2014年7月30日水曜日

看護師の体験談~経鼻細径ファイバースコープによる胃内視鏡検査  2012年2月21日 記事

2月21日(火) 雨

 少しだけ寒さが緩んだ阿賀野市ですが、みなさま、お元気でしょうか。

 かぜ、インフルエンザ、ノルウイルス感染は当地でも流行が続いています。外出時にはマスクの装着、咳エチケット、帰宅後のうがい、手洗いを励行しましょう。

 今回、当院の看護師が ”経鼻胃カメラ” の体験談を寄せてくれましたので掲載しました。

 普段仕事で患者さんに指示・処置していることを自分が受けてみて、新しく気づいたこともあったようです。

これから暖かくなり季節が良くなってから ”胃カメラ” を受けてみようという方のご参考になれば幸いです。

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『 (*^_^*) 看護師自身が初体験 ”経鼻内視鏡検査” 』

 みなさま、こんにちは。私はうちだ内科医院の看護師で普段内視鏡検査の準備・介助を担当しております。

 昨年春に開院以来、多くの患者様に内視鏡検査を受けていただきました。昨秋頃からは知人の紹介や口コミ、噂などで

 「うちだ内科の経鼻の胃カメラが楽だったと、人から聞いたので受診した」

という新患患者さんが徐々に増えており、スタッフとしてはとてもうれしく思い、受診して下さった方々に感謝しております。

 今回、私自身が当院で経鼻内視鏡検査を受ける機会がありましたので、自らの体験を踏まえ、検査の詳細を詳しくご紹介したいと考えブログに掲載いたしました。

「胃カメラは苦手で…」

と検査を受けることをためらっている方や、経鼻内視鏡検査に興味のある方に是非読んでいただきたいと思っております。以下は検査前日~検査当日の流れや実際検査を受けてみての感想です。

検査前日 夕食は夜9時までに済ませます。その後も水かお茶なら飲んでも構いません。

検査当日 朝食は食べられませんが水かお茶なら飲んでも構いません。内服薬については当院では個々の患者さんに事前に看護師が指示いたしますが、血圧の薬は飲んでください。糖尿病の薬は飲まないでください。

来院いただいてから検査まで

① 内服やアレルギーの再確認   内視鏡室にて問診内容を再確認いたします。

② 挿入する鼻孔の選択  鼻息をチェックし、左右の鼻のとおり具合をみてどちらが挿入に適して  いるか調べます。       

③  前処置薬の服用  胃内の粘液を溶かす薬液を30cc飲んでいただきます。少ししょっぱく、香   料も入っていて何とも言えない味です…。

④  鼻スプレー噴霧  仰向けで寝ていただき、両方の鼻孔に鼻粘膜のむくみをとり、鼻の通りを   よくして出血しにくくなる薬をスプレーします。鼻に水が入ってくる感じがしますが、あっという間   に終わります。鼻の通りがすうーっと良くなるのを実感しました。味は苦いのですが…

⑤  鼻腔の麻酔  鼻孔にゼリー状の麻酔薬を注入します。一瞬、鼻に異物が入る感覚がありま  すが、すぐに麻酔が効いて感覚が鈍くなり、鼻が詰まった感じになります。のどに麻酔薬が垂れ  てくるので苦い味がします。

⑥ 鼻孔にカテーテルを挿入  あらかじめ内視鏡の通り道を確保するために、細径内視鏡と同じ  太さの柔らかいシリコンチューブに麻酔薬をぬり、鼻孔に挿入します。この処置により鼻腔の痛  みが抑えられ、内視鏡の通過がスムースになります。圧迫感はありますが、麻酔が効いている  ため痛みはありません。のどに何か引っかかっているような異物感を伴います。
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  カテーテルを留置し5分経ったら検査を開始します。

!検査本番!


 まず医師がカテーテルを動かしてみて、痛くないかを確認して抜去、細径内視鏡を鼻孔からゆっくりと挿入します。

 挿入の際には鼻が圧迫されるような感覚があり、内視鏡の先端が咽喉に 近づくと違和感が強くなります。

 食道の入り口に内視鏡が達すると医師から 

「ここで飲み込んでください」 

と指示がありますので、思い切って 

ごくん! と飲み込みます。

 私はここで一瞬嘔吐反射がでましたが、すぐに治まり、内視鏡は胃内に達しました。

 胃から十二指腸まで挿入された際は、おなかの中をゴロゴロいじられる感じがしました。

 十二指腸の観察後は、胃の内視鏡を抜きながら観察を行います。

 空気を入れて胃の襞を広げながら観察するのでおなかが張ってきます。

 また唾液が出てきますが、飲み込むと気管に誤嚥してしまいますので、口から流れるままにしておいてください。

 その後、内視鏡をぐるりと反転して、胃の入り口付近を観察します。この時、胃の中で内視鏡が反転するのがわかります。

 胃の観察後は、内視鏡を抜きながら食道を観察し、最後に喉頭~咽頭を見える範囲で観察し終了です。

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 検査にかかる時間は前処置、麻酔までは約15分、検査自体は観察のみであれば約10分程度です。

 精密検査のため、胃内に色のついた薬液を撒布したり、粘膜組織を採取するともう少し時間がかかります。

 検査を受ける際のコツは、意識して肩の力を抜くこと に尽きます。かく申す私も、今回の内視鏡検査で 「オエッ!」 となりましたが、ペパーミントエキス配合の胃内散布薬を使用してもらったところ、それまで強烈だった胃の蠕動がスーッと治まり、以後楽に検査を受けることができました!すべての方に効果があるとは限りませんが、ペパーミントは私には効きました!ヽ(^。^)ノ

 結論として、以前受けた 経口胃内視鏡検査よりは断然嘔吐反射が少なく、楽に検査を受けることができました。次回も検査を受けるとしたら、経鼻でお願いするつもりです。


 当院では日本消化器内視鏡学会認定専門医である院長が、細径ファイバーを注意深く操作してくまなく胃内を観察いたしますので、安心して検査を受けていただけると思います。

 これからも安全、安楽な内視鏡検査を地域の皆様にご提供できるよう、院長はじめスタッフ一同心がけてまいります。

 今後もうちだ内科医院をどうぞよろしくお願いいたします。 m(__)m

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