2014年8月1日金曜日

『ロタの季節 乳幼児ご用心』 朝日新聞 生活面 平成24年4月24日   2012年4月24日 記事

4月24日(火) 曇

 どんよりと肌寒い朝です。

 ここの所ぱらぱらと吐き下しの患者さんがいらっしゃいます。

 伺ってみるとお子さん(乳幼児)がロタウイルスに感染し、その世話をしていて子供と同じ症状になったという方がほとんどです。

 タイムリーに新聞に記事が載っていたので、要約+αしてみました。

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ロタの季節 乳幼児 ご用心 朝日新聞 生活面 平成24年4月24日

 春(3月~5月)が好発時期のロタウイルス胃腸炎は、別名 ”乳児白色下痢症” とも言われ、乳幼児がかかりやすく下痢や嘔吐をきたす疾患で、重症化すると脱水~けいれんなどをきたす『春の大敵』である。

 ロタウイルス胃腸炎潜伏期間2~4日で白色の便が出ることもある。

 国立感染症研究所によると、5歳以下の年間推計患者数は約80万人。その7割2歳以下である。ロタウイルスワクチンが昨年から接種可能になった

[ ※ロタウイルス予防接種について 生後6~24週に4週間以上あけて2回接種する。任意接種で2回で費用は3万円前後。助成する自治体も全国に出始めている]。

突然の発症 長期化も

 感染性胃腸炎の原因ウイルスにはノロウイルスをはじめ20種類以上あるが、乳幼児を中心に流行するロタウイルス胃腸炎は、ほかのウイルスに比べ急激に発症したり、下痢が長引いて脱水症をおこしやすい。重症化は初感染時、生後半年~2歳までに起きやすい。
 
 東京都足立区の博慈会記念病院小児科の感染性胃腸炎による入院患者はほとんどがロタウイルスが原因で、3月に約20人、4月にはこれまで30人超となっており、外来患者はこの約10倍に上っている。

 家族内感染が多いのも特徴で兄弟や保護者にも胃腸炎の症状が見られることが多い。

 今年に入ってからの保育園・幼稚園での集団発生はこれまで以下の地域で確認されている。 
 [山梨県忍野村、岩手県北上市・盛岡市、大阪市、東京都内の幼稚園など]

対処法は? おなかを休めて水分こまめに

 おもな感染経路は口から体内というルートで、感染者の便や嘔吐物に含まれるウイルスが原因となる。

 基本的は感染予防はウイルスを洗い流すこと。ウイルスを殺すには熱湯か、次亜塩素酸ナトリウム(ハイターなど)が必要。

 以下は 大阪食品衛生協会専務理事・淡野輝夫 氏 談

子供のお尻を拭いたとき、手に汚れが付かなくても、ウイルスは付着したと思った方がいい。手洗いを念入りに。子供が吐いたら、その場所からまず兄弟を遠ざける。便や嘔吐物の片づけは複数の人が行わず、一人で処理しましょう

以下は大阪府済生会中津病院小児科・大和健二 氏

吐気があるうちは、固形物を食べさせないように。おなかを休めることが大切」 

嘔吐するのは胃腸の動きが止まり、食物を消化できないから。食べさせることが嘔吐を長引かせ、脱水症に陥るケースもある。

以下は博慈会記念総合病院・田島剛 氏

水分補給は吐いた後すぐではなく。30分~1時間ほどして落ち着いてから。水分を少しずつこまめに与え、食欲が出てきたらおかゆや塩むすびから始め、徐々に元の食事に戻す。目安として便の硬さと同じ食事形態がいい

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