2014年8月3日日曜日

今まで知られていなかった寄生虫 ①クドア と ②ザルコシスティスについて ~ ヒラメと馬肉に注意   2012年7月8日 記事

7月8日(日) 曇

 全国的に不安定な天気で、当地でも大雨注意報が出たりしています。最近、風邪症状の他に、胃腸炎症状で来院する方も増えています。

 そこで、ふと国立感染症研究所のホームページを見ていたところ、新興感染症として 
 ① クドア    と 
 ② ザルコシスティス 
 
という寄生虫による食中毒の事がのっていましたので、参考までに載せておきます。

 そういえば昨年の今頃、地方紙にもこの二つの寄生虫症の記事が載っていたようですが、内容を失念してしまいました。

今の季節、腹痛・下痢の症状の方には、サバやアジ、サワラなどの青魚イカの刺身を食べていないか、昨今問題になっているレバ刺しや、生焼けの肉(半解凍の焼き鳥も含む)を食べなかったかうかがうようにしていますが今後、ヒラメ と 馬刺し もチェックするようにしようと思います。

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なお、詳細は下のリンクへ

NIID: 国立感染症研究所
http://www.nih.go.jp/niid/ja/route/intestinal/1468-idsc/iasr-topic/2277-tpc388-j.html

以下NIIDのホームページより

 近年、とくに4~5年前から、食後数時間程度(最短2時間)で一過性の嘔吐や下痢を起こし、軽症で終わる有症事例の増加傾向が指摘されていた。

 多くの場合、病因物質不検出で、共通食として生食用の生鮮食品(ヒラメの刺身や馬刺し)が提供されている事例が散見されるとの情報が寄せられ、厚生労働省は、全国調査や原因の検討・予防策についての研究を実施した。

 その成果をもとに、薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会の食中毒部会と乳肉水産食品部会は、2011年6月に、ヒラメ喫食による原因物質不明有症事例については、寄生虫の一種であるKudoa septempunctata (ナナホシクドア)が、馬刺し については、同様にSarcocystis fayeri (フェイヤー住肉胞子虫)の関与が強く示唆されるとの提言をまとめた。

 これを受けて厚生労働省より自治体宛てに、当該寄生虫に起因すると考えられる有症事例が報告された際には食中毒として取り扱うよう通知が発出された(2011年6月17日食安発0617第3号、http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/gyousei/dl/110617_02.pdf)。

 2011年6~12月までに報告されたヒラメのクドア食中毒(33件)、アニサキス食中毒(25件)、S. fayeri による食中毒(フェイヤー住肉胞子虫食中毒)(2件)を合わせた寄生虫性食中毒事例は60件を数え、カンピロバクター、ノロウイルスに次いでいる。

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 クドアの写真です。幾何学模様で可愛い感じですが、病原体です。ヒラメの刺身にも注意が必要です。






 下はザルコシスティスの写真です。小生はほとんど食べた事はありませんが、馬刺しも注意が必要ですね。
120708sarco

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