2014年8月9日土曜日

ピロリ菌除菌治療 胃炎も保険適用へ 平成25年3月にも開始    2013年2月4日 記事

2月4日(火) 雪

130204inu 昨日までは比較的穏やかな天気で、久しぶりにお天道様の下で犬と散歩することができました。

 先週のニュースではインフルエンザは全国的に大流行中で、中でも新潟県がワースト!ということでした…。地域医療に携わる一医療者として残念なニュースでしたが、新たな感染者を出さないよう、当ブログ゙読者の皆様にはマスク、うがい、手洗いの励行をお願いいたします。

 あくまで印象ですが、今期はインフルワクチンが当たったようで、予防接種を受けた方の多くは「風邪かな?」といった程度の軽い症状で受診されています。アレルギー等でワクチンの接種が適さない方を除いて、老若男女を問わず受けておいて損はないので、今季受けなかった方も、来季はワクチン接種することをお勧めしておきます。

さて昨年当ブログでも取り上げましたが

[2012年9月慢性胃炎に対するピロリ除菌治療の保険適用を求め、製薬会社が厚労省に共同申請
http://utida-naika.blog.ocn.ne.jp/blog/2012/09/post_97d3.html]、
いよいよ慢性胃炎に対するピロリ菌除菌の適応拡大が厚生労働省より認可されたというニュースがありました。

 早ければ今年の3月から医療機関でピロリ菌関連胃炎の除菌ができるようになります。これまで、ドックでピロリ菌陽性を指摘されたものの、胃潰瘍などの適応症がなくどうしたらいいか、という相談で来院する方も複数いらっしゃったのですが、これからは保険でピロリ菌除菌が可能となり、胃炎に伴う腹部不定愁訴に悩む方には福音となる、かもしれません。

 ピロリ菌除菌治療 胃炎も保険適用へ 平成25年3月にも開始
 朝日新聞 平成25年2月3日(日) 社会面 

 胃がんなどの原因になる細菌 「ヘリコバクター・ピロリ」 の感染による胃炎について、除菌治療が保険適用として認められる見通しになった。これまでは胃潰瘍など症状が進んだ病気に限られていたが、より早い段階で治療が受けられるようになり、将来の胃がん予防につながる可能性がある。

 ヘリコバクター・ピロリは胃の粘膜にいる細菌。感染者は国内で約3500万人で、50歳以上の7~8割が感染しているとみられる。
 子供の頃に感染すると成人になっても胃の中で生き続ける。

 現在、公的医療保険で除菌対象になる病気は胃潰瘍、十二指腸潰瘍など。これまで胃炎の除菌は保険の対象外なので自費診療になり、数万円の自己負担が必要だった。

 厚生労働省の専門部会で治療効果などについて検討され、1月31日の会議で認められた。早ければ3月から受けられるという。

 胃炎の除菌治療で保険適用が認められるのは、ピロリ菌の除菌剤とその効き目を高めるための補助剤。ただし、吐いた息を調べる検査などで感染を確認した後、内視鏡検査で炎症が見つかることが条件となる。

 胃がんによる死亡者数は年間約5万人。日本ヘリコバクター学会などは予防のため、厚労省にピロリ菌除菌の保険適用を拡大するように求めていた。(浅井文和)

 以下の当ブログ参考記事もご覧ください。

2011年7月 胃潰瘍は治る病気です! ピロリ菌の除菌療法 http://utida-naika.blog.ocn.ne.jp/blog/2011/07/post_4a8c.html

2012年9月 慢性胃炎に対するピロリ除菌治療の保険適用を求め、製薬会社が厚労省に共同申請 http://utida-naika.blog.ocn.ne.jp/blog/2012/09/post_97d3.html

2013年3月 胃炎に対するピロリ菌除菌適応の拡大は 平成25年2月21日からです
http://utida-naika.blog.ocn.ne.jp/blog/2013/03/post_898e.html

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