6月19日(火) 雨
6月だというのに、台風が立て続けに上陸しそうだとの天気予報、当地も台風が上陸したら直撃される進行方向にあります。久々に停電などの備えを見直そうと思います。
朝日新聞に 「下の血圧=拡張期血圧」 に関する記事が載っていました。
患者さんから、よく「下の血圧が下がらない」 と相談を受けます。
ほとんどの降圧剤は、「上の血圧=収縮期血圧」を下げますが、下の血圧を十分下げる薬はないため、まずは禁煙・減塩、太っている人には減量をするようアドバイスを行っています。
それでも下の血圧が下がらない場合には、内服薬を試したり、上の血圧が下がりすぎないように気をつけながら、薬を増やしたりしていますが、なかなか難しい問題です。
********************************
(以下新聞記事)
相談者は65歳 男性。検診で血圧が高いといわれ、自宅で朝晩2回血圧(手首)を測定中。上は140-125mmHg、下は110-95mmHgと下が高いことが気がかり。高血圧としての治療が必要か?
回答者: 桑島 巌 氏(東京都健康長寿医療センター顧問)
Q: 高血圧の基準は?
A: 上は140mmHg以上、下は90mmHg以上(日本高血圧学会)。下だけ高い場合も高血圧と診断 される。下が高いのは比較的若い40歳代~50歳代に多く、上の血圧が高いのは60歳以上の患
者に多い。
Q: 上の血圧、下の血圧とはどういうことか?
A: 上の血圧は「収縮期血圧」といい、ポンプである心臓が縮んで血液 が大動脈へどっと押し出されるときに血管壁にかかる圧力の
こと。下の血圧は「拡張期血圧」といい、心臓がゆるんで広がっ た時の圧力を表す。
Q: 下の血圧が高いのはなぜ?
A:
A: 大動脈は弾力性があるため、 収縮期に膨らんで血液をため込む働きがある。
そして拡張期には、ため込んでおいた血液が血管の弾力性や血管収縮ホルモン(小生注: アンジオテンシン、アドレナリンなど)の作用によって、体のすみずみまで送り出される。
下の血圧が高いということは、
大動脈の柔軟性が比較的保たれているといえるが、
同時に血管収縮ホルモンが体 質的に過剰である、ということでも ある。
Q: 血管が柔らかいのなら(動脈硬化ではないのだから)問題無いのでは?
A: いいえ。
下の血圧が高い状態が続くと、血管壁に負担がかかり、その結果動脈硬化が進行し結果的に上の血圧も高くなる。高血圧の初期と考え、以下に示すような生活習慣の改善が必要。
減塩、禁煙、肥満の解消、ストレスを減らす(例: 睡眠を十分と る)…など。それでも効果が見られない場合は、薬剤で治療を行う。
Q: 手首で測る血圧計で正確な血圧を測れるか?
A: 上腕(二の腕)で測定したほうが誤差が生じにくいので、おすすめは上腕用の血圧計である。(小生注: 心臓から離れるほど血圧の誤差が多くなるためです)
以上
な
お、図は大動脈の機能の説明のため下記から引用させていただきました。
http://www.mnc.toho-u.ac.jp/v-lab/shinkin/circulatory/circl-1-1.html
*********************************
以下 小生 追
高血圧に関しては 拙ブログ 2011年5月
「音無き殺し屋 高血圧: 自宅血圧測定必要性と危険な早朝高血圧について」(カテゴリー: 健康、病気、検診、生活習慣病) もご覧ください。左上の に”音無き殺し屋”で検索出来ます
朝日新聞に 「下の血圧=拡張期血圧」 に関する記事が載っていました。
患者さんから、よく「下の血圧が下がらない」 と相談を受けます。
ほとんどの降圧剤は、「上の血圧=収縮期血圧」を下げますが、下の血圧を十分下げる薬はないため、まずは禁煙・減塩、太っている人には減量をするようアドバイスを行っています。
それでも下の血圧が下がらない場合には、内服薬を試したり、上の血圧が下がりすぎないように気をつけながら、薬を増やしたりしていますが、なかなか難しい問題です。
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(以下新聞記事)
相談者は65歳 男性。検診で血圧が高いといわれ、自宅で朝晩2回血圧(手首)を測定中。上は140-125mmHg、下は110-95mmHgと下が高いことが気がかり。高血圧としての治療が必要か?
回答者: 桑島 巌 氏(東京都健康長寿医療センター顧問)
Q: 高血圧の基準は?
A: 上は140mmHg以上、下は90mmHg以上(日本高血圧学会)。下だけ高い場合も高血圧と診断 される。下が高いのは比較的若い40歳代~50歳代に多く、上の血圧が高いのは60歳以上の患
者に多い。
Q: 上の血圧、下の血圧とはどういうことか?
A: 上の血圧は「収縮期血圧」といい、ポンプである心臓が縮んで血液 が大動脈へどっと押し出されるときに血管壁にかかる圧力の
こと。下の血圧は「拡張期血圧」といい、心臓がゆるんで広がっ た時の圧力を表す。
Q: 下の血圧が高いのはなぜ?
A:
A: 大動脈は弾力性があるため、 収縮期に膨らんで血液をため込む働きがある。
そして拡張期には、ため込んでおいた血液が血管の弾力性や血管収縮ホルモン(小生注: アンジオテンシン、アドレナリンなど)の作用によって、体のすみずみまで送り出される。
下の血圧が高いということは、
大動脈の柔軟性が比較的保たれているといえるが、
同時に血管収縮ホルモンが体 質的に過剰である、ということでも ある。
Q: 血管が柔らかいのなら(動脈硬化ではないのだから)問題無いのでは?
A: いいえ。
下の血圧が高い状態が続くと、血管壁に負担がかかり、その結果動脈硬化が進行し結果的に上の血圧も高くなる。高血圧の初期と考え、以下に示すような生活習慣の改善が必要。
減塩、禁煙、肥満の解消、ストレスを減らす(例: 睡眠を十分と る)…など。それでも効果が見られない場合は、薬剤で治療を行う。
Q: 手首で測る血圧計で正確な血圧を測れるか?
A: 上腕(二の腕)で測定したほうが誤差が生じにくいので、おすすめは上腕用の血圧計である。(小生注: 心臓から離れるほど血圧の誤差が多くなるためです)
以上
な
お、図は大動脈の機能の説明のため下記から引用させていただきました。
http://www.mnc.toho-u.ac.jp/v-lab/shinkin/circulatory/circl-1-1.html
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以下 小生 追
高血圧に関しては 拙ブログ 2011年5月
「音無き殺し屋 高血圧: 自宅血圧測定必要性と危険な早朝高血圧について」(カテゴリー: 健康、病気、検診、生活習慣病) もご覧ください。左上の に”音無き殺し屋”で検索出来ます
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