2014年7月27日日曜日

今も減らない胆石症~腹痛、黄疸、発熱がでたら病院へ! 2011年7月22日 記事

 台風が去ってからもう、秋の気配が感じられるほど涼しくなりましたが、阿賀野市のみなさま、体調はいかがでしょうか。

 食欲が回復した方、風邪気味の方など様々でしょうか。気温の変化が激しいので、面倒でも空調のほか、食事、衣服、寝具などにお気を配るよう願います。
110721gs_4 今回は 胆石・胆のう炎のお話です。

 胆石症では胆のうや胆管に結石が出来ます。
 腰が曲がった高齢では、胆汁の流れも滞るためか胆石を持っている人が多い印象を受けます。

 高齢者でなくとも、いわゆるメタボの若い人にもみられる一般的な病気です。
 発作の引き金は油っこい食事、という風に言われていますが、長年消化器科で患者さんを診てきた小生は、結局胆石の機嫌次第という感を抱いています。

 その結石が胆汁の流れを止めてしまうことによって胆のう・胆管の内圧が上昇して腹痛が起き、腸に流れなくなった胆汁が血液に逆流して黄疸になり、上流からの流れが止まってドブのようになった胆管~胆のうに、下流の腸から細菌が上行性感染して発熱します。

 上記のような症状が見られたら、すぐに病院に駆け込んでください。
 入院の上、絶食・点滴での治療が必要です。

 黄疸が強い場合には体外からチューブを刺して、胆のうや胆管にたまった腐敗胆汁を体外に排出しなければなりません。

 放置すると敗血症性ショックや血栓症・出血傾向、多臓器不全になり、死に至ることもありますので、たかが「胆石」と軽く考えることは危険です。

 たとえ一度は病院に行かずに発作を乗り越えても、一度胆石の発作を起こした後は、ほぼ確実に二度目の発作もおきます。ご注意ください。

 国内に住んでいる場合は、無症状の胆石は放置していてもいいかもしれませんが、国外に長期旅行・出張したり、移住する場合は手術しておいた方がいいと思います。

 画像は以下から引用させていただきました。胆石のまとめが書いてありますので興味のある方はご一読願います。http://www5b.biglobe.ne.jp/~yakugaku/Gall%20Stone.html

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