2014年7月29日火曜日

今どきの早期胃癌の内視鏡手術 ESDについて  2011年9月14日 記事

9月14日(水)
 ここ数日、真夏に戻ったような昼の暑さです。

 でも朝夕はかなり涼しくなるため、風邪症状でお悩みの方が多いようです。喘息患者さんも要注意の季節です。

 今回は最近の早期胃癌の内視鏡治療内視鏡的粘膜剥離術ESDと略します)についてお話しします。


 小生が研修医だったころ、胃がんに対する内視鏡手術は「粘膜切除術」( EMR と略します)が行われていました。
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 早期がんが粘膜表層にとどまり、根っこ(専門的には粘膜下浸潤といいます)を張っていない時に、病巣部の粘膜下に食塩水を注射して焼いた餅のように膨らませてワイヤーで絞り、電流を流して焼切る治療でした(右図)。

 EMRで小さな病変は1回で取りきれるのですが、大きめの病変何度かに分けて切除せざるを得ず、そうなると癌細胞が残ってしまい、数年後に同じところでがんが再発する危険もありました。







 それから技術や機械、器具が進歩して、10年ほど前から 「粘膜剥離術 (ESD」 が行われるようになりました。
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 左図に示したESDの手順は、食塩水を注射して、病変を浮かせるところまでは同じですが、病変の周囲と粘膜下層を電気メスで切除することで、かなりの大きさの早期癌も一度に切除でき、再発率を下げることができます。



 現在、主な総合病院では、CT検査でリンパ節などに転移がない早期胃癌に対する内視鏡治療は ESD が主流です。

 開腹手術ではないため、術後早期に退院が可能です。

 当院で胃癌を早期のうちに発見して、侵襲の少ない内視鏡治療を受けていただけたら、小生の医者冥利に尽きます。

 阿賀野市の住民健診の結果がそろそろ届くころですが、精密検査の内視鏡は消化器病専門医・消化器内視鏡専門医の 当 うちだ内科医院にお任せください。

 ※各図の出典:松本繁巳 内視鏡的粘膜切除術(ESDを含む)-消化器疾患診療実践ガイドより。川崎医科大学付属病院のホームページに載っていた情報を参考にさせていただきました。http://www.kawasaki-m.ac.jp/kawasakihp/article/topics/naika/suehiro001.php

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