2014年8月2日土曜日

今読んでもニヤリとしてしまう 〇会旬報のオススメ本 「唐獅子株式会社」 「唐獅子源氏物語」 小林信彦 新潮文庫  2012年5月31日 記事

5月31日(木) 晴

 ここの所、ブログにアップするのは雑誌や新聞の記事が多くなり、有益ではあったと感じるものの、いまいち あそび がなくなっていたようです。

本日は久しぶりの書籍紹介です。

***********************120531karajisi1_2

 もう30年近くも昔、高校生だった小生は人づてに聞いて 「〇会」という 通信添削を受けていた時期がありました(〇にはアルファベットが入ります)。

 難関大学の入試問題を元に精選された難問を前に脂汗を流しながらいくら考えても解放の糸口すら見えず、白紙に近い状態で提出することが多々ありました。
 それが赤ペンで真っ赤になって返送されてくるのを見ては、誰がこんな難問を解けるんだ??と、
旬報という機関誌を開いて得点ランキングをみると、こんな小さな島国なのにいるわいるわ、満点を取る秀才達が…。

 中学生にして超高校レベルの数学満点という人も…。

 びっくりしたなあ、もう。在郷の高校生には、えらいカルチャーショックでした。

 そんな中に紹介されていたのが 唐獅子株式会社 小林信彦 新潮文庫 でした。

 昭和50年代、中堅どころのやくざの主人公が、流行に乗りやすい親分(西日本を牛耳る大物という設定でしたが)や、個性派ぞろいの部下・脇役たちとてんやわんやの大騒ぎを繰り広げるナンセンス小説でした。

 今も覚えているのは、トレヴェニアンという作家の 「シブミ」 という小説に 渋み道=渋道(じゅうどう)と ビートルズの 「ヘイ=ジュード」を (それと ホモセクシャルの 「衆道」 を巴に:この部分は小生の思い違いでした)掛け合わせたギャグで、読んだときには声を出して笑ってしまいました。

 続編の 唐獅子源氏物語 とともに、スター=ウォーズやスーパーマン、インディ=ジョーンズなどの昭和のエンターテイメントと世相を色濃く反映した短編からなる作品で、。電車などでの移動の際に時々読み返してはその頃の学生生活を思い出しています。日々の生活に追いたれられお疲れ気味で、たまにはリラックスしたい方にはお勧めです。





120531karajisi2

0 件のコメント:

コメントを投稿