今朝は涼しい朝でした。
あちこちの学校では夏休みが始まったようです。
少年少女の諸君には、暑さに負けずよく遊びよく学んでいただきたいと思います。
今回は新発田付近の方言についてよしなしごとを書いてみました。
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方言と言えば、新潟放送でも 「方言アナウンサー」の やまもとさん が有名です。沼垂弁なのでしょうか、「らこてさ」などとディープな方言をラジオで聞くことが出来ます。
小生の育った地域は東北弁の影響で日常会話には濁音が多く、また「シ」が「ス」と発音されていました。
例えば以下のようでした。
「おお、たがす(たかし;人名)、こんどのにぢようび(日曜日)、釣りに行ごで(釣りにいきましょう)」
「わーりども(悪いけど)、おらその日だめだでば(私はその日はだめですよ)。」
文字にすると如何にも東北奥地のなまりに感じますが、会話している本人としてはあたり前ながら違和感を感じていませんでした。
亡くなった祖母が、よく小学校に上がる前の小生を畑に伴っていきました。畑でカエルやトンボ、カタツムリをみつけ、脇の小川でドジョウやカワニナを見つけては小生は遊んでいました。
小生を連れて行くとき、よく祖母は
「おれど(私と)あべ(ついっしょにいてこい)」
「いっしょにあいでくれ(きてくれ)」
と言っていました。
「あべ」は「動詞あぶ」の命令形だったのかと、ネットを渉猟してみましたが「あぶ」という言葉はなく、代わりに古語の 「あゆぶ 歩ぶ」=現代語の 「歩む」 が見つかりました。
京都や江戸といった中央から遠い地域から伝わり、中央では忘れられてしまった古代日本語が方言に変わったということなのだと納得しました。
つまるところ 「あべ」 とは 「いっしょにあるいついてきてください」 ということでしょうか。
短い言葉に凝縮された意味があり、方言は奥が深いですね。
無形の財産として後世に是非残してほしいと思います。
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