2014年8月4日月曜日

『干飯(かれいい)ほとびにけり』 ギャグにして笑ったセリフ 古典・伊勢物語 「東下り」   2012年10月25日 記事

10月25日(木) 晴れ

 秋分を過ぎて日が急に短くなり、今朝の気温が10℃と1か月で20℃近く下がり秋本番となってきました。

 当院には2次検診目的の方や風邪ひきの患者さんのほかに、喘息が悪化した方も来院されます。インフルエンザの流行はまだ先ですが、手洗い・うがい・外出時のマスクは習慣にしていただきたいと思います。

 さて、夜長に読書を楽しんでいる方も多いかと思います。今回は古典・伊勢物語(いせものがたり)にあった印象的なフレーズについて取り上げました。

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 唐突ですが、干飯(かれいい)とは炊いた米飯を水で軽くさらした後、天日で乾燥させたもので古代の携行保存食です。現代では アルファ米 と呼ばれ、携帯・緊急食になっています。

 高校生の頃、国語・古典の時間で伊勢物語を学びました。

 伊勢物語の中の 「東下り」 の段で、在原業平 (ありわら の なりひら) が三河の国・八橋にて 「かきつばた」 を題に歌を詠み、それに感動した人々が、干飯の上に涙をこぼして飯がふやけてしまうというシーンに、「かれいいほとびにけり」 というフレーズが出てきます。

 それをパロって、大学生の頃、期待外れでがっくりした時などに、いつもつるんでいた栃木出身のQ君と

 「おいおい、これじゃ、『かれいいほとん』じゃうよ…なんとかしてよ」

などとぼやきながら、笑いあったことがよくありました。

 娑婆では、自分の思い通りにならないのが当たり前、とはわかっていても気落ちしてしまうことも多々あります。そんなときは 『あーあ、「かれいいほとびにけり」…』 と、ひとりつぶやいて微苦笑しています (^_^;)。
121025isemonogatari

 図は以下から引用させていただきました。http://web.lib.kansai-u.ac.jp/library/etenji/isemonogatari/keityou/jokan/sj017.html

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