニコチン依存症により、日常的な喜びを感じにくい脳になってしまっている”　

という部分には、驚いてしまいました。

小生自身は喫煙体験がないため、実感できませんが、感覚的に「おまえは喜びを感じにくくなっている」と、他人に言われるのは、とても嫌です。

以前、当ブログでも　”目で見る喫煙の害”　と称して、喫煙者と非喫煙者の肺の写真を比較した記事をのせました。タバコを吸うことは、自ら寿命を縮めている可能があることを自覚していただき、できるだけ禁煙していただきたいと願うばかりの小生です。