さて、今朝は梅雨時期特有のどんよりした空でした。
湿度が高く、最高気温も30度近くになるらしいので、熱中症にご注意ください。扇風機やうちわを使って体温を下げ、汗をかいた分は水分補給してください。
昨日はうちの犬が急性腸炎にかかってしまい、家の中を汚して大変でした。人間のお医者さんである小生は、犬の苦しむ姿を見ても指をくわえてみているだけでした。
幸いかかりつけの獣医さんにみていただき、薬をもらって今は小康状態ですが、さすが餅は餅屋。何事も専門家は重宝するものですね。
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先日、医師会の勉強会があり、糖尿病の専門家の先生にお話を伺う機会がありました。
おもに新しい、2型糖尿病の治療薬 ”DPP4阻害薬” の説明でした(これから先は伝聞体が多くなりますので、お見苦しいかもしれませんがご容赦願います)。
平成19年度の統計で、国内の患者数は、糖尿病と診断された者は約900万人、境界型糖尿病は1320万人だったそうで、成人の4.6人に1人、40歳以上だと、人口の1/3が糖尿病という計算になるそうです(ちなみに都道府県別で糖尿病が多いのは順に島根、徳島、山梨。わが新潟県の糖尿病数は全国36位だったそうです)。
日本人は欧米人に比べて超肥満者が少なく、インスリンが効かないタイプの糖尿病よりも、膵臓からインスリンが出なくなるタイプが多いそうです。
糖尿病は早期からの治療が大切ですが、これは大規模試験で明らかにされた ”レガシー効果(レガシーとは遺産のこと” と言い
、早期に治療を始めることで15年、20年後の心筋梗塞など、血管の詰まる病気を予防できる、というものです。(ご興味のある方は、ネットで 「糖尿病 レガシー効果」で検索してみてください)
これまで日本では2型糖尿病にはSU剤という、平たくいって膵臓からインスリンを叩き出す 薬が多用されてきました。
この薬は長期に使うと、膵臓が疲れてしまい、インスリンを出せなくなることや、比較的低血糖を引き起こしやすいことが難点として挙げられます。研究によると、低血糖発作を繰り返した場合、認知の進行や突然死のリスクが上昇することが指摘されており、背に腹は代えられないとはいえ、良好な血糖コントロールは難しいのが実情でした。
新薬のDPP4阻害薬は、体内のインスリンの分解を抑えるため、低血糖が起きにくく、また膵臓の保護作用が期待できる、また血糖が比較的高めのほうが効果が出やすい、大きな副作用は確認されていない、など現時点で非常に有望な治療薬、とのことでした(ただ、体内のインスリンが絶対的に不足して、注射で補う必要のある、1型糖尿病の方には使えないとのこと)。
下図はhttp://blog.kumagaip.jp/article/32718346.htmlから引用させていただきました。
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専門家のお話をうかがい、20年医者をやっていても、糖尿病という一般的な病気に対しても知らないことが多々あることに気づかされました(^_^;)。
耳学問でもいいから、明日から役立てられる知識を学ぶことは大切ですね。
糖尿病に関してより詳しい情報を、という方には下記をお勧めしておきます。
http://www.dm-net.co.jp/
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