2014年8月4日月曜日

アレルギー④ 広がる免疫療法 1分で知る豆医学 朝日新聞 平成24年10月16日(火)   2012年10月18日 記事

10月18日(木) 雨

 朝夕は気温が低下し寒いくらいです。

 連日、風邪症状の方々が、大勢当院に来院します。

 首都圏では小児のRSウイルス感染も流行し始めているとのことです。まだインフルエンザの流行までは間があると思いますが、今からうがい・手洗いを励行してください。

 先週末、強行軍で神戸の学会に参加してきました。発表内容もさることながら、久しぶりに再会した同僚と近況を報告しあい、歓談出来たことが収穫でした。

 今回は、朝日新聞 アレルギーの免疫療法のお話です。なお、次回は予防接種について取り上げると予告が載っていました。

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 アレルギーを発症すると、長く患うことが多い。
 アレルギーを起こす原因を少しずつ体内に取り込んで、体をなれさせアレルギーを起こしにくい体質に変えようという試みが広がっている。これを免疫療法という。

 千葉大耳鼻咽喉科の岡本美孝教授らが取り組む花粉症治療は至って簡単だ。
 スギ花粉のエキスを2分ほど口に含んで、舌の裏の粘膜から取り込む。
 2006年から患者約100人を2組に分け、1組に週1回、花粉エキスを試してもらった。

 2年後、エキスを試した人たちは症状が軽くなった。
 「副作用は口の中がかゆくなる程度だが注意は必要。ダニによる鼻炎や喘息の治療にも検討されている」と岡本さん。

 厚生労働省の研究班が行った調査では、鶏卵アレルギーの子供45人のうち、半数に少しずつ卵を食べてもらうと、食べなかった子よりもアレルギーが少し軽くなった。

 ただ、免疫療法は、急激なアレルギー反応を引き起こすアナフィラキシーの危険があるため、医師の指導が不可欠。岡本さんは

 「課題は多いが、アレルギーは治せる病気に変わりつつある」

と話す。
                                           (阿部彰芳)

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