2014年8月18日月曜日

高齢者の筋肉の衰えに効く体操とサプリ ロイシンの摂取が有効 元気のひけつ 朝日新聞be 平成26年1月4日(土)    2014年1月10日 記事

1月10日(金) 凍結、晴れ

 いよいよ恐れていた厳寒気となりました。インフルエンザ(A型)の患者さんがここ数日1~2人来院されます。胃腸炎の方もずらりといらっしゃったようです。マスク、うがい、手洗いの励行をお願いいたします。

 先週の新聞記事に、筋肉の衰えに効くアミノ酸の記事が載っていました。サルコペニアといって、筋肉がやせてしまうのも老化の一症候です。急激な筋肉の減少(相対的に脂肪の増大!)を予防すべく、良質のアミノ酸を摂って運動しましょう、ご同輩!

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高齢者の筋肉の衰えに効く体操とサプリ ロイシンの摂取が有効 元気のひけつ 朝日新聞be 平成26年1月4日(土)

 年をとると、骨や関節、筋肉など体を動かす「運動器」が、うまく機能しなくなる人が増えます。
 その原因の一つが、加齢とともにみられる筋肉の質と量の低下。筋肉は運動すれば増やせますが、億劫でもあります。

 そこで注目されているのがサプリメント。最近は筋肉を効果的に維持し増強できるアミノ酸の種類が分かってきました
        ☐          ☐
 人の身体の20%は、たんぱく質からできている。たんぱく質は、食事から摂取した後、消化酵素の働きでアミノ酸に分解される。アミノ酸は血中に入った後に、再度たんぱく質に合成されて筋肉などになる。

 筋肉の合成には必須アミノ酸が欠かせない。体内では充分にそれらを作れないので食事で大概から摂取するしかない。中でも肉類は人体の組成に近いため栄養バランスがいい。

 だが高齢になると、豆腐など植物性たんぱく質は摂っても、牛や豚など動物性たんぱく質の摂取は減る。その結果、筋肉の合成が足りなくなってしまう。

 そこでサプリメントの研究が進んだ。近年では、必須アミノ酸の一つであるロイシンがキンニクを作る先導役となることが分かっている。

 国立長寿医療研究センター所長の鈴木隆雄さんは、一昨年このロイシンの濃度を高くしたサプリメントの効果について試験を行った。

 筋肉の質と量が低下した75歳以上の女性155人を、以下のように4グループに分け、それぞれ運動やサプリの摂取を行ってもらった後、筋肉量などの変化を12週間後に調べた。
① 運動+ロイシン 
 足腰を中心に屈伸などの運動各60分を週2回行い、さらにロイシン高配合の必須アミノ酸混合物を1日2回(計6g)摂取。 

② 運動のみ
 足腰を中心に屈伸などの運動各60分の運動を週2回行うだけ
③ ロイシンのみ
 ロイシン高配合のアミノ酸混合物を1日2回摂取。
④ なにもせず 
 1か月に1度の健康講話を聴くだけ。
140106_asahi_roishin    ☐      ☐
 すると、足の筋量と筋力は ① が最も増加していた。

 効果の順は以下のグラフのように②、③、④とはっきり差が出た。歩行スピードは①、②で改善され、③も良かった。
 この結果を受け、日本老年医学会は運動とともにアミノ酸の摂取を推奨している。

 「どうしても運動ができない人は、ロイシンなど必須アミノ酸を含んだ製品を取るだけでも良い

と前出の鈴木さんは話す。

 だがサプリメントはあくまで補助。国立スポーツ科学センターの中村格子(整形外科)に誰にでもできるエクササイズを聞いた。

 ポイントは 「美しい姿勢」。首や背筋、前面の太腿など重力にあらがう 「抗重力筋群」 を鍛える。

 イラストのような体のゆがみをとる動作を5回前後するのが効果。中村さんいわく

 「これをステップに、普段からよい姿勢を保つことが、抗重力筋群を鍛えることにつながる」
    (藤島真人)

 インフォメーション

 食品メーカーの味の素が作るホームページ 
「いきいき健康研究所」 http://report.ajinomoto-kenko.com/ は、アミノ酸の効用などに詳しい。「足腰の衰え」 「肥満」 など生活習慣病の悩みについても対策が掲載されている。中村格子さんの 「美姿勢エクササイズ」 はトップページの徳州項目から入ることができる。 

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