12月22日(土) 雨
ここのところ、寒くても雪が降らず生活には支障がありませんでしたが、クリスマス寒波が南下してくるとの天気予報に兢々としています。
当院でもこの1週間でインフルエンザ(A型)が3件見つかりました。新潟県にはインフルエンザ流行の兆しが見られており、年末年始に感染拡大が懸念されます。ブログをご覧の皆様には、人ごみに出るときにはマスク、帰宅しての手洗い、うがいを励行ねがいます。
また先日、今年の検診で、胃のバリウム検査 → 異常なし と診断された方が、腹痛・食思不振を訴えて来院され、当院で胃カメラを行ったところ、胃がんを認めました。
病変の発生部位などの問題でバリウムが付着しないところは、病気を発見できませんので、
「検診を受けているから病気のはずがないッ!」
とは考えず、体調不良の際にはかかりつけの医院に相談されることを声を大にして言いたいと思います。
本日は 快眠のひけつ についての新聞記事を取り上げました。小生は睡眠で疲労が取れない夜も多く、興味深く読みました。
**********************
ぐっすり快眠、すっきり早起きのコツ 効果的な放熱がカギ 元気のひけつ
忘年会で深酒をしたり夜更かしが続いたりと生活のリズムが狂いやすいシーズンです。
古典文学にもありますが「冬は早朝が一番キモチいい」はず(小生注: 枕草子第一段の「ふゆはつとめて」のことか?)。年末の不摂生を新年に持ち込まず快適なスタートを切るために、すっきり快眠し早起きできるヒントを調べてみました。
☐ ☐
すっきり目覚めるためには、ぐっすり眠れればよさそうだ。
睡眠は体温の変化と深い関係にあることが、科学的な研究でわかってきた。
体の深部の温度が下がってくると代謝機能も落ち、脳が休息を取る態勢へと入る。これが「眠気」だ。
だが眠りに入っていくときに体が冷えていくと感じることはまずない。
「皮膚から熱を外に逃がすため、体表の温度は逆に高くなる。そのため体が暖かく感じる」
と内山真・日大医学部教授(精神医学)。
眠りにつくときに体の熱を外に逃がす際、主要な「放熱器」となっているのは、手足の甲と太ももの内側。スイスの研究グループがこのことを発見し、1999年の世界的科学雑誌「ネイチャー」などに発表した。
この3か所の皮膚温度の上がり具合が、眠気の先行指標として一番確実だったという。
「赤ちゃんの手がポカポカしてきたのは眠くなってきた証拠、というのは科学的に根拠のある話なんです」と内山教授。
逆に言えば、効率的に熱を逃がして体温を下げられればスムーズに眠りへと入れるはず。
では、手足を冷やせばいいのかというとそれは逆効果で、血管が収縮し、熱が逃げにくくなってしまう。むしろお湯などで手足を温め、血行を良くするのが正解。吸湿性の良い手袋や靴下をつけて寝るのも悪くない。
とはいえ、眠りに向けた体温変化は体内時計で主にコントロールされており、リズムを無視して強引に眠るのは難しい。
□ (右の画像はクリックで拡大します)
睡眠には、深い眠りと浅い眠りがあって、ほぼ90分を1単位として繰り返している。ならば、90分の倍数だけ寝たら目覚まし時計が鳴るようにセットすれば気持ちよく目覚められるのでは?
睡眠科学が専門の井上昌次郎・東京医科歯科大名誉教授に尋ねると
「理屈はそうですが、報われないことが多いでしょうね」。
誰でも必ず90分というわけではないので、きっちり90分の倍数をとっても誤差は避けがたいからだという。
脳を休める深い眠りは、寝入りっぱなの3時間にまとめてやってくる。それ以後は覚醒に向けた浅い眠りが増える。浅い眠りが終わったところで、うまく目覚めれば快適に起きられるはず。一晩に3回から5回、このタイミングがやってくる。
「自然に目が覚めたら、そこでもう二度寝はやめて起きてしまうこと」
と井上名誉教授。そうすれば夜はちゃんと眠くなる。早寝早起きの習慣は、早起きから入るのが基本、とのことだ。 (吉田晋)
インフォメーション
専門医らが一般向けに描いた「睡眠障害の対応と治療ガイドライン」(じほう社、税込2625円)は、Q&A形式などで膵民の知識をわかりやすく解説。
寝具メーカー西川産業のサイトの「眠りのレシピ」と題したコーナーでも、眠りの悩みへの回答などを紹介している。http://www.nishikawasangyo.co.jp/sleep/
当院でもこの1週間でインフルエンザ(A型)が3件見つかりました。新潟県にはインフルエンザ流行の兆しが見られており、年末年始に感染拡大が懸念されます。ブログをご覧の皆様には、人ごみに出るときにはマスク、帰宅しての手洗い、うがいを励行ねがいます。
また先日、今年の検診で、胃のバリウム検査 → 異常なし と診断された方が、腹痛・食思不振を訴えて来院され、当院で胃カメラを行ったところ、胃がんを認めました。
病変の発生部位などの問題でバリウムが付着しないところは、病気を発見できませんので、
「検診を受けているから病気のはずがないッ!」
とは考えず、体調不良の際にはかかりつけの医院に相談されることを声を大にして言いたいと思います。
本日は 快眠のひけつ についての新聞記事を取り上げました。小生は睡眠で疲労が取れない夜も多く、興味深く読みました。
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ぐっすり快眠、すっきり早起きのコツ 効果的な放熱がカギ 元気のひけつ
忘年会で深酒をしたり夜更かしが続いたりと生活のリズムが狂いやすいシーズンです。
古典文学にもありますが「冬は早朝が一番キモチいい」はず(小生注: 枕草子第一段の「ふゆはつとめて」のことか?)。年末の不摂生を新年に持ち込まず快適なスタートを切るために、すっきり快眠し早起きできるヒントを調べてみました。
☐ ☐
すっきり目覚めるためには、ぐっすり眠れればよさそうだ。
睡眠は体温の変化と深い関係にあることが、科学的な研究でわかってきた。
体の深部の温度が下がってくると代謝機能も落ち、脳が休息を取る態勢へと入る。これが「眠気」だ。
だが眠りに入っていくときに体が冷えていくと感じることはまずない。
「皮膚から熱を外に逃がすため、体表の温度は逆に高くなる。そのため体が暖かく感じる」
と内山真・日大医学部教授(精神医学)。
眠りにつくときに体の熱を外に逃がす際、主要な「放熱器」となっているのは、手足の甲と太ももの内側。スイスの研究グループがこのことを発見し、1999年の世界的科学雑誌「ネイチャー」などに発表した。
この3か所の皮膚温度の上がり具合が、眠気の先行指標として一番確実だったという。
「赤ちゃんの手がポカポカしてきたのは眠くなってきた証拠、というのは科学的に根拠のある話なんです」と内山教授。
逆に言えば、効率的に熱を逃がして体温を下げられればスムーズに眠りへと入れるはず。
では、手足を冷やせばいいのかというとそれは逆効果で、血管が収縮し、熱が逃げにくくなってしまう。むしろお湯などで手足を温め、血行を良くするのが正解。吸湿性の良い手袋や靴下をつけて寝るのも悪くない。
とはいえ、眠りに向けた体温変化は体内時計で主にコントロールされており、リズムを無視して強引に眠るのは難しい。
□ (右の画像はクリックで拡大します)
睡眠には、深い眠りと浅い眠りがあって、ほぼ90分を1単位として繰り返している。ならば、90分の倍数だけ寝たら目覚まし時計が鳴るようにセットすれば気持ちよく目覚められるのでは?
睡眠科学が専門の井上昌次郎・東京医科歯科大名誉教授に尋ねると
「理屈はそうですが、報われないことが多いでしょうね」。
誰でも必ず90分というわけではないので、きっちり90分の倍数をとっても誤差は避けがたいからだという。
脳を休める深い眠りは、寝入りっぱなの3時間にまとめてやってくる。それ以後は覚醒に向けた浅い眠りが増える。浅い眠りが終わったところで、うまく目覚めれば快適に起きられるはず。一晩に3回から5回、このタイミングがやってくる。
「自然に目が覚めたら、そこでもう二度寝はやめて起きてしまうこと」
と井上名誉教授。そうすれば夜はちゃんと眠くなる。早寝早起きの習慣は、早起きから入るのが基本、とのことだ。 (吉田晋)
インフォメーション
専門医らが一般向けに描いた「睡眠障害の対応と治療ガイドライン」(じほう社、税込2625円)は、Q&A形式などで膵民の知識をわかりやすく解説。
寝具メーカー西川産業のサイトの「眠りのレシピ」と題したコーナーでも、眠りの悩みへの回答などを紹介している。http://www.nishikawasangyo.co.jp/sleep/
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