5月29日(火) 曇
昨日から肌寒い気候になりました。
尾瀬では落雷で亡くなった方もいたとか…気圧が不安定で風邪の方も多くいらっしゃいます。5月も終わりですが、風邪には油断禁物です。
週末お天気のいい夕方、ココアと海岸を散歩しました。
海水浴場には砂がなくなってコンクリートの下地がむき出しになっているところもあり、海水浴までに補修できるかどうか気になります。
日曜は学生さんのクラブにお邪魔して、バドミントンのゲームに参加させてもらいました。動きが早いしスマッシュも老眼でよく見えない…。親子ほど年の離れた子達に混じって汗をかくと、5歳は若返るような気がします。ただ手放しに喜べないのは加齢とともに発症が遅くなって翌々日から始まる筋肉痛があることですが…よろよろ。
さて、朝日新聞GLOBE 肥満特集 その4 をアップしました。
太るのは遺伝子と生活習慣の両方の因子が複雑に作用するかららしく、肥満の治療薬も副作用が問題で誰もが手軽に使うわけにはいかない現状のようです。
*************************
私たちが太るのは 「意志が弱くて食べすぎてしまうから」 だと言い切れるのだろうか?
10年ほど前から肥満の原因を遺伝子に求める研究が進められてきた。肥満遺伝子は約40あるとされる。
朝日新聞GLOBE編集部では、記者の口腔粘膜を千葉県の研究機関に検体として提出し、肥満遺伝子を調べてもらった。
その結果、西山記者は、「太りにくく痩せやすい遺伝子=何もしなくても 600kcal 多く消費する」 をもつことが判明。
大柄な鈴木記者は 「まずまず太りにくい=一般より 250kcal 多く消費する」 遺伝子を持っていた。ただあくまでも遺伝子検査の結果ということであり、すべての肥満を説明することは不可能である。
日本人は、欧米人に比べ 「食事で得るエネルギーを少しでも多く脂肪として蓄えようとする」遺伝子、「倹約遺伝子」 を 多く持つといわれている。それは、氷河期の過酷な環境の中、ユーラシア大陸からアメリカ大陸や日本にたどり着いた人々に生じた遺伝子らしい。
この倹約遺伝子と高脂肪食は 「最悪の組み合わせ」 と言われる。
倹約遺伝子を多く持つことで知られるアメリカ先住民のピマ族は、高脂肪食により成人の95%が過体重で、成人の半数が糖尿病になっていたという報告がある。
遺伝子変異による肥満の症例が初めて報告されたのは1997年。レプチンというホルモンが全く欠損した在英パキスタン人の小児2人は食欲を抑えることができず、2歳の男児は29kg、8歳の女児は85kgであったという。
レプチンは脂肪細胞から分泌され、脳の満腹中枢に働き、食欲を抑え脂肪の分解を促す作用がある。レプチンが少ないことで肥満になると考えられる反面、レプチンが多すぎても問題が生じる。
肥満者の体内では高濃度のレプチンが存在しているが、それらの人々は何らかの理由で 「満腹」 の信号を受け取れず食欲が抑えられないと考えられている。
とはいえすべてを遺伝子のせいにはできない。以下は東大病院医師 原一雄 氏 談
「肥満は遺伝子と生活習慣の組み合わせで起きる。様々な要因を総合的にみる必要がある」
太っていることが直ちに生命を脅かすというとそうとも言い切れない。
厚労省の研究班が12年間、宮城県の男女5万人を調査したところ、40歳からの平均余命が最も長かったのは、BMIが25以上30未満の 「過体重」 の群であり、痩せすぎの群は寿命が最も短かったという。(※ 小生注: 痩せた人より、固太りの方が長生きということ??それが本当なら小生はラッキー♪かも…)
飲むだけで痩せる夢の薬に立ちはだかる副作用の壁
肥満に悩む人々にとって肥満治療薬のニーズは大きく、世界の肥満治療薬市場は2005年は 11億ドル≒900億円 で、2018年までに 18億ドル≒1500億円 規模になるとの予測があり、欧米の巨大製薬企業が競って開発しているが、今のところ実現は難しい。
これまでの治療薬は2系統に分かれ
① 食欲を抑える、
② 食べた脂肪を排泄する
ものに分かれる。
①の代表薬は 「マジンドール」。
スイスの企業が開発した。日本でも食事運動療法が無効なBMI35以上の肥満者に処方が認められている。
②は 「オルリスタット」という薬で英国とスイスの企業が販売している。
一方、効果と副作用のバランスを取ることが難しく、姿を消した薬も多い。
FDA(米食品医薬品局)が承認した 「デクスフェンフルラミン」等、いくつかの薬は、服用すると心臓弁膜症や自殺願望などの副作用が出ることがあるため、開発・販売が中止された。 「体重を減らす薬は生きるための自然の摂理に逆行しており非現実的」 という声も医師の間から上がっている。
そんな中で2012年は食欲抑制薬の3種の薬がFDAの認可を待っている。その一つ 「キューネクサ」 は米国ベンチャー企業が開発し、臨床試験では1年間の使用で平均 10% の減量効果が見られ実用化に最もと近いとされている。
また別のベンチャーが開発した 「ロルカセリン」 も1年で 約6% の体重減がみられ、日本の製薬会社 エーザイ が米での販売権を獲得している。
日本には生活習慣病を総合的に治療する薬はない、つまり1種類ですべての生活習慣病を同時に治療できる薬はない
(※ 小生注: 実際そんな薬を開発出来たら、一生かかっても使いきれないくらいの巨万の富を気づくことができるはずです…(^_^;))。
今のところ、肥満が原因だとしても患者は高血圧や糖尿病の薬をいくつも服用する必要があるのが現実だ。
しかし、と新山手病院生活習慣病センター長の宮崎滋 氏は以下のように期待する。肥満症の薬には副作用の問題が残るが、
「日本人は体重を1~2%減らすだけでも肥満関連の病気が改善することが多い。これからの肥満治療薬は、生活習慣病を一度に解決できる可能性がある」
(※小生注: それぐらいの減量で効果が出るなら、何も薬に頼らなくても ”散歩” と ”一口30回よく噛むこと” で充分では? 減量と 散歩 ・ 一口30回の咀嚼の関係については 当ブログのカテゴリー ”ダイエット” をご参照ください)
(以下はクリックすると別枠でシャープな画像が開きます)
昨日から肌寒い気候になりました。
尾瀬では落雷で亡くなった方もいたとか…気圧が不安定で風邪の方も多くいらっしゃいます。5月も終わりですが、風邪には油断禁物です。
週末お天気のいい夕方、ココアと海岸を散歩しました。
海水浴場には砂がなくなってコンクリートの下地がむき出しになっているところもあり、海水浴までに補修できるかどうか気になります。
日曜は学生さんのクラブにお邪魔して、バドミントンのゲームに参加させてもらいました。動きが早いしスマッシュも老眼でよく見えない…。親子ほど年の離れた子達に混じって汗をかくと、5歳は若返るような気がします。ただ手放しに喜べないのは加齢とともに発症が遅くなって翌々日から始まる筋肉痛があることですが…よろよろ。
さて、朝日新聞GLOBE 肥満特集 その4 をアップしました。
太るのは遺伝子と生活習慣の両方の因子が複雑に作用するかららしく、肥満の治療薬も副作用が問題で誰もが手軽に使うわけにはいかない現状のようです。
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私たちが太るのは 「意志が弱くて食べすぎてしまうから」 だと言い切れるのだろうか?
10年ほど前から肥満の原因を遺伝子に求める研究が進められてきた。肥満遺伝子は約40あるとされる。
朝日新聞GLOBE編集部では、記者の口腔粘膜を千葉県の研究機関に検体として提出し、肥満遺伝子を調べてもらった。
その結果、西山記者は、「太りにくく痩せやすい遺伝子=何もしなくても 600kcal 多く消費する」 をもつことが判明。
大柄な鈴木記者は 「まずまず太りにくい=一般より 250kcal 多く消費する」 遺伝子を持っていた。ただあくまでも遺伝子検査の結果ということであり、すべての肥満を説明することは不可能である。
日本人は、欧米人に比べ 「食事で得るエネルギーを少しでも多く脂肪として蓄えようとする」遺伝子、「倹約遺伝子」 を 多く持つといわれている。それは、氷河期の過酷な環境の中、ユーラシア大陸からアメリカ大陸や日本にたどり着いた人々に生じた遺伝子らしい。
この倹約遺伝子と高脂肪食は 「最悪の組み合わせ」 と言われる。
倹約遺伝子を多く持つことで知られるアメリカ先住民のピマ族は、高脂肪食により成人の95%が過体重で、成人の半数が糖尿病になっていたという報告がある。
遺伝子変異による肥満の症例が初めて報告されたのは1997年。レプチンというホルモンが全く欠損した在英パキスタン人の小児2人は食欲を抑えることができず、2歳の男児は29kg、8歳の女児は85kgであったという。
レプチンは脂肪細胞から分泌され、脳の満腹中枢に働き、食欲を抑え脂肪の分解を促す作用がある。レプチンが少ないことで肥満になると考えられる反面、レプチンが多すぎても問題が生じる。
肥満者の体内では高濃度のレプチンが存在しているが、それらの人々は何らかの理由で 「満腹」 の信号を受け取れず食欲が抑えられないと考えられている。
とはいえすべてを遺伝子のせいにはできない。以下は東大病院医師 原一雄 氏 談
「肥満は遺伝子と生活習慣の組み合わせで起きる。様々な要因を総合的にみる必要がある」
太っていることが直ちに生命を脅かすというとそうとも言い切れない。
厚労省の研究班が12年間、宮城県の男女5万人を調査したところ、40歳からの平均余命が最も長かったのは、BMIが25以上30未満の 「過体重」 の群であり、痩せすぎの群は寿命が最も短かったという。(※ 小生注: 痩せた人より、固太りの方が長生きということ??それが本当なら小生はラッキー♪かも…)
飲むだけで痩せる夢の薬に立ちはだかる副作用の壁
肥満に悩む人々にとって肥満治療薬のニーズは大きく、世界の肥満治療薬市場は2005年は 11億ドル≒900億円 で、2018年までに 18億ドル≒1500億円 規模になるとの予測があり、欧米の巨大製薬企業が競って開発しているが、今のところ実現は難しい。
これまでの治療薬は2系統に分かれ
① 食欲を抑える、
② 食べた脂肪を排泄する
ものに分かれる。
①の代表薬は 「マジンドール」。
スイスの企業が開発した。日本でも食事運動療法が無効なBMI35以上の肥満者に処方が認められている。
②は 「オルリスタット」という薬で英国とスイスの企業が販売している。
一方、効果と副作用のバランスを取ることが難しく、姿を消した薬も多い。
FDA(米食品医薬品局)が承認した 「デクスフェンフルラミン」等、いくつかの薬は、服用すると心臓弁膜症や自殺願望などの副作用が出ることがあるため、開発・販売が中止された。 「体重を減らす薬は生きるための自然の摂理に逆行しており非現実的」 という声も医師の間から上がっている。
そんな中で2012年は食欲抑制薬の3種の薬がFDAの認可を待っている。その一つ 「キューネクサ」 は米国ベンチャー企業が開発し、臨床試験では1年間の使用で平均 10% の減量効果が見られ実用化に最もと近いとされている。
また別のベンチャーが開発した 「ロルカセリン」 も1年で 約6% の体重減がみられ、日本の製薬会社 エーザイ が米での販売権を獲得している。
日本には生活習慣病を総合的に治療する薬はない、つまり1種類ですべての生活習慣病を同時に治療できる薬はない
(※ 小生注: 実際そんな薬を開発出来たら、一生かかっても使いきれないくらいの巨万の富を気づくことができるはずです…(^_^;))。
今のところ、肥満が原因だとしても患者は高血圧や糖尿病の薬をいくつも服用する必要があるのが現実だ。
しかし、と新山手病院生活習慣病センター長の宮崎滋 氏は以下のように期待する。肥満症の薬には副作用の問題が残るが、
「日本人は体重を1~2%減らすだけでも肥満関連の病気が改善することが多い。これからの肥満治療薬は、生活習慣病を一度に解決できる可能性がある」
(※小生注: それぐらいの減量で効果が出るなら、何も薬に頼らなくても ”散歩” と ”一口30回よく噛むこと” で充分では? 減量と 散歩 ・ 一口30回の咀嚼の関係については 当ブログのカテゴリー ”ダイエット” をご参照ください)
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