2014年8月13日水曜日

焦げた食べ物は要注意 「アンチエイジングの敵」物質・AGE 元気のひけつ 朝日新聞be 平成25年8月10日(土)    2013年8月12日 記事

8月12日(月)

 新潟も相変わらずの猛暑です。ここのところ、花火大会が催され、夜は結構な人出です。
 医院はお盆休みですが、気になる新聞記事を見つけましたのでアップします。

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焦げた食べ物は要注意 「アンチエイジングの敵」物質・AGE 元気のひけつ 朝日新聞be 平成25年8月10日(土)

 暑い日が続き、清涼飲料水をがぶ飲みしたり、ファストフード等で食事を済ませていませんか。清涼飲料水や油で揚げたり焼いたりした食品を多くとると、
 AGE(エージーイー): Advanced Glycation End Products: 終末糖化産物 という老化の原因物質が体内で増えます。「老け顔」の理由は、夏バテだけではないかもしれません。

130810_asahi_age         ☐           ☐

 AGEは、タンパク質に糖が結び付き、加熱されることで生じる物質で 「終末糖化産物」 とも呼ばれる。体内で作られるほか食物を通じても蓄積され、体にいろいろな悪さをする。
 久留米大の山岸昌一教授(糖尿病)は話す。

 「AGEが体内にたまると、肌のシミやシワなど見た目だけでなく、血管に蓄積することで脳梗塞や心筋梗塞の原因にもなって、体内でも老化が進む」

 AGEは、高血糖が続く状態で蓄積される。たとえば、タンパク質のヘモグロビンと、ブドウ糖が結び付いた 「ヘモグロビンA1c: HbA1c」。糖尿病の際、血糖コントロールの指標に使われるこの化合物の約1割は、AGEに移行すると考えられている。糖尿病患者は健康な人に比べ老化の進みが早く、心筋梗塞や脳梗塞になるリスクも高い。

 「糖尿病だとがんや認知症のリスクも高まる。AGEをためない生活が、健康で長生きにつながるのでは」 と山岸さん。

 山王メディカルセンターの太田博明・女性医療センター長も
 「見た目の老化は、内面の老化と非常に関係が深い」 と指摘する。

 例えば、コラーゲン繊維をつなぐ架橋がAGE化すると、皮膚がたるむだけでなく、骨ももろくなり骨粗鬆症のリスクも高まるという。

         ☐           ☐

 AGEを増やさないためにはどうすればいいのか。

 AGEは血糖値が高くなると増えるため、急激に血糖が上がるような食べ方をしないことが重要だ。久留米大の山岸氏には


 [ゆっくりと時間をかけて食べる。野菜を先に食べる。どんぶり物などの単品の食事を避ける]

ことを勧められた。

 山芋や納豆といったねばねば系の食べ物やこんにゃくなども、食べ物の腸への移動を遅らせるので血糖を上げにくいという。

 血糖方なくない人も、AGEが多く含まれる食品を食べ続けると、体内にAGEが蓄積する。食べ物に含まれるAGEの約7%が、体に取り込まれると考えられている。

 AGEはたんぱく質と糖が過熱されてできるため、ステーキやパンケーキなど焼き目のついた食品に多く含まれる。また加熱する温度が高いほど多く発生する

 例えば

 同じ鶏肉でも、水炊き に含まれるAGEを  1 とした場合、
          焼き鳥 は           5倍
          唐揚げ には         10倍 も含まれる(下表参照)。

 清涼飲料水やお菓子などの甘み付けに使われる 「果糖」 も要注意。ブドウ糖に比べて 10倍多く AGEがたまる。

 「食事はカロリー制限だけでなく、質も重要。バランスのいい食事を続けて欲しい」 と山王メディカルセンターの太田さん。     (岡崎明子)

インフォメーション

 AGEについて皿に知りたい人には

 「老けたくなければファーストフードを食べるな」 (山岸昌一著、PHP新書) などの本が出ている。
 AGEの啓発活動を行う 「AGE測定推進協会」は、
 ウェブ(
http://www.age-sokutei.jp/で、
AGEを減らす生活法やその及ぼす影響、食品に含まれるAGEの一覧表などを掲載している。

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