2014年7月25日金曜日

作家開高健 その豪華絢爛な日本語表現と豊富な外国語知識に圧倒される 2011年6月18日記事

 今朝は夜半の雨があがり、道もしっとりと濡れてました。散歩しやすい気温ではありましたが、窓を開けっぱなしにして寝ると、夏風邪をひくことになりますのでご注意ください。
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 どうでもいい話で恐縮ですが、愛犬ココアの町内パトロール=散歩コースには猫くんのテリトリーがあります。
 
 彼はいつも一段高くなった、日当たりのよい植込みに寝そべり、あたりににらみを利かしています。

 飼い猫でも猫には、独立独歩というか、飼い主からは餌だけもらえばいいやというような野生が感じられますが、同じ愛玩動物でも、少なくとも人にべったりなうちの犬にはそんな雰囲気は皆無です。なんだか、いいような、わるいような…
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 さて、本日は病気のお話はお休みにして、小生が昔から愛読している作家、開高健 氏について語らせていただきます。

 小学生のころ、ブラジルのアマゾン川で釣りをしたという作家の写真集が売り出され、そのころ釣好きだった小生は、一も二もなく欲しくなって家の手伝いをすることを条件に、ようやく買ってもらいました。

 開高健 著 「オーパ!」 がその写真集でした。

 見慣れない魚や動物と南国の極彩色の風物の写真には、小学生には難解な、でもどこかきらりと光る言葉が添えてありました。

 長ずるにつれて、彼の小説や、ベトナム戦争のルポルタージュ、人生相談などをつぎつぎに読みましたが、その表現の巧みさだけでなく、物事の本質を見抜く見識に舌を巻き、勝手に人生の師と仰いだ時期もありました。

 残念ながら、タバコの吸いすぎ+酒の飲みすぎからと思われる食道がんで平成元年12月に世を去りましたが、不世出の作家だと小生は、やはり勝手に確信しています。

 日々の生活に追われ、倦んだ時間を過ごしている最中に、時々彼の目の覚めるような日本語表現やエスプリに富んだ外国語(洋語・漢語を問わず)の一言半句に接すると、不思議に落ち着く気がします。

 これからの梅雨の季節、雨に降りこめられた読書好きの方に 開高健の本をお勧めしたいと思います。
開高健記念館 http://kaiko.jp/kinenkan/より
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