5月10日(金) 曇り
連休中は北海道で雪が降るなどといったニュースがありました。
新潟も寒い日が続いて心身ともに萎縮していましたが、昨日からようやく春めいた陽気となり、ほっと一息ついています。連休明け早々、寒さで体調を崩した方々が大挙して来院されましたが、これで風邪ひきも少なくなり、例年のように医院も少し暇になりそうです。
遅くなりましたが、新聞の健康記事をアップします。地中海料理は心臓・血管の病気に効くことが証明されたという内容です。上等のオリーブ油は高いので、おちょこ一杯の赤ワインで小魚とアーモンドの珍味をしばらく試してみようと思いました。
**********************
以下記事 以下の画像は左クリックで拡大します。
元気のひけつ 活性酸素の悪影響和らげ 意外に健康に良い、心臓病を防ぐ地中海料理
イタリア料理やスペイン料理に代表される
「地中海料理」。
オリーブ油や新鮮な魚介類、野菜をふんだんに使うのが特徴です。おいしいだけでなく、心筋梗塞など心臓や結果の病気の予防にも効果があるそうです。
☐ ☐
地中海料理には,心臓や血管の病気を予防する効果がどれぐらいあるのか。スペインの複数の病院の医師たちが調査に当たり、のべ約7500人を約5年間にわたって調べた結果が、今年2月下旬、米医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンに報告された。
実際には、糖尿病や高脂血症、肥満など、心臓や血管の病気のリスクが高い約7500人を3グループに分け、それぞれに
グループ① オリーブ油を使う地中海料理
グループ② ナッツを使う地中海料理
グループ③ 低脂肪食
を食べてもらい、心筋梗塞などの発生頻度を比べた。
地中海料理のグループの食事の基本は、新鮮な果物や野菜、豆、魚介類、トマトソースなどを使った料理だった。
加えてグループ① は加熱処理をしていない「エクストラ・バージン・オリーブオイル」を1日小さじ4杯=50g以上、グループ② はクルミやアーモンド、ヘーゼルナッツなど木になるナッツ類を1日30g程度摂取するようにした。
一方、低脂肪食のグループは、低脂肪の乳製品やパン、パスタ、ご飯といった炭水化物と新鮮な果物を1日3回以上食べた。どのグループも摂取カロリーや運動は自由だった。
約5年間調査を続けた結果、地中海料理の2グループは低脂肪食のグループに比べ、心筋梗塞や脳卒中、心臓や血管の病気による死亡の発生が3割少なかった。またフランスの研究では心筋梗塞などを起こした患者の再発を防ぐ効果も確認された。
兵庫県立尼崎病院の佐藤幸人 循環器内科部長は以下のように説明する。
「地中海料理に使われるオレイン酸が豊富なオリーブ油や野菜、果物、魚、ナッツなどの相乗効果で、活性酸素などの悪影響が和らげられたり、血管内皮の状態が調えられたりする効果があるのではないか」
☐ ☐
和食好きや高齢者にはオリーブ油やナッツを日時王の食生活に取り入れるのは抵抗がある人もいるかもしれない。脂質が少ない伝統的な和食を普段から食べている人は無理に食生活を変える必要はないという。
だが、従来の
「バターの代わりにマーガリンを使う、サラダ油などの植物油を積極的に使う」
という食事指導は間違いだったと佐藤氏は指摘する。
マーガリンのトランス脂肪酸やコーン油、大豆油などに含まれるリノール酸は、心臓や血管の病気のリスクを逆に高める可能性が指摘されているからだという。
スペインの研究ではカロリー制限がなかったが、米国心臓病学会は
「総カロリーを抑えること」
を推奨している。おいしくても食べすぎには注意が必要だ。 (大岩ゆり)
インフォメーション
地中海料理はフランス料理などと並び、ユネスコの無形文化遺産だ(http://www.maff.go.jp/j/study/syoku_vision/pdf/mukei.pdf)。
オリーブ油は国内でも生産されている。
香川県農業試験場小豆オリーブ研究所が、オリーブ油と健康の関係について紹介している(http://www.pref.kagawa.jp/noshi/olive/index.html)。
以上 記事
新潟も寒い日が続いて心身ともに萎縮していましたが、昨日からようやく春めいた陽気となり、ほっと一息ついています。連休明け早々、寒さで体調を崩した方々が大挙して来院されましたが、これで風邪ひきも少なくなり、例年のように医院も少し暇になりそうです。
遅くなりましたが、新聞の健康記事をアップします。地中海料理は心臓・血管の病気に効くことが証明されたという内容です。上等のオリーブ油は高いので、おちょこ一杯の赤ワインで小魚とアーモンドの珍味をしばらく試してみようと思いました。
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以下記事 以下の画像は左クリックで拡大します。
元気のひけつ 活性酸素の悪影響和らげ 意外に健康に良い、心臓病を防ぐ地中海料理
イタリア料理やスペイン料理に代表される
「地中海料理」。
オリーブ油や新鮮な魚介類、野菜をふんだんに使うのが特徴です。おいしいだけでなく、心筋梗塞など心臓や結果の病気の予防にも効果があるそうです。
☐ ☐
地中海料理には,心臓や血管の病気を予防する効果がどれぐらいあるのか。スペインの複数の病院の医師たちが調査に当たり、のべ約7500人を約5年間にわたって調べた結果が、今年2月下旬、米医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンに報告された。
実際には、糖尿病や高脂血症、肥満など、心臓や血管の病気のリスクが高い約7500人を3グループに分け、それぞれに
グループ① オリーブ油を使う地中海料理
グループ② ナッツを使う地中海料理
グループ③ 低脂肪食
を食べてもらい、心筋梗塞などの発生頻度を比べた。
地中海料理のグループの食事の基本は、新鮮な果物や野菜、豆、魚介類、トマトソースなどを使った料理だった。
加えてグループ① は加熱処理をしていない「エクストラ・バージン・オリーブオイル」を1日小さじ4杯=50g以上、グループ② はクルミやアーモンド、ヘーゼルナッツなど木になるナッツ類を1日30g程度摂取するようにした。
一方、低脂肪食のグループは、低脂肪の乳製品やパン、パスタ、ご飯といった炭水化物と新鮮な果物を1日3回以上食べた。どのグループも摂取カロリーや運動は自由だった。
約5年間調査を続けた結果、地中海料理の2グループは低脂肪食のグループに比べ、心筋梗塞や脳卒中、心臓や血管の病気による死亡の発生が3割少なかった。またフランスの研究では心筋梗塞などを起こした患者の再発を防ぐ効果も確認された。
兵庫県立尼崎病院の佐藤幸人 循環器内科部長は以下のように説明する。
「地中海料理に使われるオレイン酸が豊富なオリーブ油や野菜、果物、魚、ナッツなどの相乗効果で、活性酸素などの悪影響が和らげられたり、血管内皮の状態が調えられたりする効果があるのではないか」
☐ ☐
和食好きや高齢者にはオリーブ油やナッツを日時王の食生活に取り入れるのは抵抗がある人もいるかもしれない。脂質が少ない伝統的な和食を普段から食べている人は無理に食生活を変える必要はないという。
だが、従来の
「バターの代わりにマーガリンを使う、サラダ油などの植物油を積極的に使う」
という食事指導は間違いだったと佐藤氏は指摘する。
マーガリンのトランス脂肪酸やコーン油、大豆油などに含まれるリノール酸は、心臓や血管の病気のリスクを逆に高める可能性が指摘されているからだという。
スペインの研究ではカロリー制限がなかったが、米国心臓病学会は
「総カロリーを抑えること」
を推奨している。おいしくても食べすぎには注意が必要だ。 (大岩ゆり)
インフォメーション
地中海料理はフランス料理などと並び、ユネスコの無形文化遺産だ(http://www.maff.go.jp/j/study/syoku_vision/pdf/mukei.pdf)。
オリーブ油は国内でも生産されている。
香川県農業試験場小豆オリーブ研究所が、オリーブ油と健康の関係について紹介している(http://www.pref.kagawa.jp/noshi/olive/index.html)。
以上 記事
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