8月8日(水) 雨
一昨日から雷~雨~曇のお天気のお蔭で、猛暑の合間に一息つけました。
オリンピックのみならず、先週まで新潟市でインターハイが開催されていました。
長岡・新潟祭りも終わり、兵どもが夢のあと。
夕方には虫の音も聞こえるようになり、暑さの中にも秋の始まりを感じます。これからお盆が来ますが、ご家族が帰省してくるというご家庭は、楽しいけれどまた一苦労ですね。
写真は新潟市内で見かけた住吉行列です。暑い中ご苦労様でした。
さて、本日は新聞記事をアップしました。
猛暑で亡くなる方もいらっしゃるほどの今年の夏を高齢者が乗り切るための対策集です。当ブログの 「熱中症」 には、NHKの ためしてガッテン や クローズアップ現代 で取り上げられていた 熱中症対策 が載っていますので、まだご覧になっていない方は、一緒にどうぞ。
**********************************
以下
高齢者を襲う「かくれ脱水」
連日の猛暑。熱中症で倒れる人が相次いでいる。特に注意が必要なのが高齢者だ。
8月7日までに熱中症で救急搬送された2万7千人のうち、65歳以上は46%に上る。
体内の水分が減る、体温の調節機能が低下するといった体の変化と付き合いながら、厳しい暑さを乗りきる方法は―。
暑さへの感覚鈍る
総務消防庁は8月7日、5月下旬から今月5日までの熱中症による死者を、49人と発表した。
救急専門官の日野原友佳子さんは
「最悪の場合、死に至る怖い病気。でも正しい知識を持って対処すれば防げます」
と話す。
そもそも熱中症とは、高温化で体内の水分や塩分などのバランスが崩れ、体温の調節機能が働くなる病気。体温上昇やめまい、けいれんなどの症状が出る。
高齢になると次第に体内の水分量が少なくなり、脱水状態になりやすくなる。発汗など体温の調節機能も低下する。
日野原氏いわく
「暑いと感じる感覚も、年齢とともに鈍くなります。のどの渇きを感じていないのに、熱中症になることもある。自覚のないまま進行することもあると、まずは自覚してください」
高齢者が特に気をつけなければならないのが、自身の脱水状態に気付かない 「かくれ脱水」 の存在だ。
研究者や救急医らは、今年6月、 「教えて!『かくれ脱水』委員会」 を立ち上げ、インターネットサイトやイベントで注意を呼び掛けている。
副委員長で、神奈川県立保健福祉大教授の谷口英喜さん談
「高齢者は脱水状態になりやすく、感覚機能の低下でのどの渇きに気づきにくいため、こまめな水分補給が欠かせません。成人の場合、1日に食事から1リットルの水分が取れるので、飲み物で1リットルの水分を釣るのが目安。適度な塩分補給も必要ですが、普通に3食食べていれば足ります」
手足の血行で簡単チェック
手足の血行不良など不調があれば脱水症の自覚がない場合も疑った方がいい。
委員会は手の爪を押して血行を調べるなど、簡単なチェック法をサイトで紹介している。
http://www.kakuredassui.jp/)。
図は左クリックで拡大します。
飲む点滴とも言われ、薬局や医療機関で販売する 「経口補水液」 は水分や塩分を効率よく補うことができる。手作りする場合は水1リットルに対し、食塩3g、砂糖40gの比率で混ぜる。スポーツドリンクと同様、飲みすぎれば糖分や塩分の取りすぎになる。谷口氏いわく
「健康な時に飲む必要はない。おいしいと感じれば身体が欲している合図です。」
室温「見える化」を
室内にも夜間にも熱中症の危険は忍び寄っている。
東京消防庁の昨年の調査によると、60歳以上の人が最も多く熱中症にかかったのは、住宅内で58%、気温が22~23度と高くなくても、湿度70%を超えると熱中症になりやすいという。
どんな住宅が危険なのか。屋内の熱中症対策について研究する慶応大教授の伊香賀俊治さんは昨夏、気温35度以上の猛暑日に、マンションなどコンクリートの集合住宅と木造の戸建て住宅で室温の違いを調べた。
集合住宅では、日中に室温が31度前後まで上がると、夜まで下がらなかった。一方、戸建は日中に33度まで上がったが、夜間には28度まで下がったという。伊香賀さんは
「コンクリートの建物には、朝まで熱がこもることがある。戸建よりも熱中症になりやすい環境です」
と指摘。どちらも最上階は熱が屋根から室内に伝わるため、下階に比べて暑いという。
伊香賀さんがすすめるのが、部屋に温度計と湿度計を置き、「見える化」 すること。
「感覚に頼らず、目で確認することが大事。気温は28度、湿度は70%以下に保つ。節電も大切ですが、気温や湿度が高いときは無理せず、日中でも夜間でも冷房を使ってください」
日本気象学会は、暑さの指標となる暑さ指数(WBGT)をもとに注意を呼び掛けている。
左クリックで拡大します。
冷房の風、天井に
エアコンの風が苦手な人は多い。
空調機器メーカーのダイキン工業が20~70代の700人に聞いたところ、55%が冷房が苦手と答え、特に70代女性では64%に達した。
身体に負担のかからないエアコンの使い方を、同社商品開発グループ香川早苗さんに聞くと
「まずは、風が直接体に当たらないように、風邪を天井に向けてください」。
冷気は下に向かうが、部屋の上下で温度にむらができると、上部の暖かい空気をエアコンが感知し、部屋を冷やしすぎてしまうことがある。
そんな時は、扇風機を使って空気をかき回す。
「扇風機の風も壁や天井に向けると跳ね返って優しいそよ風になります」
時間や電気代がかからないようにするには?香川さんいわく
「おすすめは自動運転、設定温度になれば運転はほとんど停止状態になり、電気の無駄使いを防ぎます」
就寝時はタイマーを使って、眠りが最も深い最初の2~3時間に運転するといいという。
(斎藤健一郎、畑山敦子)
以上
一昨日から雷~雨~曇のお天気のお蔭で、猛暑の合間に一息つけました。
オリンピックのみならず、先週まで新潟市でインターハイが開催されていました。
長岡・新潟祭りも終わり、兵どもが夢のあと。
夕方には虫の音も聞こえるようになり、暑さの中にも秋の始まりを感じます。これからお盆が来ますが、ご家族が帰省してくるというご家庭は、楽しいけれどまた一苦労ですね。
写真は新潟市内で見かけた住吉行列です。暑い中ご苦労様でした。
さて、本日は新聞記事をアップしました。
猛暑で亡くなる方もいらっしゃるほどの今年の夏を高齢者が乗り切るための対策集です。当ブログの 「熱中症」 には、NHKの ためしてガッテン や クローズアップ現代 で取り上げられていた 熱中症対策 が載っていますので、まだご覧になっていない方は、一緒にどうぞ。
**********************************
以下
高齢者を襲う「かくれ脱水」
連日の猛暑。熱中症で倒れる人が相次いでいる。特に注意が必要なのが高齢者だ。
8月7日までに熱中症で救急搬送された2万7千人のうち、65歳以上は46%に上る。
体内の水分が減る、体温の調節機能が低下するといった体の変化と付き合いながら、厳しい暑さを乗りきる方法は―。
暑さへの感覚鈍る
総務消防庁は8月7日、5月下旬から今月5日までの熱中症による死者を、49人と発表した。
救急専門官の日野原友佳子さんは
「最悪の場合、死に至る怖い病気。でも正しい知識を持って対処すれば防げます」
と話す。
そもそも熱中症とは、高温化で体内の水分や塩分などのバランスが崩れ、体温の調節機能が働くなる病気。体温上昇やめまい、けいれんなどの症状が出る。
高齢になると次第に体内の水分量が少なくなり、脱水状態になりやすくなる。発汗など体温の調節機能も低下する。
日野原氏いわく
「暑いと感じる感覚も、年齢とともに鈍くなります。のどの渇きを感じていないのに、熱中症になることもある。自覚のないまま進行することもあると、まずは自覚してください」
高齢者が特に気をつけなければならないのが、自身の脱水状態に気付かない 「かくれ脱水」 の存在だ。
研究者や救急医らは、今年6月、 「教えて!『かくれ脱水』委員会」 を立ち上げ、インターネットサイトやイベントで注意を呼び掛けている。
副委員長で、神奈川県立保健福祉大教授の谷口英喜さん談
「高齢者は脱水状態になりやすく、感覚機能の低下でのどの渇きに気づきにくいため、こまめな水分補給が欠かせません。成人の場合、1日に食事から1リットルの水分が取れるので、飲み物で1リットルの水分を釣るのが目安。適度な塩分補給も必要ですが、普通に3食食べていれば足ります」
手足の血行で簡単チェック
手足の血行不良など不調があれば脱水症の自覚がない場合も疑った方がいい。
委員会は手の爪を押して血行を調べるなど、簡単なチェック法をサイトで紹介している。
http://www.kakuredassui.jp/)。
図は左クリックで拡大します。
飲む点滴とも言われ、薬局や医療機関で販売する 「経口補水液」 は水分や塩分を効率よく補うことができる。手作りする場合は水1リットルに対し、食塩3g、砂糖40gの比率で混ぜる。スポーツドリンクと同様、飲みすぎれば糖分や塩分の取りすぎになる。谷口氏いわく
「健康な時に飲む必要はない。おいしいと感じれば身体が欲している合図です。」
室温「見える化」を
室内にも夜間にも熱中症の危険は忍び寄っている。
東京消防庁の昨年の調査によると、60歳以上の人が最も多く熱中症にかかったのは、住宅内で58%、気温が22~23度と高くなくても、湿度70%を超えると熱中症になりやすいという。
どんな住宅が危険なのか。屋内の熱中症対策について研究する慶応大教授の伊香賀俊治さんは昨夏、気温35度以上の猛暑日に、マンションなどコンクリートの集合住宅と木造の戸建て住宅で室温の違いを調べた。
集合住宅では、日中に室温が31度前後まで上がると、夜まで下がらなかった。一方、戸建は日中に33度まで上がったが、夜間には28度まで下がったという。伊香賀さんは
「コンクリートの建物には、朝まで熱がこもることがある。戸建よりも熱中症になりやすい環境です」
と指摘。どちらも最上階は熱が屋根から室内に伝わるため、下階に比べて暑いという。
伊香賀さんがすすめるのが、部屋に温度計と湿度計を置き、「見える化」 すること。
「感覚に頼らず、目で確認することが大事。気温は28度、湿度は70%以下に保つ。節電も大切ですが、気温や湿度が高いときは無理せず、日中でも夜間でも冷房を使ってください」
日本気象学会は、暑さの指標となる暑さ指数(WBGT)をもとに注意を呼び掛けている。
左クリックで拡大します。
冷房の風、天井に
エアコンの風が苦手な人は多い。
空調機器メーカーのダイキン工業が20~70代の700人に聞いたところ、55%が冷房が苦手と答え、特に70代女性では64%に達した。
身体に負担のかからないエアコンの使い方を、同社商品開発グループ香川早苗さんに聞くと
「まずは、風が直接体に当たらないように、風邪を天井に向けてください」。
冷気は下に向かうが、部屋の上下で温度にむらができると、上部の暖かい空気をエアコンが感知し、部屋を冷やしすぎてしまうことがある。
そんな時は、扇風機を使って空気をかき回す。
「扇風機の風も壁や天井に向けると跳ね返って優しいそよ風になります」
時間や電気代がかからないようにするには?香川さんいわく
「おすすめは自動運転、設定温度になれば運転はほとんど停止状態になり、電気の無駄使いを防ぎます」
就寝時はタイマーを使って、眠りが最も深い最初の2~3時間に運転するといいという。
(斎藤健一郎、畑山敦子)
以上
0 件のコメント:
コメントを投稿