9月7日(金) 晴れ
昨日までの雨で気温が下がり、さわやかな朝を迎えました。ただ、窓を開け放って寝ていたらのどが痛くなりました。みなさまもこれからの季節、風邪にお気をつけ下さい。
昨日の新潟日報に人体の免疫システムについての特集記事が載っていました。小生も医局時代、肝臓と免疫に関しての研究テーマをいただいて、数年間とはいえ、日夜実験した経験がありますのでつい読んでしまいました。
癌の予防とインフルエンザの感染予防も含めて、健康のためにはヨーグルトを食べて、早寝早起き、そして毎日笑うのがいいとのこと。
なるほど、できるだけそのような生活が出来るように努めていきたいと思います。明日からヨーグルとを沢山食べようっと。
***************
(以下新聞記事)
がん・細菌…脅威を討て 体の免疫システム 順天堂大医学部 奥村康教授(免疫学)
私たちの身体は絶えず侵入してくる外敵の脅威にさらされている。
異物や細菌、ウイルスなど数え上げればきりがない。
これらの脅威に立ち向かっているのが免疫のシステム。
免疫はナチュラルキラー(NK)細胞をはじめとして二重三重に張り巡らせたシステムを駆使して外敵に対処する。
また、体内では毎日、数千個のがん細胞ができている。これらのがん細胞を駆逐するのもNK細胞の仕事だ。次第に明らかになってきた免疫の秘密を探った。
***************
「免疫は心臓など体のほかの臓器と違って目に見えないが、生きていくのに不可欠なシステム。免疫と神経、内分泌の三つが連携して動いている」
「気持ちの持ちようで免疫の活性が上がったり下がったりすることも、最近の研究でわかってきた」
以上 順天堂大医学部 奥村康教授(免疫学) 談。
免疫の本体は、例えて言えば国の国防組織のようなものだという。
「一番大事なのは白血球のうちのリンパ球。おもにT細胞とB細胞で組織され、T細胞はウイルス攻撃の指示をだしたり、自身が攻撃したりする。B細胞は異物を攻撃する抗体(※ 小生注: ミサイルみたいなものですね (^_^;)) を作る」 (奥村氏)
ところが、40年ほど前、T細胞でもB細胞でもないリンパ球が存在していることが明らかになった。
これがNK細胞で、がん細胞やウイルスに感染した細胞を攻撃する。
「NK細胞は最前線の ”お巡りさん” のような存在。常に体内を巡回しながら、他に指令をくけなくても独自にがん細胞などを見つけてやっつける。しかしこの細胞を調べてみると、活性の高い人や低い人がいた」 (奥村氏)
NK細胞活性化が鍵 [規則正しい生活、笑い、乳酸菌]
NK細胞活性の低い人はいつも風邪をひきがちだし、治るのにも時間がかかるが、逆に活性の高い人は風邪をひいても回復が早いという。
活性の高低で対象者を二つに分けて追跡した試験では、”NK細胞活性が低い人は、がんになりやすい” ことも明らかになっている。
「NK細胞活性に影響を及ぼす因子の一つは加齢で、60歳以降どんどん下がっていく」(奥村氏)
NK細胞活性は日内変動しており、昼間高く夜低い。徹夜するなど、生活パターンを崩して不規則な生活を送ると、細胞活性は低下するという。
また、NK細胞は精神的ストレスに最も弱い。
動物実験では拘禁状態で活性が著しく低下する。
笑うことも重要だ。
NK細胞活性が低めの人を笑わせると、活性が2日間ほど高まるという。しかし、ずっと笑っているわけにもいかない…
そこでNK細胞活性アップにつながる項目を奥村氏に教えていただいたのは以下の3つで、手っ取り早いのは乳酸菌摂取だという。
① 乳酸菌全般
② シイタケなどのキノコ類に含まれるベータグルカンという多糖類
③ 大量のビタミンC摂取
「乳酸菌は腸管周囲を取り巻くリンパ球を直接刺激することができる。整腸作用で便通もスムースになるので、それだけストレスも少なくなる」 (奥村氏)
(小生がまとめると以下のようになりましょうか
NK細胞活性をあげるには、「(出来ればキノコも多く食べて)毎日乳酸菌を摂りながら規則正しく早寝早起きし、笑うことの多い生活」をおくればいい。
※ 乳酸菌について
R-1乳酸菌 インフル予防に効果!
[佐賀・有田町で給食で提供、感染率に隣接自治体と差]
免疫で最も重要な働きをしているのが、腸管免疫だ。
腸には体中の70%以上の免疫細胞が集まっており、体に必要な栄養を吸収すると同時に、有害な病原菌などを識別して排除する機能を持っている。
腸管を健康に保つことができれば、体の免疫機能もアップする。
そこで活躍するのが乳酸菌だ。中でもNK細胞を活性化させるとして 「R-1乳酸菌」 が注目されている。
この乳酸菌は伝統的なヨーグルト製造に使われるブルガリア菌の一種だ。
まず動物実験(マウスを使用)でインフルエンザウイルスに対するR-1乳酸菌の感染予防効果が確認された。
R-1乳酸菌を与える群と水だけ与える群にマウスを分けてインフルエンザウイルスを感染させたところ、「水だけ」の群は死滅したが、「R-1」群は半数近くが生き残った。
R-1乳酸菌が免疫活性を高める という報告を受け、佐賀県有田町は健康推進事業の一環としてR-1乳酸菌の有効性を以下のごとく試してみた。
町内の小中学生1904人を対象に2010年9月~2011年3月までの冬季半年間、給食のときにR-1乳酸菌から作った市販のヨーグルトを飲んでもらった。
そしてインフルエンザ(A、B、新型)の流行期の対象者群の感染率を、国立感染症研究所による学校欠席情報収集システムを利用して、周辺自治体の小中学校の感染率と比較した。
その結果、隣接する伊万里市や嬉野市などでは、感染率が
10.48%~1.31%
だったのに対し、有田町では
小学生 0.64% 中学生 0.31%
と明らかに(小生: 桁違いですね!)低いことが判明。
インフルエンザウイルスに対するR-1乳酸菌の予防効果が一気に注目され、ブームを引き起こすに至った。
(以上)
昨日までの雨で気温が下がり、さわやかな朝を迎えました。ただ、窓を開け放って寝ていたらのどが痛くなりました。みなさまもこれからの季節、風邪にお気をつけ下さい。
昨日の新潟日報に人体の免疫システムについての特集記事が載っていました。小生も医局時代、肝臓と免疫に関しての研究テーマをいただいて、数年間とはいえ、日夜実験した経験がありますのでつい読んでしまいました。
癌の予防とインフルエンザの感染予防も含めて、健康のためにはヨーグルトを食べて、早寝早起き、そして毎日笑うのがいいとのこと。
なるほど、できるだけそのような生活が出来るように努めていきたいと思います。明日からヨーグルとを沢山食べようっと。
***************
(以下新聞記事)
がん・細菌…脅威を討て 体の免疫システム 順天堂大医学部 奥村康教授(免疫学)
私たちの身体は絶えず侵入してくる外敵の脅威にさらされている。
異物や細菌、ウイルスなど数え上げればきりがない。
これらの脅威に立ち向かっているのが免疫のシステム。
免疫はナチュラルキラー(NK)細胞をはじめとして二重三重に張り巡らせたシステムを駆使して外敵に対処する。
また、体内では毎日、数千個のがん細胞ができている。これらのがん細胞を駆逐するのもNK細胞の仕事だ。次第に明らかになってきた免疫の秘密を探った。
***************
「免疫は心臓など体のほかの臓器と違って目に見えないが、生きていくのに不可欠なシステム。免疫と神経、内分泌の三つが連携して動いている」
「気持ちの持ちようで免疫の活性が上がったり下がったりすることも、最近の研究でわかってきた」
以上 順天堂大医学部 奥村康教授(免疫学) 談。
免疫の本体は、例えて言えば国の国防組織のようなものだという。
「一番大事なのは白血球のうちのリンパ球。おもにT細胞とB細胞で組織され、T細胞はウイルス攻撃の指示をだしたり、自身が攻撃したりする。B細胞は異物を攻撃する抗体(※ 小生注: ミサイルみたいなものですね (^_^;)) を作る」 (奥村氏)
ところが、40年ほど前、T細胞でもB細胞でもないリンパ球が存在していることが明らかになった。
これがNK細胞で、がん細胞やウイルスに感染した細胞を攻撃する。
「NK細胞は最前線の ”お巡りさん” のような存在。常に体内を巡回しながら、他に指令をくけなくても独自にがん細胞などを見つけてやっつける。しかしこの細胞を調べてみると、活性の高い人や低い人がいた」 (奥村氏)
NK細胞活性化が鍵 [規則正しい生活、笑い、乳酸菌]
NK細胞活性の低い人はいつも風邪をひきがちだし、治るのにも時間がかかるが、逆に活性の高い人は風邪をひいても回復が早いという。
活性の高低で対象者を二つに分けて追跡した試験では、”NK細胞活性が低い人は、がんになりやすい” ことも明らかになっている。
「NK細胞活性に影響を及ぼす因子の一つは加齢で、60歳以降どんどん下がっていく」(奥村氏)
NK細胞活性は日内変動しており、昼間高く夜低い。徹夜するなど、生活パターンを崩して不規則な生活を送ると、細胞活性は低下するという。
また、NK細胞は精神的ストレスに最も弱い。
動物実験では拘禁状態で活性が著しく低下する。
笑うことも重要だ。
NK細胞活性が低めの人を笑わせると、活性が2日間ほど高まるという。しかし、ずっと笑っているわけにもいかない…
そこでNK細胞活性アップにつながる項目を奥村氏に教えていただいたのは以下の3つで、手っ取り早いのは乳酸菌摂取だという。
① 乳酸菌全般
② シイタケなどのキノコ類に含まれるベータグルカンという多糖類
③ 大量のビタミンC摂取
「乳酸菌は腸管周囲を取り巻くリンパ球を直接刺激することができる。整腸作用で便通もスムースになるので、それだけストレスも少なくなる」 (奥村氏)
(小生がまとめると以下のようになりましょうか
NK細胞活性をあげるには、「(出来ればキノコも多く食べて)毎日乳酸菌を摂りながら規則正しく早寝早起きし、笑うことの多い生活」をおくればいい。
※ 乳酸菌について
R-1乳酸菌 インフル予防に効果!
[佐賀・有田町で給食で提供、感染率に隣接自治体と差]
免疫で最も重要な働きをしているのが、腸管免疫だ。
腸には体中の70%以上の免疫細胞が集まっており、体に必要な栄養を吸収すると同時に、有害な病原菌などを識別して排除する機能を持っている。
腸管を健康に保つことができれば、体の免疫機能もアップする。
そこで活躍するのが乳酸菌だ。中でもNK細胞を活性化させるとして 「R-1乳酸菌」 が注目されている。
この乳酸菌は伝統的なヨーグルト製造に使われるブルガリア菌の一種だ。
まず動物実験(マウスを使用)でインフルエンザウイルスに対するR-1乳酸菌の感染予防効果が確認された。
R-1乳酸菌を与える群と水だけ与える群にマウスを分けてインフルエンザウイルスを感染させたところ、「水だけ」の群は死滅したが、「R-1」群は半数近くが生き残った。
R-1乳酸菌が免疫活性を高める という報告を受け、佐賀県有田町は健康推進事業の一環としてR-1乳酸菌の有効性を以下のごとく試してみた。
町内の小中学生1904人を対象に2010年9月~2011年3月までの冬季半年間、給食のときにR-1乳酸菌から作った市販のヨーグルトを飲んでもらった。
そしてインフルエンザ(A、B、新型)の流行期の対象者群の感染率を、国立感染症研究所による学校欠席情報収集システムを利用して、周辺自治体の小中学校の感染率と比較した。
その結果、隣接する伊万里市や嬉野市などでは、感染率が
10.48%~1.31%
だったのに対し、有田町では
小学生 0.64% 中学生 0.31%
と明らかに(小生: 桁違いですね!)低いことが判明。
インフルエンザウイルスに対するR-1乳酸菌の予防効果が一気に注目され、ブームを引き起こすに至った。
(以上)
0 件のコメント:
コメントを投稿