8月30日(土)
過ごしやすい涼しい気候も、また10日ほど後には熱暑になるという予報です。
本日は肝炎セミナーに参加してきました。来年度には、これまで難治性とされていたタイプのC型肝炎が飲み薬だけで8割以上治療可能になる可能性があるというお話でした。
小生が研修医だった頃は、副作用の多いインターフェロンを使用してもほとんど効果の無かった難治性のC型肝炎が、8割治る時代になったとは、隔世の感があります。医療の進歩は日進月歩ですね。
新聞で便秘の記事があり、アップしました。難治性の便秘で薬をいろいろと変えて治療している患者さんがいらっしゃいます。この記事を元に生活改善が必要ということを、今度アドバイスしようと思いました。
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元気のひけつ…
便秘について
下剤飲み続けは逆効果、便秘解消はマッサージや生活改善で
便秘に悩み、市販の便秘薬や下剤に頼っている人も多いのではないでしょうか。しかし、食事や生活習慣を見直し、運動やマッサージをすることで多くは改善出来るようです。
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便秘は一般的に3日以上排便が無かったり、1日の便の量が35g以下だったりする状態を言う。
2010年の国民生活基礎調査によると、便秘の人は男性で2.4%、女性では5%。高齢になるほど増える。
順天堂大医学部の小林弘幸教授は話す。
「便が出ないことが気になって、仕事が手につかなくなってしまうなど生活に支障が出る人もいます」
便を肛門まで押し出す腸の動きは自律神経によってコントロールされている。ストレスや睡眠不足などで、自律神経が乱れ副交感神経の機能が低下すると腸の働きが弱まり、便秘になりやすくなる。
また排便を我慢することを繰り返すと直腸の反応が鈍くなり、便がたくさんたまらないと便意を感じなくなってしまう。
便を出したいからと、長い期間下剤を飲み続けることも逆効果。腸に炎症が起こり、働きが鈍ってしまう。ダイエットの目的で下剤を飲んで、便秘になる女性も多いという。
「毎日排便しないといけないと考えている人がいるが、3日に1回排便出来ていれば問題ない」
「下剤に頼らず、食事や生活習慣を見直すことで便秘の多くは改善する」
小林産はそう指摘する。
食物繊維や水分をバランス良く摂ると、便のかさが増えたり、軟らかくなったりして出やすくなる。食物繊維は1日20gほどが目安で、野菜や豆類の他、わかめなどの回想、こんにゃくに多く含まれる。
規則正しい生活を心がけ、自律神経のバランスを整える。朝起きてまず水を飲むと、腸の働きが活発になる。排便を習慣づけるため、便が出なくても毎朝トイレに行くことも大事だ。
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マッサージや運動も効果がある。国立病院機構久里浜医療センターの水上健・内視鏡部長は話す。
「日本人は長がねじれている人が多い。その場合は便が通りやすいようにおなかを押したり、ひねったりするマッサージが効果がある」
マッサージは仰向けに寝た状態で左腹部と下腹部をそれぞれ両手で挟み、指で小刻みにおなかが少し凹む程度、とんとんと交互に押す。次に両足を肩幅くらいに広げて立ち、両手を広げて状態をひねる。これらをそれぞれ1分間ずつ行う。
「ゴルフやテニス、ラジオ体操など体をひねる運動も効果的」 と水上さん。
運動していない人は、定期てきに運動する人に比べて3倍以上便秘になりやすいとの報告もあるという。
便秘に加えて発熱や血便、痩せてくるなどの症状がある場合は注意が必要。がん等のおそれもあるので病院で検査を受けた方がいい。 (土肥修一)
インフォメーション
小林さんの著書
「読む便秘外来」(集英社)
には、便秘の原因の他、便秘の改善に効果的な食事や生活習慣などについて、わかりやすく解説している。
水上さん監修の
「3分で便秘解消!腸ゆらしマッサージ!」(学研パブリッシング)
は、ねじれた腸による便秘について説明し、マッサージや運動など解消法を紹介している。
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