2014年8月2日土曜日

肥満(obesity crisis) その3 沖縄 かつてヘルシーな食と長寿で有名だったけれど… 朝日新聞グローブ平成24年5月6日(日) 2012年5月20日 記事

120520cocoa5月20日(日) 快晴

 朝のうちに豊栄の野菜直売所に行ってトマトを買いました。
 豊栄のトマトはブランド化されている様ですが、癖も無くおいしくてぱくぱく食べてしまいました。

 そういえばしばらく前にトマトジュースがダイエットに効くという話で、スーパーマーケットから一時姿を消していましたが、その後どうなったのやら。

 最近は砂浜と防風林の小道の散歩がお気に入りのココアです。小学生がヨットを操っている処を目撃しました。お互いぶつかったりもしていましたが、がんばれ未来のヨットマン!

 本日は朝日新聞GLOBE肥満特集 その3 です。所々記事を要約したりしてありますのであしからず。

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沖縄ショック。長寿県の転落、世界が注目

 食生活の変化は人の体形や寿命にどのような影響を及ぼすのか…今沖縄に世界の注目が集まっている。

 豊見城市の田仲秀明医師は話す。

 「食習慣が急激に変化した経験を持つ沖縄は 『世界の実験場』 として注目されている。沖縄クライシスは今後の世界の姿だ」

 田仲氏は平成23年秋、フランスのテレビ局から沖縄の肥満の現状についての取材を受けたが、問題解決のヒントを探しに来たと感じたという。

 沖縄には 「Aランチ」 という地域色の濃い人気セットメニューがある。「とんかつ・魚フライ・ハムエッグ」のセットで、ご飯と味噌汁をつければ、この1食で日本人成人男性の1日平均摂取カロリー(約1900kcal)に相当する。どうように豚肉の缶入りハムを挟んだ 「スパムおにぎり」 もよく売れる。

 平成24年になり、初めて公表された 国民健康・栄養調査 の肥満度全国ランキング で成人(20~69歳)男性のBMI25以上(=過体重~肥満)の人口割合が45.2%と全国首位だったのが沖縄だ。

 戦後間もない1949年は40歳男性のBMIは全国平均を下回っていたが、本土復帰後の1982年には25と全国平均22.8を越えた

 戦前の沖縄の食生活は芋や野菜が主で質素でしたが、アメリカ統治時代の1945~1972年にその内容ががらりと変わり、摂取カロリーに占める脂肪の割合が60年代は10%を越え、70年代は25%になり、現在は欧米並の30%台になってしまい、一方、伝統的食材だった昆布の消費は 1/3以下 に減ってしまったとのこと(琉球大学大学院准教授 等々力英美 氏 調査)。

 食生活の変化で、長らく沖縄の代名詞だった 「長寿県」 の看板も下ろさざるを得ない状況だ。

 1995年、全国4位だった沖縄男性の寿命は、わずか5年後に26位に急落し、県内では 「26ショック」 と騒がれた。2005年の調査でも25位とほぼヨコバイであった。

 生活習慣病の状況も悪化している。全死者のうち、65歳未満の若年層が占める割合は、20%超で全国トップ

 欧米化した食生活のみならず、車社会での運動不足や医療費負担の出費を敬遠する経済的課題も要因と指摘されている。

 現在、長寿世代の食材を見直し、高血圧やダイエットに効果が見られた沖縄野菜を学校給食に取り入れる試みの検討が始まった。

 玄米に多く含まれる 「ガンマオリザノール」 という成分が脂肪摂取を抑制することを琉球大医学部教授の益崎裕章氏が発見し、マウスの動物実験を経てヒトを対象とした治験までこぎ着けている。

世界の肥満児、4300万人。低体重児はメタボになる傾向も

 肥満は子供の問題でもある。

 肥満児は大人になっても肥満のままになりやすく、放置しておけば糖尿病や心血管障害の危険を拡大することになる。

 11歳で脂肪肝のため津市の三重病院に入院した小5の男児は148cm74.7kg。平均体重を30kgオーバーし腹囲109cmもあった。極端な偏食である日の食事では野菜には箸をつけず、揚げ物とごはんしか食べない。

 担当医でもある三重病院副院長の井口正光氏は語った。

「歳を重ねるうちに、じわじわと影響が出てくる。親も太っている場合が多く、家族が生活パターンを改めないと改善できない」

 肥満の元になる肥満細胞はいったん増えると減らしにくい。特に幼児期の肥満は成長後も引きずることが多く、思春期に肥満だと約7割は成人後も肥満のままだ。

 共立女子短大教授の大関武彦氏が語るところによれば

「肥満の子供は 『メタボ予備軍』、生活習慣が身につく子供のうちからの肥満対策が重要だ」

とのこと。肥満者は、非肥満者にくらべて中年期に心筋梗塞は2.9倍、大腸癌は2.1倍、突然死は2.2倍になるとの報告もある。

 WHOによれば世界の5歳以下の子供のうち 「過体重」 は4300万人。

 欧米に多いかと思いきや、そのうち8割超が途上国にいる!安く高カロリーのジャンクフードの普及で脂質を取りすぎることや、安全に遊べる場所が少ないための運動不足が原因らしい。マレーシアでは7~9歳の子供の3割が過体重だ。

 2010年ベトナムで約8000家庭の5歳未満児と母親を対象に行われた調査では、慢性栄養不良が約3割にのぼる半面、肥満率は5%と、この10年で6倍に増えたことが明らかになった。

 肥満と低栄養の二重の重荷にベトナム国立栄養研究所は危機感を募らせている。

「小さく産んで大きく育てる」のは肥満児を増やすのでは?という危惧がある…←小生見出し

 妊婦が太らないように気を遣いすぎるための低体重児(2500g未満)が日本では約10%にのぼり、この35年で倍増した。

 胎内で飢餓状態に置かれた児は太りやすく、出生後に栄養過剰の影響を受けやすいと言われる。

(下のピンぼけ画像をクリックすると、別枠でシャープな画像がポップアップします)
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恥ずかしながら小生は肥満児でしたので、非常にこの記事には危機感を覚えます。
愛犬との散歩を続けることで、小児肥満 → 成人肥満の悪因縁を断ち切りたいと切に思います…

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