2014年7月30日水曜日

症例4 え?診察中に発症した脳梗塞?! 血圧、コレステロール、血糖などメタボ項目はがっちり治療を! 2011年11月17日 記事

111117hakoinu 11月17日(木) 晴れ

 北日本では初雪の便りも聞かれるようになりました。

 当地でも朝の気温は10℃を切っています。

 小生も鼻風邪をひきましたが漢方薬を飲んで小康状態です。

 うちの箱入り犬はファンヒーターの前でぬくぬく過ごし、まるで猫のようです。

************************

 今回は診察中に発症した脳梗塞患者についてのお話です。

 数年前の初冬。

 他院開業医で血圧治療中のがっちり体型の壮年男性が、風邪で朝、小生の外来を受診。

 その際血圧は 170~180mmHgと上昇していたのですが、当日降圧剤の処方を内服してきたそうなので、血圧は様子を見てもらうこととし、診察後待合室で会計を待っていたそうです。

 しばらく経って、会計窓口でお名前を呼ばれても、先ほどの患者さんが動けずぐったりしているようだということで小生が呼ばれ、その場で診察してみると、ほんのさっきはなかった右半身の不全麻痺と呂律(ろれつ)障害が発症していました。

 その場で超急性期の脳梗塞と診断し、病院の神経内科に即入院となりました。

 心筋梗塞、脳梗塞、解離性大動脈など、動脈硬化が元で起きる病気は、発症が急激であることを思い知らされた症例で、その時は患者さんご自身はもちろん、小生、看護婦も少なからず驚き、冷や汗をかきました。

 早期の治療が奏功し、幸い後遺症がほとんどなく、数週間後男性は独歩で退院されましたが、血圧管理、もっと広い意味でのメタボ管理の必要性を痛感しました。

 高血圧、脂質異常症、糖尿病、喫煙、高尿酸血症、そして肥満…メタボリック症候群の方には早期にそれらの治療を開始し、その後も適正な管理を受けていただきたいと切に思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿