1月20日(日) 晴れ
今日は休日診療当番日です。先週は、のべ20人のインフルエンザ患者の来院があり、今日も急患が多く来ないか、気がかりです。読者のみなさまもマスク、うがい、手洗いをお忘れなく。小生も職業柄インフルの最前線にいながら、上記の3つのおかげで今のところ感染には無縁の状態です。
新聞記事をアップします。冬の脱水についてですが、風邪を引いた高齢者が電気毛布にくるまって寝ていた結果、脱水状態になって救急搬送された、というケースに勤務医時代よく当たりました。暖房を入れたら、給水をこまめにしないといけないそうです。
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(以下記事)
元気のひけつ 甘く見ると危ない冬の脱水症状 ビールで補給は逆効果
脱水症は夏によく聞きますが、冬でも起きることがあります。乾燥した室内で過ごすと、巣状以上に身体の水分が不足してしまうことがあるようです。ノロウイルスなどの対策としても、冬の水分補給は大切です。
□ □
冬は水分を摂る機会が減りがちになるが、神奈川県立保健福祉大栄養学科教授の谷口英喜さんは 「夏同様にこまめな水分補給をして欲しい」 と話す。
冬は汗をかく量は少なくなるが、、水分は皮膚や呼気からも排出されている。
その量は成人の場合、1日に体重1キロ当たり15ml(乳幼児は25~50ml)。体重60kgだと1日900mlほどの水分が出て行く計算となる。空気が乾燥していれば、さらに増える。
マンションなど機密性が高くエアコンを使用する室内の空気は乾燥している。
「加湿器を使用しなければ、外より湿度は1~2割ほど低く、体内の水分が失われやすい」
と谷口さん。
体内の水分が減ると、集中力や食欲が低下し、めまいなどの症状が現れる。脳梗塞や心筋梗塞の危険も高まるとされる。
「食事の時や起床時、就寝前などに1日8回、コップ1杯程度の水分補給を」
と谷口さんは呼びかけている。
水分と言っても、利尿作用が強いアルコール類は逆効果となる。たとえばビールは、1L飲むと1.1Lの尿が排出されてしまう。アルコール度数が高くなると、さらにその量は増える。
□ □ (以下の図は左クリックで拡大します。)
脱水状態に陥ってしまったらどうすればいいのか?
初期の段階だと、自覚症状はほとんどない。手の爪を押して白からピンク色に戻るのに2~3秒以上かかるか、また唇や舌の渇き、尿や涙の量などで見極める必要がある。
人間の体液には、水分だけではなく塩分などの電解質が含まれている。このため、脱水状態の時は水分と塩分を効率よく補給できる 「飲む点滴」 とも言われる 「経口補水液」 が有効だ。
経口補水液は、ノロウイルスなどの感染症対策としても重要。下痢や嘔吐をすると、成人で1日2~3Lの水分が失われるが、その中には電解質も多く含まれている。
東京都足立区の和田小児科医院の和田紀之院長は
「経口補水液を出来るだけ早く飲ませれば重症化は防げる」
と話す。
経口補水液はドラッグストアなどでも買えるが、自宅でも簡単に作れる。
水1Lに対し、塩を3g、砂糖を20~40g入れ、透明になるまでよくかき混ぜる。レモン汁を入れると甘さが抑えられ飲みやすくなる。
飲む量は成人で、1日0.5~1L。乳幼児は体重キロ当たり10ml程度。ただし、一気に飲むと電解質が十分に吸収されない。少なくとも1時間ほどかけてゆっくり飲む。飲んでも症状が改善しない時には、無理せず病院に行こう。 (土肥修一)
インフォメーション
谷口さんの著書 「すぐに役立つ 経口補水療法ハンドブック(日本医療企画)」 では、経口補水液の飲み方や効果についてわかりやすく解説している。小児科医や救急医らで作る 「教えて!『かくれ脱水』委員会」 のサイトhttp://www.kakuredassui.jp/では冬の脱水の知識や予防法を紹介している。 以上
新聞記事をアップします。冬の脱水についてですが、風邪を引いた高齢者が電気毛布にくるまって寝ていた結果、脱水状態になって救急搬送された、というケースに勤務医時代よく当たりました。暖房を入れたら、給水をこまめにしないといけないそうです。
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(以下記事)
元気のひけつ 甘く見ると危ない冬の脱水症状 ビールで補給は逆効果
脱水症は夏によく聞きますが、冬でも起きることがあります。乾燥した室内で過ごすと、巣状以上に身体の水分が不足してしまうことがあるようです。ノロウイルスなどの対策としても、冬の水分補給は大切です。
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冬は水分を摂る機会が減りがちになるが、神奈川県立保健福祉大栄養学科教授の谷口英喜さんは 「夏同様にこまめな水分補給をして欲しい」 と話す。
冬は汗をかく量は少なくなるが、、水分は皮膚や呼気からも排出されている。
その量は成人の場合、1日に体重1キロ当たり15ml(乳幼児は25~50ml)。体重60kgだと1日900mlほどの水分が出て行く計算となる。空気が乾燥していれば、さらに増える。
マンションなど機密性が高くエアコンを使用する室内の空気は乾燥している。
「加湿器を使用しなければ、外より湿度は1~2割ほど低く、体内の水分が失われやすい」
と谷口さん。
体内の水分が減ると、集中力や食欲が低下し、めまいなどの症状が現れる。脳梗塞や心筋梗塞の危険も高まるとされる。
「食事の時や起床時、就寝前などに1日8回、コップ1杯程度の水分補給を」
と谷口さんは呼びかけている。
水分と言っても、利尿作用が強いアルコール類は逆効果となる。たとえばビールは、1L飲むと1.1Lの尿が排出されてしまう。アルコール度数が高くなると、さらにその量は増える。
□ □ (以下の図は左クリックで拡大します。)
脱水状態に陥ってしまったらどうすればいいのか?
初期の段階だと、自覚症状はほとんどない。手の爪を押して白からピンク色に戻るのに2~3秒以上かかるか、また唇や舌の渇き、尿や涙の量などで見極める必要がある。
人間の体液には、水分だけではなく塩分などの電解質が含まれている。このため、脱水状態の時は水分と塩分を効率よく補給できる 「飲む点滴」 とも言われる 「経口補水液」 が有効だ。
経口補水液は、ノロウイルスなどの感染症対策としても重要。下痢や嘔吐をすると、成人で1日2~3Lの水分が失われるが、その中には電解質も多く含まれている。
東京都足立区の和田小児科医院の和田紀之院長は
「経口補水液を出来るだけ早く飲ませれば重症化は防げる」
と話す。
経口補水液はドラッグストアなどでも買えるが、自宅でも簡単に作れる。
水1Lに対し、塩を3g、砂糖を20~40g入れ、透明になるまでよくかき混ぜる。レモン汁を入れると甘さが抑えられ飲みやすくなる。
飲む量は成人で、1日0.5~1L。乳幼児は体重キロ当たり10ml程度。ただし、一気に飲むと電解質が十分に吸収されない。少なくとも1時間ほどかけてゆっくり飲む。飲んでも症状が改善しない時には、無理せず病院に行こう。 (土肥修一)
インフォメーション
谷口さんの著書 「すぐに役立つ 経口補水療法ハンドブック(日本医療企画)」 では、経口補水液の飲み方や効果についてわかりやすく解説している。小児科医や救急医らで作る 「教えて!『かくれ脱水』委員会」 のサイトhttp://www.kakuredassui.jp/では冬の脱水の知識や予防法を紹介している。 以上
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