7月28日(木)
当地阿賀野市では朝から大雨警報・洪水、雷注意報が出ています。河川のお近くにお住いの方は、お気を付け下さい。
本日は胆のうポリープについてのお話です。
**************************************
胆のうは肝臓でできた胆汁を貯蔵・濃縮しておき、食事のたびに胆汁を放出して脂肪分の消化吸収を助けるための臓器です。
代表的な胆のうポリープには、コレステロールポリープがあります。
数mmの球状の細かいポリープで血液内のコレステロールとは直接の関係はないとされています。
面倒かもしれませんが半年~1年ごとにフォローアップすることが一般に勧められています。(右は腹部エコー検査で見られた胆のうポリープ)
胆のう癌を疑う場合、有茎性(なめこ状で茎がある)の場合は1cmあれば半年後に、1cmより大きい場合は、造影剤を使ったCTなどで精査が必要です。
広基性(アワビのように壁に張り付いている形)の場合、5mmを超えたら2~3か月後に超音波で再検するか、造影CTやMRI、内視鏡検査で精密検査をすべきです。
それよりずっと大きな2~3cmのアワビ状のポリープが胆のう内にあったら、すぐに病院で精密検査を受けてください。
胆のう癌は、早期からリンパ節転移や肝臓転移を起こす恐れがありますので。
また胆のう癌の診断は、術前検査で難しく、手術後胆のうを取り出して顕微鏡で見るなどしてようやく診断できることもあります。
ただ胆のう癌は早期にはほとんど症状がないため、胆石などほかの病気を検査していて偶然見つかることが多く、腹痛・黄疸などの症状が出てきたときにはすでにかなり進行しており、手の施しようがないことがしばしばです。
新潟県は全国的にみても胆のう癌~胆管癌が多いため、阿賀野市のみなさまも積極的に検診を受けて肝機能異常や黄疸の有無に気を付け、もし異常があれば医療機関に早めにかかるようにご注意ください。
当院では腹部エコーによるスクリーニングを随時行っていますので、もし胆のうの病気が心配な方がいらっしゃいましたら、お気軽に受診してください。
0 件のコメント:
コメントを投稿