2014年7月21日月曜日

看護師の立場からみた、がんの早期発見の意義~胃内視鏡検査のススメ   2011年6月6日記事

 6月4日(土)は予想を超える来院患者数でしたので、診察の合間に記事を書くことができず、週末は更新を休ませていただきました。

 さて、新潟も梅雨入りしたようなはっきりしない天気が続いています。本日未明の大雨で目が覚めた方もいらっしゃるのではないでしょうか。気温も下がり気味ですので耳にタコができるかもしれませんが、風邪にはご注意ください。

 今回は当院で内視鏡業務を中心に勤務している看護師Aさんから原稿を頂きました。
ぜひ看護師の立場から胃カメラの有用性について、ブログに載せてほしいとのことでしたので、以下に掲載いたしました。どうぞご一読ください。

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 みなさま、こんにちは。

 私は開院時よりうちだ内科医院で看護師として働いていますが、あっというまに2か月がたとうとしています。その間、様々な患者様においでいただきましたが、健康管理の重要性を再確認する日々が続いています。
110606nurse1 当院では、院長の専門領域である胃腸の病気に関する診療も行っていますが、各種検査を行い、”がん” が見つかった方は、たった2か月でも少なくなく、年齢・性別を問わず、だれもが ”がん” にならない保証など何もないのだと強く感じています。

 ※小生注: 開院後約2か月の間で、喉頭がん1名、十二指腸がん1名、大腸がん3名、膵がん1名の方がいらっしゃいましたが、今のところ胃がんは見つかっていません。

 みなさまには、自治体や職場での定期検診を受けていただいた上で、可能ならば年1回は内視鏡専門医にかかり上部消化管内視鏡検査をお受けになることをお勧めします。

 なぜなら検診で行われているバリウムによる造影検査では、
病変の位置や大きさなどにより写真に異常が映らないこともあって早期がんの確定診断のできないこともありますが、
内視鏡なら医師が直接肉眼で観察し、必要なら粘膜の一部を採取して顕微鏡で良悪性が診断できるため確実だからです。

 「胃カメラって苦しそうだし、体内に機械を入れるのはなんだか怖い…(-_-;)」

なんて心配する方もいらっしゃいますよね。

 でも本当に怖いのは、 ”胃カメラで検査する” ことではなく、 ”胃カメラで検査しない” ことなのです。従来の ”苦しい胃カメラ” のイメージが、早期胃がんの発見を妨げているとしたら、非常に残念です。

 さて、当院ではより安楽な上部消化管内視鏡検査の施行を心がけており、

「ここの胃カメラは楽だから、また来年も」

と患者様に思っていただけるように配慮しております。
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 胃カメラを入れる経路は従来通りの経口法と、鼻からの経鼻法を選択いただけます。
 経口法では嘔吐反射が強く、鎮静剤を注射しないと検査できなかった方が、経鼻法だとさほど苦痛を訴えなかったことが多いようです。

 もっとも経鼻法は、蓄膿や鼻腔が狭い方、鼻血の出やすい方には不向きです。でも、直径6mm前後の細径ファイバーを使用しておりますので、経口法の場合でも当院で行う検査はずいぶん楽だったとおっしゃる方が大勢いらっしゃいます。

110524_minclea また胃の運動を抑えて嘔吐を少なくするミント配合剤が最近開発され、当院でも採用しております。

 個人差はあるものの、ミント配合剤でそれまで激しく動いていた胃がピタリと静止し、それに伴い嘔吐反射も劇的に軽くなった方もいらっしゃいました。
 
 ご興味のある方はお気軽に当院までご相談ください(うちだ内科医院 tel 0250-61-2020)。


 現在、当院では月、火、水、金、(場合によっては土曜も対応)の午前中上部消化管内視鏡検査を定期的に行っております。
(※ 平成26年7月現在、当院に受診歴のある方は、電話での胃カメラ予約も可能となっております)

 予約の状況によりますが、受診当日を含め迅速に対応するよう心がけております。ですが、7月からの検診シーズンに入りますと混雑することも予想されますので、胃に不安のある方は今月中にも来院していただければ、ご都合に合わせた対応がしやすいかと思います。

 今後も院長はじめスタッフ一丸となって、地域の皆様の健康をお守りできるよう、またより安楽で有効な内視鏡検査を提供できるよう、努力していこうと思います。よろしくお願いいたします。

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