6月9日(日) 晴れ
朝からお天気でいい気分、元気な愛犬ココアと早速散歩してきました。
ここのところ、膝痛で運動は休んでいましたが、釣り人やヨット部の大学生、ロードレーサーに乗っている人々を目の当たりにすると、また身体を動かしたくなります。ただ、小生の場合まずは減量が喫緊の課題ですが…。
少し時間がたってしまいましたが、ピロリ菌情報のその後が新聞に載っていましたのでアップします。
当院でもピロリ感染胃炎の方の検査・除菌を行っていますが、除菌により今後、日本の胃がんの発生率が低下しいってほしいと願っています。
なお、胃がんのスクリーニングには細径ファイバーによる胃カメラが適していると思います(精密検査は経口ファイバーに分がありますが)。
阿賀野市近隣にお住まいで、まだ経鼻胃カメラ未体験の方、以前胃カメラを受けた際の苦痛に懲りた方は、一度 ”日本内視鏡学会認定専門医” の当院にご相談下さい。
”うちだ内科医院 tel 0250-61-2020”
*********************
以下 記事
ピロリ除菌 身近に 胃炎にも保険適用広がる 朝日新聞 医療 平成25年5月28日(火)
胃粘膜内にいて、胃潰瘍や胃がんの原因になる細菌・ヘリコバクターピロリ(ピロリ菌)。国内で3500万人が感染しているとみられる。平成25年2月から、公的医療保険でピロリ菌の除菌ができる対象の病気が広がり、今後除菌を受ける人が増えそうだ。
ピロリ除菌とはどんな治療なのだろう。
胃がん、見つけやすく
兵庫県姫路市に住む無職の男性(65)は、2007年にピロリ菌を除菌した。
「おかげで胃癌を早期に治せました。胃の痛みも苦しさもなくなりました」
当時は会社勤めで仕事が忙しく、よく胃が痛み、重苦しく食欲がなかった。胃の内視鏡検査を受けると、ある病院では
「胃癌かどうか再検査を」 と言われ
別の病院の再検査では
「異常なし」 と伝えられた。
専門家に診てもらおうと青山内科クリニック(神戸市中央区)を訪ねた。
胃潰瘍と診断され、検査で胃にピロリ菌が見つかった。抗菌剤などを飲んで除菌すると、赤くなった胃のただれが治ってきた。2008年に早期の胃癌が見つかり、内視鏡でがんを取った。その後の内視鏡検査で、さらに別の胃がんが見つかったが、早期に治療できた。
同クリニックの青山伸郎院長は語る。
「除菌で粘膜の炎症が改善し、胃がんの診断がしやすくなります。」
これまで公的医療保険でピロリ除菌の対象になるのは、この男性のように胃潰瘍や十二指腸潰瘍等と診断された場合だった。それより症状が軽い胃炎では保険が使えないため、全額自己負担で除菌を受ける人もいた。
2013年2月から、ピロリ菌による胃炎も保険の対象になった。
日本でピロリ菌の感染者は約3500万人とみられている。年代別では50歳代以上の人に多い。衛生環境が良くなかった時代、子供の頃に感染したようだ。今の子供の感染率は低い。感染すると、ほとんどが胃炎になると考えられるため、これから除菌を行う患者が増えてきそうだ。
定期的な検査が重要
除菌治療受けるには、まず内視鏡検査で胃炎と診断されることが出発点になる。人間ドックなどの内視鏡検査で胃炎が見つかった場合も含まれる。
さらに検査でピロリ菌が見つかった場合には、薬を飲み除菌を行って,その後に再検査して菌が消えたかどうかを確かめる。
除菌に使う薬は3種類。抗菌薬2種類と、胃酸の分泌を抑える薬1種類の組み合わせだ。これを1日2回、7日間続けて飲む。副作用には下痢や軟便などがある。
※ (小生注: まれですが薬疹も起こりえますのでご注意を)
約1800人の除菌を行った青山さんによると、この 「1次除菌」の成功率は
70%。
2種類の抗菌薬の1つに耐性菌が出てきているためだ。1次で成功しない場合は、別の抗菌薬を使って2次除菌を行う。1次では不成功でも、2次の成功率は90% なので2次除菌の時点で成功率は97%だという。
ピロリ菌に詳しい北海道大の浅香正博・特任教授(消化器内科)曰く
「除菌が広がれば将来の胃がん死亡率を減らせる」 とのこと。
浅香氏らは胃がんを内視鏡で取った患者を対象にした研究で、ピロリ除菌を行うと、その後新たに発生する胃がんを3分の1に減らせることを示した。
胃がんで亡くなる人は日本では年に約5万人。除菌で胃がんを減らすことができれば、胃がんによる死亡が減ると期待される。
だが除菌すればその後の胃癌のリスクがゼロになるというわけではない。
それは子供の頃にピロリ菌に感染して、長い年月の間にがんになる前の病変(前癌病変)ができている可能性があるからだという。とりわけ50歳代以上では、除菌しても胃がんを減らす効果はやや下がってくると考えられている。
日本消化器がん検診学会も2013年4月
「ピロリ除菌による胃がん発生予防効果は限定的」
という理事会声明を公表して、除菌後にも定期的な内視鏡検査が重要であることを訴えている。
前出の青山、浅香両氏も、除菌が成功した後にも定期的に内視鏡検査を受ける必要があることを強調している。
「胃がんの治療後や胃の粘膜の萎縮が強いなど、リスクの高い方は年1回以上の頻度で内視鏡検査をうけるよう」 青山氏は呼びかけている。 (浅井文和)
朝からお天気でいい気分、元気な愛犬ココアと早速散歩してきました。
ここのところ、膝痛で運動は休んでいましたが、釣り人やヨット部の大学生、ロードレーサーに乗っている人々を目の当たりにすると、また身体を動かしたくなります。ただ、小生の場合まずは減量が喫緊の課題ですが…。
当院でもピロリ感染胃炎の方の検査・除菌を行っていますが、除菌により今後、日本の胃がんの発生率が低下しいってほしいと願っています。
なお、胃がんのスクリーニングには細径ファイバーによる胃カメラが適していると思います(精密検査は経口ファイバーに分がありますが)。
阿賀野市近隣にお住まいで、まだ経鼻胃カメラ未体験の方、以前胃カメラを受けた際の苦痛に懲りた方は、一度 ”日本内視鏡学会認定専門医” の当院にご相談下さい。
”うちだ内科医院 tel 0250-61-2020”
*********************
以下 記事
ピロリ除菌 身近に 胃炎にも保険適用広がる 朝日新聞 医療 平成25年5月28日(火)
胃粘膜内にいて、胃潰瘍や胃がんの原因になる細菌・ヘリコバクターピロリ(ピロリ菌)。国内で3500万人が感染しているとみられる。平成25年2月から、公的医療保険でピロリ菌の除菌ができる対象の病気が広がり、今後除菌を受ける人が増えそうだ。
ピロリ除菌とはどんな治療なのだろう。
胃がん、見つけやすく
兵庫県姫路市に住む無職の男性(65)は、2007年にピロリ菌を除菌した。
「おかげで胃癌を早期に治せました。胃の痛みも苦しさもなくなりました」
当時は会社勤めで仕事が忙しく、よく胃が痛み、重苦しく食欲がなかった。胃の内視鏡検査を受けると、ある病院では
「胃癌かどうか再検査を」 と言われ
別の病院の再検査では
「異常なし」 と伝えられた。
専門家に診てもらおうと青山内科クリニック(神戸市中央区)を訪ねた。
胃潰瘍と診断され、検査で胃にピロリ菌が見つかった。抗菌剤などを飲んで除菌すると、赤くなった胃のただれが治ってきた。2008年に早期の胃癌が見つかり、内視鏡でがんを取った。その後の内視鏡検査で、さらに別の胃がんが見つかったが、早期に治療できた。
同クリニックの青山伸郎院長は語る。
「除菌で粘膜の炎症が改善し、胃がんの診断がしやすくなります。」
これまで公的医療保険でピロリ除菌の対象になるのは、この男性のように胃潰瘍や十二指腸潰瘍等と診断された場合だった。それより症状が軽い胃炎では保険が使えないため、全額自己負担で除菌を受ける人もいた。
2013年2月から、ピロリ菌による胃炎も保険の対象になった。
日本でピロリ菌の感染者は約3500万人とみられている。年代別では50歳代以上の人に多い。衛生環境が良くなかった時代、子供の頃に感染したようだ。今の子供の感染率は低い。感染すると、ほとんどが胃炎になると考えられるため、これから除菌を行う患者が増えてきそうだ。
定期的な検査が重要
除菌治療受けるには、まず内視鏡検査で胃炎と診断されることが出発点になる。人間ドックなどの内視鏡検査で胃炎が見つかった場合も含まれる。
さらに検査でピロリ菌が見つかった場合には、薬を飲み除菌を行って,その後に再検査して菌が消えたかどうかを確かめる。
除菌に使う薬は3種類。抗菌薬2種類と、胃酸の分泌を抑える薬1種類の組み合わせだ。これを1日2回、7日間続けて飲む。副作用には下痢や軟便などがある。
※ (小生注: まれですが薬疹も起こりえますのでご注意を)
約1800人の除菌を行った青山さんによると、この 「1次除菌」の成功率は
70%。
2種類の抗菌薬の1つに耐性菌が出てきているためだ。1次で成功しない場合は、別の抗菌薬を使って2次除菌を行う。1次では不成功でも、2次の成功率は90% なので2次除菌の時点で成功率は97%だという。
ピロリ菌に詳しい北海道大の浅香正博・特任教授(消化器内科)曰く
「除菌が広がれば将来の胃がん死亡率を減らせる」 とのこと。
浅香氏らは胃がんを内視鏡で取った患者を対象にした研究で、ピロリ除菌を行うと、その後新たに発生する胃がんを3分の1に減らせることを示した。
胃がんで亡くなる人は日本では年に約5万人。除菌で胃がんを減らすことができれば、胃がんによる死亡が減ると期待される。
だが除菌すればその後の胃癌のリスクがゼロになるというわけではない。
それは子供の頃にピロリ菌に感染して、長い年月の間にがんになる前の病変(前癌病変)ができている可能性があるからだという。とりわけ50歳代以上では、除菌しても胃がんを減らす効果はやや下がってくると考えられている。
日本消化器がん検診学会も2013年4月
「ピロリ除菌による胃がん発生予防効果は限定的」
という理事会声明を公表して、除菌後にも定期的な内視鏡検査が重要であることを訴えている。
前出の青山、浅香両氏も、除菌が成功した後にも定期的に内視鏡検査を受ける必要があることを強調している。
「胃がんの治療後や胃の粘膜の萎縮が強いなど、リスクの高い方は年1回以上の頻度で内視鏡検査をうけるよう」 青山氏は呼びかけている。 (浅井文和)
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