2014年7月20日日曜日

検診で早期発見、死の四重奏の予防を! 2011年6月3日記事

 梅雨入りしたかのようなどんよりとした天気です。皆様、風邪にご注意ください。

 最近当ブログをご覧になって来院される方をぽつぽつお見受けするようになりました。ありがとうございます。今後もおもに有益な情報(と、小生の近況・回想などどうでもいい情報)を提供させていただきますm(__)m。

 さて、突然ですが 「死の四重奏」 という言葉をご存知でしょうか。
 「死の四重奏」とは
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 「内臓脂肪型肥満(リンゴ型体型)」
 「糖尿病
 「脂質異常症」 
 「高血圧」 が同時に発症している状態のこと
で、「メタボリックシンドローム」とほぼ同義です。

 この4つは、互いに密接に関係しつつ悪循環を生みながら急速に動脈硬化をきたし、心筋梗塞や脳梗塞の原因になります。(図は糖尿病ネットワークhttp://www.dm-net.co.jp/より転載)

 特に内臓脂肪型肥満(リンゴ型体型)に、糖尿病、高脂血症、高血圧のどれか1つが重なると心筋梗塞の危険が10倍に、そして2つ以上が重なると驚くなかれ、30倍!にもなるといわれています。

 また内臓脂肪型肥満(リンゴ型体型)が進むと、他の3つの病気を加速度的に悪化させます。

 まとめると「死の四重奏」とは「内臓脂肪型肥満(リンゴ型体型)」に加え「糖尿病」、「高脂血症」、「高血圧」の4つすべての生活習慣病が重なって、生活習慣病単独よりも、血管が詰まって急死するリスクが、少なくとも30倍以上も増大する危険な状態なのです。

 上述の通り、「死の四重奏」は名前の通り非常に危険な状態です。
 職場健診のほか、阿賀野市などの自治体が行う検診で、早期に3つの異常を発見していただきたいと思います(肥満かどうかは見た目である程度判断できますから…)。

 「死の四重奏」は、内臓脂肪型肥満を解消することでかなりのリスクが軽減されますが、その方法は散歩や腹8分目の食事などを心がけて生活習慣を地道に改善することです。お手軽な方法や内服薬などの近道はありません

 このブログで以前取り上げた方法(参考書籍 ”医師のすすめるウオーキング” ”いつまでもデブと思うなよ”)を皆様の生活習慣の改善と、「死の四重奏」の解消のお役にたてていただければ幸いです。

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