2月24日(金) 雨
ここの所、雨が降って暖かくなり、融雪が進んでほっとしています。
インフルエンザは、こと当院に来院される患者さんに関しては小康状態といった感じですが、周辺諸地域でまだ流行中ということですから気が抜けません。
さて先日、人間ドックで受けた胃カメラの体験談をアップします。
こないだの 当院看護師の経鼻胃カメラ体験記事: 看護師の体験談~経鼻細径ファイバースコープによる胃内視鏡検査 2012年2月21日 記事 と比較すると、興味深くお読みいただけると思います。
*****************************
医院開業に伴う多額のローンを抱える小生の身体は、自分一人のものでは無くなってしまい、簡単に死ねなくなってしまいました。
というわけで、予防・早期発見できる病気は見逃さないよう、人間ドックに定期的に行っています(交通事故に遭うのは仕方ないかもしれないと腹をくくっていますが…)。
普段、ひとには胃カメラを飲ませてますが、小生自身は胃カメラを受けるのがへたくそです。
反射が強く、一度ゲップが出ると止まらなくなり、医局の先輩が術者だったときには呆れられました。その時は
「でも体質だから仕方ないよ」
と心の中で呟いていましたが。
可能ならば幽体離脱したもう一人の小生に、小生の経鼻胃カメラをやらせて評価してみたい、と妄想しますが、それは叶わない夢また夢。
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先日も某病院のドックに行き、全身を調べていただいた最後に経口の胃カメラを受けました。
大学から派遣されたアルバイトの女医さんが術者でしたが、そのファイバー操作の豪快なこと。
新潟弁でいう 「がっと」な 扱いで、「しまった、やらったぁっ(やられた)」 と挿入時から感じていました。まさに 「まな板の上の鯉」…。
いい年をしたメタボ体型のオッサンが、涙を流しながらげーげーと検査台の上をのたうちまくり、15分後の終了時に血反吐とともに検査終了。
その後も一時的な喉頭狭窄をきたし、呼吸困難にまでなってしまい、なんとも壮絶で、トホホな経口胃内視鏡体験談と相成りました…。
これまでも数回、検査を受けていましたが、胃カメラってこんなにつらかったのか。自身が体験してみてよくわかりました。
△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△
血反吐を吐いたことに関して。
Mallory-Weiss(マロリー・ワイス)症候群 [以下 MWS と略]
生涯初の吐血を体験した小生ですが、これは嘔吐時に食道と胃の接合部の粘膜が裂創をきたして出血するMWSを発症してしまったためでした。
胃カメラの際、激しい嘔吐反射で発症する場合のほか、大学に入学した新入生が飲酒を強要され、酩酊状態で嘔吐し吐血するといった際に多い疾患です。
MWSの多くは自然治癒するため、治療は不要なことが多いのですが、血友病などの出血性血液疾患や肝硬変による易出血状態、脳梗塞や不整脈などで血栓予防の抗凝固療法中の患者さんなどでは、出血がとまらず高度の貧血~出血性ショックで致命的になることもあります。
大学入学時、人事不省になるまで一気飲みを強要された際、吐物にまみれて寝てしまったりしたことがありましたが、MWSまでは体験したことがありませんでした。
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医局時代、小生に内視鏡操作を指導してくださった先輩には
『ファイバーは等速運動で動かす』
『無要なファイバーの出し入れは禁物。また小刻みに出し入れしない』
といった、患者さんの苦痛軽減のキモを叩き込まれました。
自分自身が胃カメラ時に吐血したことを踏まえ、今後もより一層丁寧なファイバー操作と、正確な診断を心がけていくように決意を新たにした小生です。
インフルエンザは、こと当院に来院される患者さんに関しては小康状態といった感じですが、周辺諸地域でまだ流行中ということですから気が抜けません。
さて先日、人間ドックで受けた胃カメラの体験談をアップします。
こないだの 当院看護師の経鼻胃カメラ体験記事: 看護師の体験談~経鼻細径ファイバースコープによる胃内視鏡検査 2012年2月21日 記事 と比較すると、興味深くお読みいただけると思います。
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医院開業に伴う多額のローンを抱える小生の身体は、自分一人のものでは無くなってしまい、簡単に死ねなくなってしまいました。
というわけで、予防・早期発見できる病気は見逃さないよう、人間ドックに定期的に行っています(交通事故に遭うのは仕方ないかもしれないと腹をくくっていますが…)。
普段、ひとには胃カメラを飲ませてますが、小生自身は胃カメラを受けるのがへたくそです。
反射が強く、一度ゲップが出ると止まらなくなり、医局の先輩が術者だったときには呆れられました。その時は
「でも体質だから仕方ないよ」
と心の中で呟いていましたが。
可能ならば幽体離脱したもう一人の小生に、小生の経鼻胃カメラをやらせて評価してみたい、と妄想しますが、それは叶わない夢また夢。
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先日も某病院のドックに行き、全身を調べていただいた最後に経口の胃カメラを受けました。
大学から派遣されたアルバイトの女医さんが術者でしたが、そのファイバー操作の豪快なこと。
新潟弁でいう 「がっと」な 扱いで、「しまった、やらったぁっ(やられた)」 と挿入時から感じていました。まさに 「まな板の上の鯉」…。
いい年をしたメタボ体型のオッサンが、涙を流しながらげーげーと検査台の上をのたうちまくり、15分後の終了時に血反吐とともに検査終了。
その後も一時的な喉頭狭窄をきたし、呼吸困難にまでなってしまい、なんとも壮絶で、トホホな経口胃内視鏡体験談と相成りました…。
これまでも数回、検査を受けていましたが、胃カメラってこんなにつらかったのか。自身が体験してみてよくわかりました。
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血反吐を吐いたことに関して。
Mallory-Weiss(マロリー・ワイス)症候群 [以下 MWS と略]
生涯初の吐血を体験した小生ですが、これは嘔吐時に食道と胃の接合部の粘膜が裂創をきたして出血するMWSを発症してしまったためでした。
胃カメラの際、激しい嘔吐反射で発症する場合のほか、大学に入学した新入生が飲酒を強要され、酩酊状態で嘔吐し吐血するといった際に多い疾患です。
MWSの多くは自然治癒するため、治療は不要なことが多いのですが、血友病などの出血性血液疾患や肝硬変による易出血状態、脳梗塞や不整脈などで血栓予防の抗凝固療法中の患者さんなどでは、出血がとまらず高度の貧血~出血性ショックで致命的になることもあります。
大学入学時、人事不省になるまで一気飲みを強要された際、吐物にまみれて寝てしまったりしたことがありましたが、MWSまでは体験したことがありませんでした。
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医局時代、小生に内視鏡操作を指導してくださった先輩には
『ファイバーは等速運動で動かす』
『無要なファイバーの出し入れは禁物。また小刻みに出し入れしない』
といった、患者さんの苦痛軽減のキモを叩き込まれました。
自分自身が胃カメラ時に吐血したことを踏まえ、今後もより一層丁寧なファイバー操作と、正確な診断を心がけていくように決意を新たにした小生です。
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