2014年7月21日月曜日

検診結果のみかた その2 貧血 2011年6月9日記事

 昨日は県内で気温30度以上のの真夏日の地点があったそうです。いきなり暑くなったり寒くなったり、やはり人類の活動で地球は病んでいるのでしょうか…

 今回は、比較的わかりやすい検診時の貧血みかたについてお話しします。

 貧血を見るときのポイントは非常に大雑把ですが2点あります。急いで検査したほうがよい病気が潜んでいるある数字は以下のとおり。

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1.ヘモグロビン(Hb)の数字が 10以下で、

かつ

2.MCV(赤血球細胞の大きさを表す数字)が 80以下

の場合は、

胃カメラ、大腸ファイバー、腹部~骨盤腔造影CTによる精密検査でがんの除外診断を至急行うべきです。   

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 ヘモグロビンは貧血の指標で、男性は13-17、女性は11-15と正常値に性差があります。

 また前回の数値に比べて徐々に下がっている場合も要注意ですが、ここでは”大雑把”に、すぐ医者に相談したほうがいい場合の数字を載せました。
 頭痛、息切れ、慢性的な疲れとった漠然とした症状や、吐下血、不正性器出血などの出血があれば、ヘモグロビンが10以上でも一度精密検査を受けたほうがいいと思います。

 半年~1年でゆっくり進んだ貧血の場合、体が貧血になれて自覚症状がないことが多いのですが、そういう場合、目に見えない内臓からの出血が原因のことが多く、MCV(赤血球細胞の大きさを表す数値)が低下します。体内の鉄分が失われるため、赤血球が小さくなるためです。

 上記のポイントの1.と2.が同時に見られた場合、胃がん、胃潰瘍、大腸ポリープ、大腸がん、子宮筋腫、痔疾などが出血源になっていることが、小生の経験上、かなり見受けられます。                   

 ここで最も危険なのは、「どうせ出血は痔からだ!」などと自分で決めつけてしまい、精密検査を受ける時期を遅らせることです。                    

 痔や子宮筋腫と、胃がん・大腸のがんは体内に同居することがありますので、1年以内に内視鏡やCTを受けていない場合は、医院・病院にかかって是非検査を受けていただきたいと思います。

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