2014年9月20日土曜日

元気のひけつ 血糖の急上昇は禁物 「糖化」を防いでアンチエイジング 朝日新聞be 平成26年9月20日(土) 

9月20日(土) 晴れ

 朝は15℃を切り、肌寒いこの頃です。風邪を引かないよう、衣服や布団で体温調節を行ってください。

 メタボリック症候群の治療には、食事療法が運動療法と並んで中心的な役割を担っています。
 ただ、一口に
 「食事の内容と量に気をつけてください」
と指導しても漠然としてとらえどころの無い指示に過ぎず、かといってご飯は何gで、肉は何g、野菜を何gと細かく指示しても、実行するのは至難。

 ということで、小生は食事を食べる際、野菜→おかず→主食の順に食べてみるようにお薦めしています。これは、かなり広く認知されているダイエット法で、オリンピックの金メダリストも実践し、食後の高血糖を防ぐことが明らかになったため、糖尿病の専門医もお墨付を与えた記事を医学雑誌で目にしました。

 今朝、新聞で、アンチエイジング(老化を防ぐ)という記事に、野菜を最初に食べる方法が載っていましたので、アップしました。

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元気のひけつ 血糖の急上昇は禁物 「糖化」を防いでアンチエイジング 朝日新聞be 平成26年9月20日(土) 

 肌のくすみやたるみが気になったり、「老けたんじゃない?」とい言われてショックを受けたりした経験はありませんか?
 その主な原因は、体の「糖化」にあります。健康を維持しつつ、若々しい肌を保つための「抗糖化」について、何に気をつければいいのでしょうか

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 牛乳と卵に小麦粉、砂糖で作るお菓子を焼くと、褐色の焦げが出来る。その焦げが「糖化」のたとえと言えばイメージしやすいだろう。食事で取り入れた糖分のうち、エネルギーとして使い切れなかった糖が体内のたんぱく質と結びつき、「AGEs(蛋白糖化反応最終生成物)」という廊下物質を生成する。これが糖化だ。AGEsは体内のたんぱく質の機能を落とすなどして、肌のくすみやたるみなどの原因になる。内臓の働きを低下させたり、動脈硬化をすすめたりするほか、アルツハイマー病などとの関連も指摘されている。

 なぜ糖化するのか
 この問題について、2007年の日本抗加齢医学会の講習会で初めて「抗糖化」ということばを用いた、同志社大 大学院生命医科学研究科 アンチエイジングリサーチセンターの米井嘉一教授は
 「糖分の摂りすぎが何より大きい
と指摘する。新陳代謝が下がっていく30歳代以降は、糖化に拍車がかかりやすいという。

 糖化を防ぐには甘い物や炭水化物の摂りすぎを避けることはもちろん、血糖値を急激に上げない食事の仕方も重要だ。抗糖化のために、米井教授が唱えるのは「食べる順番」だ

 
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 トンカツ呈色を例に取ると、最初に食べるのはキャベツ。次に野菜系の小鉢に行き、汁物を挟んでメインのトンカツへ。最後にご飯だ。一品ずつ食べきる「懐石料理食べ」が理想だが、これではいかにも味気ない気もする。ただ最初に野菜を食べるだけでも糖質の吸収率、血糖値の急激な上昇を防げるという。米井教授は話す。

 「何を食べるかより、どんな順番で食べるかが重要です。食事の際は常に『最初に野菜』を念頭に置くといいと思います

 同志社大では糖分過剰摂取が老化に与える影響を研究する。
 昨年、茶や野菜、発酵食品、フルーツの計524の食材から、抗糖化活性をもつものの調査結果をまとめた。玄米茶やモロヘイヤなどに高井抗糖化作用があることが分かってきたという。
 特に野菜については、211サンプルのうち、約9割に抗糖化活性があった。米井教授とともに研究を続ける同大の八木雅之准教授は話す。
 「野菜の重要性を改めて知るデータで、特に緑の濃い葉野菜は抗糖化作用が強い
 糖とたんぱく質が結びつくメカニズムは複雑多岐にわたり、どの食材がどの課程で有効に作用するかなどまだまだ不明な点は多い。今後は漢方薬や、違う食材を掛け合わせた際の効果などにも研究は広がっていく方向だという。    (巌本新太郎)

インフォメーション

 「糖化ストレス研究会」のホームページhttp://www.toukastress.jp/
で抗糖化についての研究や講演会などの情報を発信している。
 「日本抗加齢医学会」 http://www.anti-aging.gr.jp/のページでは、抗糖化を含めたアンチエイジング全般についての情報を入手出来る。

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