2014年7月29日火曜日

9月14日(水)NHKためしてガッテン 「腎臓が突然ダメになる 急増!沈黙の新現代病」 2011年9月16日 記事

110915tsukareta9月16日(金)

 ここの所の残暑でさすがに疲れるのか、大好きな散歩の後は水を飲んでお気に入りの段ボールの寝床に入るココアです。

 ニュースを見ると全国的に、秋の運動会中におきる、小中学生の熱中症が問題になっています。本来であれば爽快な季節のはずですが、温暖化の影響が如実に現れています。

 気温の変化が激しい日々が続きます。読者の皆さま、体調管理に留意ください。

 今回は先日の NHKためしてガッテン で特集された 
腎不全 の予防策についてです。番組ホームページはこちらhttp://www.nhk.or.jp/gatten/

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 以下番組ホームページの抜粋です(青字、赤字、紫字の部分です)。
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 腎臓は、肝臓などと同じく“沈黙の臓器”と呼ばれるほど自覚症状が出にくい臓器。

 機能が低下していることに気づいた時には透析療法を始めなくては…ということも多いのです。

 また、腎臓病の原因は様々あり、最近では糖尿病など現代人を悩ます生活習慣病の合併症として発症することも多くなっています。

 そのため、統計を取り始めてから、40年間、透析患者は一貫して増加傾向にあり、現在では全国で約30万人の人たちが透析療法を受けているのです。

 この増加をなんとか食い止める方法はないものかと番組が徹底調査!すると新たに透析を受け始める人たちの数を減らした街を発見
→ 兵庫県尼崎市 
また、腎臓を傷める意外な原因も判明! → 尿酸

腎臓の驚くべき能力 毒素や老廃物を的確にろ過!

 腎臓機能の代表と言えば、老廃物などをろ過しておしっこを作ること。これができなくなると、体内に毒素が充満。数日のうちに命を落とすことになります。

 では、腎臓機能が低下し、上手くろ過できなくなった場合はどうするのでしょうか?

 血液をいったん体の外に出し「人工腎臓と呼ばれる機器でろ過をする人工透析が必要になります。

 人工腎臓の中には、細い管が約1万本入っています。その管1本1本の壁にはミクロの穴が無数に開いていて、分子の大きさで、老廃物と体に必要な糖やたんぱく質などを選り分けることができるのです。

110916sikyutai_2 腎臓でこのろ過を担当するのは「糸球体」と言う毛細血管の塊です。


 糸球体は片方の腎臓に約100万個、両方で約200万個あると言われています。

腎臓の状態を調べる検査と言えば…

 人工透析にならないためには、検査で腎臓の状態を知る必要があります。

 どんな検査があるかと言うと…

 一つには、糸球体のろ過機能に異常があるかどうかを調べる「尿検査」。これは、主に尿にたんぱくが混じっているかどうかを見る検査です。

 なぜ尿にたんぱくが混じっていると異常を発見できるのでしょうか?
糸球体の仕事は、体に必要ない毒素や老廃物をろ過すること。正常な腎臓では体にとって必要なたんぱく質などが漏れでることはほとんどないのです。

ところが!



 悪い食生活などが続くと、血液中に「糖」や「脂肪」が増加。すると、ろ過する穴を無理矢理通り抜けて穴を広げてしまいます。
 広がった穴からは体に必要なたんぱく質なども漏れ出すのです。そのため、尿にたんぱくが混じっているかどうかを調べることが有効になるのです。

たんぱく尿検査の落とし穴

 腎臓の糸球体が壊れているかどうかを調べるのに有効なたんぱく尿検査ですが、実は落とし穴があるんです。

 と言うのも、糸球体でろ過をしている穴が糖や脂肪によって大きくなりすぎると、今度は
血小板が集まってきて血管自体を塞いで通行止にすることがあるんです。こうなると、たんぱく質は漏れでなくなることがあります。

 つまり、糸球体の働きが失われているのに尿検査では見つけることができないことがあるので


腎臓機能がどれくらい残っているか%でわかる検査

 尿を調べても腎臓機能低下の程度がわからないのだとしたら、どうすれば良いのでしょうか?
実は、腎臓のろ過機能がどれくらい残っているかがパーセンテージでわかるすごい検査があるんです。

その検査とは
クレアチニン検査です(注; どこの医療機関でも採血でチェック可能です)

 クレアチニンとは、筋肉中のたんぱく質が代謝された時に発生する老廃物です。
腎臓機能が正常な時は、ろ過によって、ほぼすべて体外に捨てられています。ところが、糸球体の通行止めが増えれば増えるほど、体内に残る量が増えます。

 つまり、壊れたことで排せつされてしまうものではなく、壊れ具合で体内に残ってしまうものを調べることで機能低下の程度を知ることができるんです。

 このクレアチニンの値から、自分の腎臓機能が何%残っているか一発でわかる早見表が日本腎臓学会から発表されています。
(上記のリンクから 「ためしてガッテン」 ホームページに行って見ることが可能です)

尼崎市オリジナル!チャート表 (これも 「ためしてガッテン」 ホームページから見ることが可能です)

 兵庫県尼崎市では、クレアチニン検査を実施し、ろ過能力の値も示すことで、市民の意識改革に成功。自ら生活改善に取り組む人が増えたことで、新規の透析患者数を3年連続で減らすことに成功したんです。

さらに、尼崎市が新規の透析患者を減らすことに成功したのには、もうひとつ秘密がありました。

その秘密とは、健康診断の結果表を単なる数値の羅列ではなく「チャート表」にしたこと。

 このチャート表には、健康診断の結果がすべて反映されているのはもちろん、血管を傷める原因ごとに4段階に分けて表示し、各項目を矢印で結んでいます。


 さらに、リスクが高い項目は色つきで示すことで、矢印を逆にたどれば、自分の病気の原因が分かるようになっているのです。そのため、何から取り組んでよいのかがひと目で分かる優れものなんです。

※小生記; 前出のチャートによれば、血管を痛める一番根本的な原因
メタボリック症候群喫煙です!
 服薬、食事習慣の改善による生活習慣病の地道な管理と、適度な運動が腎不全の予防にもつながります。

腎不全の意外なリスク!

 東京都内に住むAさん。
 特に病気もしたことがないこともあり、とにかく体力には自信がありました。


 ところが、今年4月の早朝、突然の“めまい”に襲われ救急車で運ばれると、腎機能が急激に低下していることが判明。人工透析を余儀なくされました。

実は、Aさん、40歳頃に唯一患った病気がありました。その病気が腎臓機能を低下させる一因となったのです。

その病気とは、なんと「
痛風」だったんです。

実は、
痛風発作がなくても尿酸が血中に7.0mg/dlを超えている人は「高尿酸血症」という病気なのです。症状が出ないことも多く、ほうっておく人も多いのです。

 しかし、最近の研究で、痛風の原因となる 尿酸 それ自体が、血管に影響し動脈硬化などを引き起こす、つまり、腎臓のろ過機能を低下させることがわかってきたんです。

 男性の場合、尿酸値が7.0mg/dl以上の人は7未満の人に比べ 
リスク4倍女性では、6.0mg/dl以上の人は6未満の人に比べ リスク9倍以上というデータもあります。

 つまり、痛みがなければ良いのではなく尿酸値が高い人は腎臓病のリスクが高いので、注意が必要なのです。


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(以下小生記)

 番組では腎機能を低下させないための取り組みとして、禁煙、高血圧、糖尿病、肥満、脂質異常症などの管理や有酸素運動を励行している患者さんの様子が映されていました。

 結局、 「動脈硬化が万病の元!」 ということです。

 一口30回咀嚼で腹八分目の食事、週3回以上、1回30分の散歩を行って、動脈硬化に至るメタボを撃退しましょう。

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