今朝から今年一番の寒気により大荒れの天気です。
そんな日でも犬は布団乾燥器をかけた布団の上でぬくぬくと昼寝していました。
朝日の土曜版には再度 冬の入浴における危険 に関する記事が載っていました。今の季節、是非強調すべき事なのだろうと考え、掲載いたします。
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元気のひけつ予想以上に危ない寒い冬のお風呂
浴室を湯気で事前に温めて!
寒い毎日が続いています。熱いお風呂で冷えた身体を温める。そんな人も多いでしょう。でも寒い冬にお風呂で起きる事故は予想外に多く、特に高齢者の事故が目立ちます。安全にお風呂に入るために、どんなことを心がけたらいいのでしょうか。
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「入浴中の事故は年々増えています」
と話すのは、秋田大 学長・特別顧問の吉岡尚文さん。死因などを調べる法医学者でもある吉岡さんは、長年入浴中の事故について調べてきた。
厚生労働省の人口動態調査によると、家庭のお風呂などでの溺死は年間4000人以上。20年前の3~4倍に増え、9割は高齢者だ。東京都健康長寿医療センター研究所などの推計では年間17,000人が亡くなっている。
中でも目立つのが冬。同研究所の調査では、事故の大半が冬季で1月が最多。ついで12月が多かった。原因の一つに考えられるのが 「温度差」 だ。
日本の古い家では、浴室が寒いところにあることが少なくない。暖房の効いたリビングから寒い脱衣所へ。凍えた身体をさすりながら熱い湯の中へ-。血圧は激しく変動し、血管や心臓に過度の負担がかかる。不整脈や一時的な脳虚血が起き、意識障害や心停止につながる恐れがあるという。
吉岡さんは
「家の中の温度差をできるだけ少なくして欲しい」
と話す。
入浴前に脱衣所を暖房で暖めたり、浴槽のふたを取り浴室内を湯気で温めたり、シャワーであらかじめ温めておくのもよい。
「家族のいる家では、高齢者は一番風呂は避け、前の人の入浴で浴室が温められた2番目以降に入るのがいいのではないか」 (下図は左クリックで拡大します)
とアドバイスする。
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お湯の温度にも気をつけたい。熱いお湯につかったまま体温が上昇すると、熱中症の状態になり、意識を失って溺れてしまう可能性もあるからだ。
山形県庄内保健所は、地域ぐるみで入浴事故の防止運動に取り組む。湯温が42℃以上で危険度が上昇するとの報告もあり、41℃以下に設定するように呼びかけている。
自宅のお風呂は、一人きりの 「密室」。事故の発見が遅れがちになる。
東京都が2001年3月に公表した報告書によると、周囲の人が事故に気付いたきっかけは 「入浴後、長時間の経過」 が5割近くと最も多く、 「物音」 や 「本人の訴え」 は各1割ほどに過ぎなかった。
入浴前には 「これから入る」 と家族に伝えたり、家族もこまめに声をかけてあげたりするように心がけよう。
62歳で自身も高血圧・糖尿病の持病がある庄内保健所長の松田徹さんも、冬場は風呂場の窓に断熱用の気泡緩衝材を張るなどして、寒さを防いでいるという。
ただし健康な人にも注意が要る。庄内地区の調査では、入浴事故の2割は、持病のない人に起きていた。松田さんは
「日頃からひとりひとりが安全な入浴を心がけて欲しい」
と話す。
(武田耕太)
インフォメーション
事故の多くは高齢者だが、乳幼児も要注意だ。目を離した隙に1人で浴室へ行き、蓋が開いたままになった湯船に落ちて溺れることもある。
庄内保健所は、入浴事故の注意点などをまとめ、管内の行事などで住民に配っている。その名も 「Newyoku TImes(にゅうよくたいむず)」。公式サイトは 「4126navi」 で検索を。
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