6月22日(火) 曇
昼は蒸し暑く、朝夕は冷えるといった気候のため、風邪で来院される方が途切れません。また、胃腸炎による吐き下しのかたも散見されます。ノロウイルスやロタウイルスの感染だけでなく、季節柄、食中毒の危険性も高くなりますので、食べ物にもご注意ください。
今回は朝日新聞GLOBE 肥満 Obesity Crisisのその6 最終回です。
肥満者側からの発言が載っていますが、肥満差別の最大の元凶は医療従事者だとの意見…。取材した西山記者の発言にもありましたが、「肥満と健康の線引きは難しい」と思います。
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肥満インタビュー
”肥満が健康に良くないのは明らか。見た目と医学的な問題は分けて考えて”
肥満の医学的リスクについて、糖尿病の研究者・ 東大病院医師 原一雄氏 にうかがった。
Q 肥満は健康に悪いのか?
→ 過体重により健康障害が起きやすくなることは明らか。原料の結果、血糖や中性脂肪が改善する。病院の入院患者では食事療法で減量できると、糖尿病の治療薬を減らして退院できる人を日常的に多く経験する。肥満に対するいじめや就職差別はあってはならない。見た目が太っていることと、肥満が引きおこす医学的な問題は分けて考えるべきだ。
Q どんな病気になりやすいのか?
→ 糖尿病、脂質異常症、高血圧など。これらの病気はさらに重い病気(心筋梗塞や脳卒中)の引き金になる。
体重が増えれば足腰に負担がかかるし、のどの空気の通り道が狭くなり睡眠時無呼吸症候群になることもある。
Q 肥満から糖尿病になる仕組みとは?
→ 太ると脂肪細胞が出す悪玉ホルモンが増え、善玉ホルモンが減ることがわかってきた。これが病気を引き起こす原因の一つになっている。
Q 太っていても健康な人はいることをどう考えるか?
→ タバコを吸う人だって全員が肺がんになるわけではないが、リスクが高くなる。肥満も同様だ。
Q どうしたら肥満の蔓延を防げるか?
→ 肥満は経済発展と関連しており、現在発展を続けているアジアで深刻だ。国際糖尿病連合の予測では、2030年のアジア地域の糖尿病人口は、全世界の患者の4分の1にあたる1億100万人に増えると試算されている。教育、食育、そして子供時代によい生活習慣を身に着けることが事態の悪化を防ぐうえで重要だ。 以上 原 氏
”太っている=不健康じゃない。外見で判断しないでほしい”
大人の3人に1人が肥満とされるアメリカで太った人の権利を守る団体「全米肥満受容協会(NAAFA)」の会員として 、「体重差別」と戦う 全米肥満受容協会(NAAFA) の マリリン・ワン氏 にうかがった。
Q 活動を始めたきっかけは?
→ 1994年、27歳の時に体型による差別反対を訴えることを決意した。その理由は2つあるが、その一つは一緒に食事をしていた男性が私を友人に紹介するのが恥ずかしいといったこと。もう一つは、肥満を理由に個人の医療保険の申し込みを断られたこと。
Q ダイエットを考えたことは?
→ これまで1、2度試みたが、健康が向上するわけではないと気づいたので、それ以降はやめた。
Q 社会の認識に変化は生じたか?
→ 活動を始めた当初は、我々は小さな集団だったが、今は多くの人々が声をあげ、体型による差別と戦っている。しかし未だに学校でのいじめや雇用差別が残る。最大の差別者は、医療従事者だと思う。
Q 医療従事者が差別者ですか?
→ 痩せないと健康になれないというのはとても怖いメッセージだ。痩せている人でもジャンクフードばかり食べていれば不健康だけれど非難されない。一方太った人は栄養のあるもの(小生注: 栄養のバランスがとれたものの意味と考える)を食べて健康だったとしても、太っていると非難される。体重によって健康かどうかを判断するのは科学的ではない。
Q 肥満は糖尿病や高血圧などの原因になるといわれますが
→ 関連性は否定できないが、「原因」かどうかは証明されていない。私自身に生活習慣病があるかどうかはわからないが、健康で幸せそうでしょう?
Q 今年の大統領選に巨漢のニュージャージー州知事、クリス・クリスティ氏の待望論もあったが、変化が起きたのか?
→ 社会の意識に変化が起き始めている兆しかもしれない。体重による差別が根強く残っている一方で、体型による差別が悪いことだと人々が気づき始めたことの現れだと思う。 以上ワン氏
(この後に取材を終えた2人の記者・鈴木氏と西山氏の感想が載っていました)
以上
今回は朝日新聞GLOBE 肥満 Obesity Crisisのその6 最終回です。
肥満者側からの発言が載っていますが、肥満差別の最大の元凶は医療従事者だとの意見…。取材した西山記者の発言にもありましたが、「肥満と健康の線引きは難しい」と思います。
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肥満インタビュー
”肥満が健康に良くないのは明らか。見た目と医学的な問題は分けて考えて”
肥満の医学的リスクについて、糖尿病の研究者・ 東大病院医師 原一雄氏 にうかがった。
Q 肥満は健康に悪いのか?
→ 過体重により健康障害が起きやすくなることは明らか。原料の結果、血糖や中性脂肪が改善する。病院の入院患者では食事療法で減量できると、糖尿病の治療薬を減らして退院できる人を日常的に多く経験する。肥満に対するいじめや就職差別はあってはならない。見た目が太っていることと、肥満が引きおこす医学的な問題は分けて考えるべきだ。
Q どんな病気になりやすいのか?
→ 糖尿病、脂質異常症、高血圧など。これらの病気はさらに重い病気(心筋梗塞や脳卒中)の引き金になる。
体重が増えれば足腰に負担がかかるし、のどの空気の通り道が狭くなり睡眠時無呼吸症候群になることもある。
Q 肥満から糖尿病になる仕組みとは?
→ 太ると脂肪細胞が出す悪玉ホルモンが増え、善玉ホルモンが減ることがわかってきた。これが病気を引き起こす原因の一つになっている。
Q 太っていても健康な人はいることをどう考えるか?
→ タバコを吸う人だって全員が肺がんになるわけではないが、リスクが高くなる。肥満も同様だ。
Q どうしたら肥満の蔓延を防げるか?
→ 肥満は経済発展と関連しており、現在発展を続けているアジアで深刻だ。国際糖尿病連合の予測では、2030年のアジア地域の糖尿病人口は、全世界の患者の4分の1にあたる1億100万人に増えると試算されている。教育、食育、そして子供時代によい生活習慣を身に着けることが事態の悪化を防ぐうえで重要だ。 以上 原 氏
”太っている=不健康じゃない。外見で判断しないでほしい”
大人の3人に1人が肥満とされるアメリカで太った人の権利を守る団体「全米肥満受容協会(NAAFA)」の会員として 、「体重差別」と戦う 全米肥満受容協会(NAAFA) の マリリン・ワン氏 にうかがった。
Q 活動を始めたきっかけは?
→ 1994年、27歳の時に体型による差別反対を訴えることを決意した。その理由は2つあるが、その一つは一緒に食事をしていた男性が私を友人に紹介するのが恥ずかしいといったこと。もう一つは、肥満を理由に個人の医療保険の申し込みを断られたこと。
Q ダイエットを考えたことは?
→ これまで1、2度試みたが、健康が向上するわけではないと気づいたので、それ以降はやめた。
Q 社会の認識に変化は生じたか?
→ 活動を始めた当初は、我々は小さな集団だったが、今は多くの人々が声をあげ、体型による差別と戦っている。しかし未だに学校でのいじめや雇用差別が残る。最大の差別者は、医療従事者だと思う。
Q 医療従事者が差別者ですか?
→ 痩せないと健康になれないというのはとても怖いメッセージだ。痩せている人でもジャンクフードばかり食べていれば不健康だけれど非難されない。一方太った人は栄養のあるもの(小生注: 栄養のバランスがとれたものの意味と考える)を食べて健康だったとしても、太っていると非難される。体重によって健康かどうかを判断するのは科学的ではない。
Q 肥満は糖尿病や高血圧などの原因になるといわれますが
→ 関連性は否定できないが、「原因」かどうかは証明されていない。私自身に生活習慣病があるかどうかはわからないが、健康で幸せそうでしょう?
Q 今年の大統領選に巨漢のニュージャージー州知事、クリス・クリスティ氏の待望論もあったが、変化が起きたのか?
→ 社会の意識に変化が起き始めている兆しかもしれない。体重による差別が根強く残っている一方で、体型による差別が悪いことだと人々が気づき始めたことの現れだと思う。 以上ワン氏
(この後に取材を終えた2人の記者・鈴木氏と西山氏の感想が載っていました)
以上
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