生活習慣病で体重をなかなか減らせない患者さんの中には”私は水を飲んでも太る体質”とおっしゃる方が時々いらっしゃいます。
確かに肝臓、心臓、腎臓の病気でむくんで体重が増えることはありますが、ちょっと待って。
人間は体内に葉緑素を持っていないので、水と光と二酸化炭素で光合成はできません。我々の体重がなかなか減らないのは、食事量が運動量を上回っているからです。
また、いわゆる中年に差し掛かると体の成長に使われるエネルギーはほとんどなくなります。
若い頃と同じような食事を摂っていると、どんどん脂肪として内臓に蓄積されてゆき、いわゆる”たいこ腹”や”ビール腹”になります。(でもまあ大概は加齢とともに油っこい食事を敬遠するようになりますが…)
健康法に気を付けるなんてまだ早い、と思われる働き盛りの30~40歳台の方にも、腹8分目の食事を心がけ、軽い運動(週3回程度、小一時間の散歩など)を習慣づけてお金だけではなく”健康の貯金”も行い、健やかな老後を送っていただきたいと思います。
先日ご紹介した2冊の本「医師がすすめるウオーキング」、「いつまでもデブと思うなよ」をご参考にしていただければ幸いです。
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