2014年8月3日日曜日

動脈硬化 しっかり見張る 基準値見直し、心筋梗塞・狭心症を予防 朝日新聞 平成24年9月18日(火) 生活・医療   2012年9月18日 記事

9月18日(火) 晴れ、熱暑

 台風に伴うフェーン現象で、9月の半ばを過ぎたというのにまだ35℃近い気温の阿賀野市です。みなさま、稲刈り中の熱中症にお気をつけ下さい。

 朝日の朝刊記事に動脈硬化の記事が載っていましたので、早速アップしました。

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(以下記事)

動脈硬化 しっかり見張る 

基準値見直し、心筋梗塞・狭心症を予防

 日本人の4人に1人は心筋梗塞や狭心症、脳梗塞でなくなる。これらの病気を引き起こすのが動脈硬化だ。どうしたら兆候を早く見つけ、病気を防げるのか。

 日本動脈硬化学会は5年ぶりに予防指針を改めた。動脈硬化の原因となる悪玉コレステロールなどの基準値を、よりきめ細かにリスクに応じたものにした。

リスク高い人を発見

 東京都に住む主婦(65歳)は昨年11月、健康診断で 「糖尿病」 と診断された。LDLコレステロール(悪玉コレステロール)も140以上だった。

 今年1月、菅原医院(東京都練馬区)を受診、院長の菅原正弘氏に 「まず糖尿病を治療しましょう」 と言われ、血糖値を抑える薬を飲み始めた。

 半年前から始めたウォーキングを継続し、毎日30~60分歩いた。油っこいものを避け、豆腐や海藻類などの豊富な食事も心がけた。

 体重は1年で約10kgへり、血糖値も基準値以下に。しかしLDLコレステロール(悪玉)は、約1年たった今年8月になっても140以上。診察を受けて9月からコレステロールを下げる薬を飲み始めた。

 動脈硬化が進むと心筋梗塞や狭心症、脳梗塞など 「動脈硬化疾患」 が起こりやすくなり、糖尿病などの合併症が加わるとさらにリスクが高まるからだ。

 日本動脈硬化学会は6月に動脈硬化性疾患の予防指針を改訂。日本人1万人を約20年間追跡した疫学調査結果などをもとに、LDLコレステロール(悪玉)などの基準値を、個人のリスクに応じて設定した。

 心筋梗塞や狭心症の経験者は、最も高リスク。薬による治療を検討し、LDLコレステロール(悪玉)を100以下に下げることを目指す。

 糖尿病や慢性腎臓病、末梢血管の動脈硬化がある人や脳卒中経験者は次に高リスク。生活習慣を改善し、必要なら薬も使い、LDLコレステロール(悪玉)を120未満にする。慢性腎臓病は新たにリスクに加わった。

帝京大の寺本民生医学部長いわく

「指針の改定では、将来病気になる可能性の高い人をいかに早く見つけて病気を防ぐかという点に重点を置いた」

性別、生活習慣も考慮

 指針の改定では、悪玉・善玉を含めた総コレステロール値と血圧がわかれば、10年以内に心筋梗塞などで死亡するリスクが自分でわかるフォローチャートもできた(文末の図)。

 遺伝性の家族性高コレステロール血症の人は当てはまらず、専門医への相談が必要だ。以下は代田浩之順天堂大教授談。

「ホルモンの働きなどで女性は男性よりリスクが低い。年齢や喫煙習慣でもリスクは異なる。これらを考慮し、個人のリスクをより正確に評価できるようにした」

 この結果、60歳未満の女性は持病などがない限り、LDLコレステロール目標値は160と緩やかに。薬よりも生活習慣の改善を優先させる。男性も高血圧や高脂血症の傾向がなく60歳以下なら同様だ。

 生活習慣はどう改善したらいいのか。前出の代田さんは以下のように強調する。

まず禁煙

 運動はウォーキングなど有酸素運動がいい。前出の菅原さんいわく

 「話はできるが、歌を歌うのは息が上がって難しいぐらいの速さで歩くのがちょうどいい」

 食事は油脂成分の多いものや鶏卵、たらこなどの卵類を控える。たんぱく質は豆腐や魚を中心に。野菜も十分食べよう。菅原さんは

 「ブロッコリーや小松菜、ホウレンソウはビタミンC、A、Eが豊富でお薦めです」。

120918asahidomyaku
                                 (記事以上)

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