11月4日(日) 晴
今日は日中良いお天気でした。通りかかった新潟市内万代はアイドルのコンサートもあって、まれに見る渋滞が起きていました。
午前・午後と散歩出来たココアはご機嫌でした。適度な運動の後で、温風ヒーターの前で寝息を立てて寝ていましたが、シャッターの音で起こしてしまいました。
さて、今日は新聞記事を取り上げます。
カルシウムについては、育ち盛りの子供のみならず、高齢者が骨粗鬆症の予防のために積極的に摂取する風潮があります。
いらいらしがちな人には、「カルシウムが足りないよ」と言ったりもしますが、ホントのところはどうなのでしょうか…
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以下記事
カルシウムとの上手なつきあい方 牛乳1、2本分で効果
私は子供の頃、牛乳がどうにも嫌いでしたが、身体に良いといわれ我慢して飲み込んでいました。
最近の研究では、カルシウムは腰椎の骨密度の維持に確かに効果があるとか。ただ摂りすぎると心筋梗塞のリスクを高めるという報告もあります。どうつきあえば良いのでしょうか。
△ △
カルシウムは、脳卒中や糖尿病、大腸癌に高血圧など、様々な病気に効果があるとされる。特に骨にいいというのは日本では定説だ。
ところが世界保健機関(WHO)は、骨折予防には懐疑的だ。
「ビタミンDとともに、毎日カルシウム1000mgを食事に加えなければ、骨粗鬆症は予防できない」
というのだ。日本人のカルシウム摂取量は乳製品をよく食べる欧米の半分の500mg/日ほど。1000mg/日はかなりの量だ。
しかもそんなに摂ると、女性の心筋梗塞が1.5倍になるという報告が、20008年ニュージーランドから出された。
そうした中、新潟大の中村和利教授らは、2012年、牛乳瓶約2本分にあたる500mgのカルシウムを毎日の食事に加えれば、年齢とともに低下する日本人女性の腰椎骨密度の低下を、2/3に緩和することができるという調査結果を米医学誌に報告した。
研究チームは、50~74歳の新潟県の女性450人を3グループに分け、各グループごとにカルシウムサプリ500mg、同250mg、偽薬を毎日飲んでもらい、骨密度の変化を調べた。
忘れずに8割以上飲んだ人に限ると、2年後、偽薬だと腰椎骨密度が4.6%低下したのに比べ、250mg群では3.5%減、500mg群では3.0%で済んだ。中村さんは
「牛乳1~2本という現実的な量のカルシウムでも効果があることが確かめられた」と話す。
△ △
私は小中学生時代、給食で出る牛乳を最後に一気飲みしては、口をすすぎに水道に走っていた。あの涙ぐましい9年間は無駄ではなかったようだ。
とはいえ、新潟大の研究では大腿骨の骨密度では明らかな差が出なかった。
(小生注: 骨粗鬆症の結果起きる、大腿骨頚部骨折は高齢患者の生活の質を著しく低下させるのみならず、誤嚥性肺炎や認知症の進行などを引き起こすため、臨床的には ”大腿骨の折れにくさ” はとても重要です)
骨はコラーゲンの柱とそれを固めるカルシウムで強度を保っており、骨の構造で効果が異なるとみられる。
さらに週3時間以上の運動をしている人は、そもそも骨密度の低下が少なくカルシウムの効果は見えなかった。つまり日頃から走ったり歩いたりしていれば、カルシ
ウムをあえて増やす必要はないらしい。
骨密度は20歳までにどれだけ蓄えられるかが重要で、50歳代を過ぎると低下する一方だ。
近畿大の伊木雅之教授は
「結局はバランスのとれた食生活と運動がいいということ。ただ、身体を動かせない人や十分な食事をとれない人もいる。そんな場合は無理せずサプリで補って欲しい」
とアドバイスする。 (東山正宜)
インフォメーション
カルシウムは600~700mg/日摂るのが理想的とされる。
多く含むのは牛乳やチーズなどの乳製品。豆腐や納豆、青菜、ひじき、小魚、海草などにも多い。
ビタミンDも骨折予防に重要だ。日本人はほとんどを魚から摂っている。
多いのは鮭、サバ、カレイ、マスなど。日光を毎日10~30分浴びると皮膚で十分な量のビタミンDが作られる。(下図をクリックすると、ピントの合った図を別枠でみることが出来ます)
以上記事
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今日は日中良いお天気でした。通りかかった新潟市内万代はアイドルのコンサートもあって、まれに見る渋滞が起きていました。
午前・午後と散歩出来たココアはご機嫌でした。適度な運動の後で、温風ヒーターの前で寝息を立てて寝ていましたが、シャッターの音で起こしてしまいました。
さて、今日は新聞記事を取り上げます。
カルシウムについては、育ち盛りの子供のみならず、高齢者が骨粗鬆症の予防のために積極的に摂取する風潮があります。
いらいらしがちな人には、「カルシウムが足りないよ」と言ったりもしますが、ホントのところはどうなのでしょうか…
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以下記事
カルシウムとの上手なつきあい方 牛乳1、2本分で効果
私は子供の頃、牛乳がどうにも嫌いでしたが、身体に良いといわれ我慢して飲み込んでいました。
最近の研究では、カルシウムは腰椎の骨密度の維持に確かに効果があるとか。ただ摂りすぎると心筋梗塞のリスクを高めるという報告もあります。どうつきあえば良いのでしょうか。
△ △
カルシウムは、脳卒中や糖尿病、大腸癌に高血圧など、様々な病気に効果があるとされる。特に骨にいいというのは日本では定説だ。
ところが世界保健機関(WHO)は、骨折予防には懐疑的だ。
「ビタミンDとともに、毎日カルシウム1000mgを食事に加えなければ、骨粗鬆症は予防できない」
というのだ。日本人のカルシウム摂取量は乳製品をよく食べる欧米の半分の500mg/日ほど。1000mg/日はかなりの量だ。
しかもそんなに摂ると、女性の心筋梗塞が1.5倍になるという報告が、20008年ニュージーランドから出された。
そうした中、新潟大の中村和利教授らは、2012年、牛乳瓶約2本分にあたる500mgのカルシウムを毎日の食事に加えれば、年齢とともに低下する日本人女性の腰椎骨密度の低下を、2/3に緩和することができるという調査結果を米医学誌に報告した。
研究チームは、50~74歳の新潟県の女性450人を3グループに分け、各グループごとにカルシウムサプリ500mg、同250mg、偽薬を毎日飲んでもらい、骨密度の変化を調べた。
忘れずに8割以上飲んだ人に限ると、2年後、偽薬だと腰椎骨密度が4.6%低下したのに比べ、250mg群では3.5%減、500mg群では3.0%で済んだ。中村さんは
「牛乳1~2本という現実的な量のカルシウムでも効果があることが確かめられた」と話す。
△ △
私は小中学生時代、給食で出る牛乳を最後に一気飲みしては、口をすすぎに水道に走っていた。あの涙ぐましい9年間は無駄ではなかったようだ。
とはいえ、新潟大の研究では大腿骨の骨密度では明らかな差が出なかった。
(小生注: 骨粗鬆症の結果起きる、大腿骨頚部骨折は高齢患者の生活の質を著しく低下させるのみならず、誤嚥性肺炎や認知症の進行などを引き起こすため、臨床的には ”大腿骨の折れにくさ” はとても重要です)
骨はコラーゲンの柱とそれを固めるカルシウムで強度を保っており、骨の構造で効果が異なるとみられる。
さらに週3時間以上の運動をしている人は、そもそも骨密度の低下が少なくカルシウムの効果は見えなかった。つまり日頃から走ったり歩いたりしていれば、カルシ
ウムをあえて増やす必要はないらしい。
骨密度は20歳までにどれだけ蓄えられるかが重要で、50歳代を過ぎると低下する一方だ。
近畿大の伊木雅之教授は
「結局はバランスのとれた食生活と運動がいいということ。ただ、身体を動かせない人や十分な食事をとれない人もいる。そんな場合は無理せずサプリで補って欲しい」
とアドバイスする。 (東山正宜)
インフォメーション
カルシウムは600~700mg/日摂るのが理想的とされる。
多く含むのは牛乳やチーズなどの乳製品。豆腐や納豆、青菜、ひじき、小魚、海草などにも多い。
ビタミンDも骨折予防に重要だ。日本人はほとんどを魚から摂っている。
多いのは鮭、サバ、カレイ、マスなど。日光を毎日10~30分浴びると皮膚で十分な量のビタミンDが作られる。(下図をクリックすると、ピントの合った図を別枠でみることが出来ます)
以上記事
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