2014年7月21日月曜日

検診結果のみかた その3 血糖、尿糖 2011年6月11日記事

 新潟地方気象台からは、まだ梅雨入りの発表はありませんが、厚い雲が空を覆っています。みなさまいかがお過ごしでしょうか。この雨で小生は愛犬との散歩ができず、ちょっと残念です。まあでも雨は天の恵みでもありますよね。

 今回は、血糖、尿糖の見方についてお話しします。非常に大雑把ですが
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 検診結果の

 血糖値が200以上、または
 ヘモグロビンA1c(”HbA1c(NGSP)”と表示されています)が 
6.5以上 なら、
治療が必要な糖尿病と一発診断!急いで医療機関を受診すること!です

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 ヘモグロビンは血色素ともいわれ、普段は貧血の指標です。
 ヘモグロビングループの中で、ヘモグロビンA1cは、採血時をさかのぼって2~3か月間の血糖が高かったかどうかを示す指標です。
 採血時の随時血糖値が高値でなくても、たとえば HbA1cが 6.5以上 であれば内服などの治療が早期に必要です。

 ここでは大雑把に「HbA1c が 6以上なら、医者へ行く」ということだけ覚えておいていただければよろしいと思います。ただ、ヘモグロビンに異常があり、HbA1c は血糖を反映しない場合もありますのでご注意ください。

 さて、検診では血糖と同時に尿糖をチェックしますが、時々血糖が正常なのに尿糖だけが陽性になる場合があります。

 これは腎臓で血液中の糖を再吸収する機能が低下した、”腎性尿糖”という状態で、特に治療の必要はないとされています。

 ですが、糖尿病の発症が腎性尿糖の裏に隠れてしまうこともあるので、医療機関での定期的チェックが望ましいと思います。
  http://www.santen.co.jp/health/tounyou.shtml より下図を引用しました) 

 糖110611_dm_2尿病は動脈硬化のほか、

① 網膜症による失明
② 腎症に伴う腎不全
     → 血液透析
③ 神経障害による糖尿病
        壊疽(故・村田英雄氏のように
          両足切断ということも起きえます)

という3大合併症を引き起こし、
クオリティ・オブ・ライフ(QOLと略、生活の質)を著しく低下させますので、予防と早期発見、早期治療に努めていただきたいと思います。

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