2014年8月17日日曜日

C型肝炎 新薬に期待 治療期間が短く副作用少ない 朝日新聞 平成25年11月12日(火)   2013年11月12日 記事

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11月12日(火) みぞれ


 今朝はみぞれが降りました。いよいよ冬の始まりです。
 耳にたこができているかもしれませんが、マスク・うがい・手洗いが風邪の予防の原則です。励行してください。

 先日、旧村松町の 「蛭野ぎんなん祭り」 に行ってきました。この時期に蛭野を訪れるのは、ここ10年来の年中行事になっており、新鮮な野菜を仕入れて、おでん、豚汁、菜飯を作ってもらい食べました。ダイコン、サトイモ、ネギなど蛭野の根菜類は絶品です。

 新聞にC型肝炎の新薬についての記事がありアップしました。薬や医療技術の進歩は日進月歩ですね。今後、iPS細胞の本格的な臨床応用が始まると、SF小説じみた近未来的な医療も可能になるのかもしれません。

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C型肝炎 新薬に期待 治療期間が短く副作用少ない 朝日新聞 平成25年11月12日(火)

 C型肝炎の新しい治療薬が年内にも発売される。従来から使われているインターフェロンなどと合わせて飲むことで治療期間が短くなり、副作用も少なくなると期待されている。また、インターフェロンを使わない治療薬の開発も進んでいる。

 学会、第一選択薬に

 東京都内の53歳の女性は6年前、C型肝炎の治療で副作用に苦しんだ。一般的な治療薬のインターフェロンを改良した「ペグインターフェロン」の注射と、抗ウイルス薬 「リバビリン」 の飲み薬を使ったが、たびたび40度の高熱が出た。出勤途中に貧血に見舞われ、自宅に引き返すこともあった。

 通常の治療期間の1年間で効果がなく、1年半に延長して、ようやくウイルスが消えた。しかし治療期間が長く職場に迷惑をかけたくないと仕事を辞めた。今は、東京肝臓友の会で事務局長を務める米沢さんは話す。

 「従来の治療は長く、副作用がつらい。仕事と両立できず、治療を断念する患者さんもいます」

 副作用などに苦しんできた患者が期待する新薬が平成25年9月末、承認された。
 ヤンセンファーマの シメプレビル」 

で、平成25年内にも販売される。

 ウイルスの増殖に関係する特定の酵素の働きを邪魔する飲み薬で、ペグインターフェロンなど2剤と併用して使うことで、治療期間は半年と短くなる。臨床試験(治験)では、初めて治療した人のウイルス消失率は、2剤だけでは62%だが、この新薬を加えると89%に高まった。

 さらに、治験では新薬特有の副作用は確認されていない。発熱や貧血、だるさなど、インターフェロンやリバビリン特有の副作用は残るが、2剤併用に比べて治療期間は短く、副作用は軽くなると期待される。

 日本肝臓学会は、ウイルス量の多い患者が初めて治療を受ける場合、年齢を問わず、この薬を第一選択薬とするように治療指針を改める方針だ。従来の2剤による治療後に、ウイルスが再び現れた場合にも、第一選択薬とすることも検討中だ。

 C型肝炎ウイルスは、肝がん発症の原因になる。65歳を越すと、そのリスクは高くなる。
 シメプレビルの治験責任者の関西労災病院(兵庫県尼崎市)林紀夫病院長は話す。

 「従来の薬は負担が大きく、高齢の患者さんでは治療を始められない人もいる。新薬ならば早めの治療も可能になる」

131112_asahi_chcインターフェロン不要の薬も開発中

 これまでC型肝炎の治療は、ウイルス量の多い患者には、ペグインターフェロンとリバビリンを1年間併用するのが標準的だった。だが、インターフェロンはウイルスの遺伝子型で日本人感染者の7割を占める1型には効きにくいのが課題だった。

 2011年には 「テラプレビル」 という飲み薬が使えるようになった。インターフェロンなど2剤と併用することで、治療期間は半年に短縮し、市販後調査でウイルスの消失率も85%と高くなった。だが、まれに重い皮膚の病気や腎機能障害の副作用がある。

 近年は、インターフェロンを使わない治療薬の開発も進む。米製薬会社の日本法人ブリストル・マイヤーズは平成25年10月末、厚労省に2種類の新薬の製造販売承認を申請した。どちらも酵素の働きを阻害してウイルスの増殖を抑える薬だ。

 インターフェロンを使えない患者と、過去に副作用で治療を中断した人を対象にした治験では、87%でウイルスが消えた。かぜのような症状や発熱などの副作用があったが、重い症状は確認されていないという。承認されれば、国内で初めてインターフェロンを使わない治療が可能になる。ほかにも複数の企業が同様の薬の治験を進めている。

 虎の門病院分院(川崎市)の熊田博光分院長は以下のように話している。

 「いずれインターフェロンを使わない治療の時代が来るだろう。ただ、シメプレビルは副作用が少なく効果も高い。インターフェロンを使える人は、次の薬を待たず治療を受けてほしい」

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