2014年8月6日水曜日

元気のひけつ 塩分減らし胃がん予防 バランス良く食べてがんを防ぐ 朝日新聞be 平成24年12月1日(土)

121203taiyo12月3日(月) 快晴、氷点下

 道路に積もった雪も消えて、今朝はすがすがしい晴れですが、放射冷却で気温が氷点下でした。

 ご来光も夏に比べると3時間近く遅く、西の高い空にはまだお月様が見えます。

 当ブログをご覧の皆様、病気にも交通事故にもご注意ください。

 本日も土曜版の健康関連記事をアップしました。がん予防のために、これだけ食べていればよいというものはないようです。やはり バランス がキーワードです。

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元気のひけつ 
塩分減らし胃がん予防 バランス良く食べてがんを防ぐ 

 がんは食生活によってある程度予防できるといいます。普段の食事で気をつけるべき点を専門家に聞きました。

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 国立がんセンターの津金昌一郎予防研究部長が薦める心がけは至ってシンプルで、以下の4つだけ。

 ① バランス良く食べる
 ② 食塩の摂取は最低限にする
 ③ 野菜や果物不足にしない
 ④ 飲食物を熱いまま摂らない


 まずは食塩。塩辛い食べ物をたくさん食べると胃がんになりやすくなる。

 国が示す1日の食塩摂取の目標量は、男性が9グラム未満、女性が7.5グラム未満。だが実は、男女とも7割の人がこれを越えている。塩辛など塩漬けの食べ物はおいしいけれど、週1回未満に控えた方がいい。

 野菜や果物は、血圧を下げるカリウムが豊富で、不足すると食堂や胃など上部消化管の癌リスクが増す。国際的には、野菜と果物は1日400グラム摂ると良いとされるが、日本人の半分はこれに満たない。

 熱い飲食物は、食道がんのリスクを上げる。熱いお茶やコーヒーが好きな人は要注意だ。

 だが最も大切なのはバランス。健康を意識するあまり、特定の成分だけを多く含むサプリメントを摂ると、逆にがんや健康障害のリスクが上がる。

 一方、大豆煮含まれるイソフラボンは乳がん、食物繊維は大腸がん、コーヒーは肝臓がんや子宮体がんの予防効果があるとされる。ただ多く摂るほどリスクが下がる、とは限らない。津金さんは以下のように話す。
 
 「塩分はなるべく少なく。でも食の楽しみも大切。病気のリスクと人生の楽しみのバランスを考えて」

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 野菜や果物は、どのように癌を予防するのだろう

 神戸大の金沢和樹教授(食品栄養化学)によると、がんは暴飲暴食などでからだの酸化と抗酸化のバランスが崩れたり、発がん物質を食べたりすることによって起きるが、最終的にがんになるまでに、いくつものステップを通過する。正常だった細胞の遺伝子が変異を繰り返し、最終的にが
んになるまでの全課程で、野菜や果物、茶類は、がんの予防に働いてくれる。

 たとえば、葉物野菜、特にハーブ類に多く含まれるフラボノイドは、がん化が開始される最初の段階で働く。正常な遺伝子が変異し、発がんが始まるのを抑えてくれる。

 緑茶に含まれるカテキンや、トマトに豊富なリコピンは、細胞が遺伝子変異を繰り返し、癌細胞へとなっていく途中の段階で止めてくれる。

 がん化の最後の段階で力を発揮してくれるのが、昆布やわかめに含まれているフコキサンチン。すでにがん化してしまった細胞の増殖を抑え、がん細胞を自滅へと導いてくれる。
 金沢さんも以下のように強調する。

 「あらゆるものを多彩に、バランス良く摂るのが基本。毎食野菜や果物を摂り、緑茶を1日1回は飲むのがお勧めです。」                  (下司佳代子)

インフォメーション

 金沢さんの著書 「間違いだらけのサプリえらび」(双葉社)では、がん予防に聞く食品の成分が詳しく解説されている。

 国立がん研究センター予防研究部のウェブサイトhttp://epi.ncc.go.jp/can_prev/index.html
では、最新の研究で明らかになった、生活習慣とがんの予防について知ることが出来る。

 (下図はクリックで拡大します)
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